【整理番号17】 事後評価書(完了後の評価) 都道府県名 事業名 大分県 関係市町村 水産物供給基盤整備事業 オオニュウジマ 地区名 大入島 佐伯市 ( 地域水産物供給基盤整備事業 事業主体 ) 大分県 Ⅰ 基本事項 1.地区概要 漁港名(種別) 陸揚金額 登録漁船隻数 主な漁業種類 漁業経営体数 地区の特徴 大入島漁港(第1種) 21 百万円 73 隻 船びき網 41 経営体 漁場名 陸揚量 利用漁船隻数 主な魚種 組合員数 51.9 トン 131 隻 かたくちいわし 50 人 大入島漁港は、佐伯市本土から700m先にある周囲約22km、面積5.66k㎡の大入島の東部にある 漁港であり、各種沿岸漁業が発展しており、島内にある漁港及び佐伯市本土の漁港の中で中 心的な漁業基地となっている。 2.事業概要 事業目的 港内静穏度の確保や安全かつ効率的な漁業活動の実現のため、外郭施設、係留施設、水域施設 等の整備を行い、水産物の生産性向上や漁業就労環境の改善を図る。 主要工事計画 事業費 防波堤、防波堤(改良)、護岸(改良)、-2.5m物揚場、-3.0m岸壁、+3.0m埋立 1,418百万円 事業期間 平成14年度~平成21年度 Ⅱ 点検項目 1.費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化 本事業では、平成14年に事前評価を実施し、経済効果の妥当性について評価を行った。今回、事後の評価を 行った結果、分析の算定基礎となった対象漁船数等については、漁業従事者の高齢化といった要因から減少し ており、費用便益比も平成14年の1.38から1.16へと減少している。 2.事業効果の発現状況 事業実施以前は、外郭施設、係留施設等が不十分であったため、悪天候時の係留や陸揚げ作業に支障があった が、本事業による防波堤や係留施設等の整備により、係船時・航行時の安全性の確保及び就労環境の改善等が図 られた。 3.事業により整備された施設の管理状況 本事業により整備された施設は、漁港管理者である佐伯市が漁港漁場整備法第26条の規定に基づき漁港管理規 定を定め、これに従い、適正に漁港の維持、保全及び運営その他漁港の維持管理を行っている。 【整理番号17】 4.事業実施による環境の変化 本事業の実施による自然環境等の変化は見られない。 5.社会経済情勢の変化 当該漁港における登録漁船隻数は平成14年には87隻であったが、高齢化や人口減少といった問題等があり、平 成25年には73隻に減少している。 また、平成14年には県内すべての漁業協同組合が合併し、大分県漁業協同組合が新たに誕生した。 6.今後の課題 大入島の基幹産業である水産業を今後も維持・継続していくため、整備された漁港施設について、インフラ長 寿命化計画に基づき、効率的・計画的に維持管理・更新等を行う必要がある。 7.事業の投資効果が十分見込まれたか 平成14年評価時の 費用便益比B/C 1.38 現時点の B/C 1.16 ※別紙「費用対効果分析 集計表」のとおり Ⅲ 総合評価 本事業では、生産拠点として重要な役割を担っている当該地区において、安全・安心な漁業活動の確保と効率的な 陸揚げを図るために、外郭施設、係留施設等の整備を行った。 また、貨幣化が可能な効果について、費用対効果分析を行ったところ、1.0を超えており、経済効果についても確認 されている。 以上の結果から、本事業は当該地区において漁業経営の安定及び地域経済の振興へ寄与したものとなっており、想 定した事業効果の発現が認められた。 【整理番号17】 費用対効果分析集計表 1 基本情報 都道府県名 事業名 大分県 地区名 地域水産物供給基盤整備事業 大入島 施設の耐用年数 50年 2 評価項目 評価項目 便益額(現在価値化) ①水産物生産コストの削減効果 2,438,467 千円 ②漁獲機会の増大効果 千円 ③漁獲可能資源の維持・培養効果 千円 ④漁獲物付加価値化の効果 千円 水産物の生産性向上 便 益 の 評 価 項 目 及 び 便 益 額 54,108 漁業就労環境の向上 ⑤漁業就労環境の労働環境改善効果 生活環境の向上 ⑥生活環境の改善効果 千円 地域産業の活性化 ⑦漁業外産業への効果 千円 ⑧生命・財産保全・防御効果 千円 ⑨避難・救助・災害対策効果 千円 ⑩自然環境保全・修復効果 千円 千円 非常時・緊急時の対処 自然保全・文化の継承 ⑪景観改善効果 千円 ⑫地域文化保全・継承効果 千円 ⑬漁港利用者の利便性向上効果 千円 その他 292,571 千円 B 2,785,146 千円 総費用額(現在価値化) C 2,410,924 千円 ⑭その他 計(総便益額) 費用便益比 B/C 1.16 3 事業効果のうち貨幣化が困難な効果 特目係留施設の浮体式係船岸を整備することで、水産業以外にも島に来訪する観光客などの 利便性を改善し、地域振興の一部に寄与した。 【整理番号17】 地域水産物供給基盤整備事業 大入島地区 事業概要図 ⑥-2.5m物揚場(特目) ⑮防波堤(改良) ⑱-2.5m泊地浚渫 ⑩道路 ⑧-3.0m岸壁(浮体式) 事業主体:大分県 主要工事計画:①防波堤 L=100m ③防波堤(改良)L=65m ⑮防波堤(改良)L=40m ④護岸(改良)L=25m ⑯護岸(改良)L=150m ⑥-2.5m物揚場(特目)L=26m ⑰-2.5m物揚場L=210m ⑧-3.0m岸壁(浮体式)L=35m ⑭-3.0m岸壁L=100m ⑨船揚場L=20m ⑱-2.5m泊地浚渫V=7200m3 ⑫+3.0m埋立V=12500m3 ⑬+3.0m埋立V=4100m3 ⑩道路L=160m 事業費:1,418百万円 事業期間:平成14年度~平成21年度 ⑰-2.5m物揚場 ⑬+3.0m埋立 ⑨船揚場 ⑯護岸(改良) ⑭-3.0m岸壁 ⑫+3.0m埋立 ③防波堤(改良) ①防波堤 ④護岸(改良) 【整理番号17】 大入島地区地域水産物供給基盤整備事業の効用に関する説明資料 1.事業概要 (1) 事 業 目 的 : 港内静穏度の確保や安全かつ効率的な漁業活動の実現のため、外郭施 設、係留施設、水域施設等の整備を行い、水産物の生産性の向上及び 漁業就業環境の改善を図る。 (2) 主 要 工 事 計 画 : 防波堤100m、防波堤(改良)65m、防波堤(可動式)40m、護岸(改 良)25m、護岸(改良)150m、-2.5m物揚場(特目)26m、-2.5m物揚場 210m、-3.0m岸壁(浮体式)35m、-3.0m岸壁100m、船揚場20m、-2.5m泊 地浚渫7,200m3、+3.0m埋立12,500m3、+3.0m埋立4,100m3、道路160m 業 費 : 1,418百万円 (3) 事 (4) 工 期 : 平成14年度~平成21年度 2.総費用便益比の算定 (1)総費用総便益比の総括 区分 算定式 数値 総費用(現在価値化) ① 2,410,924 (千円) 総便益額(現在価値化) ② 2,785,146 (千円) 総費用総便益比 ②÷① 1.16 (2)総費用の総括 整備規模 施設名 事業費(千円) ①防波堤 100m ③防波堤(改良) 65m 4,300 ⑮防波堤(改良) 40m 129,840 ④護岸(改良) 25m 53,460 ⑯護岸(改良) 150m 71,000 ⑥-2.5m物揚場(特目) 26m 180,000 ⑰-2.5m物揚場 210m 310,100 ⑧-3.0m岸壁(浮体式) 35m 153,800 ⑭-3.0m岸壁 100m 10,800 ⑨船揚場 20m 31,500 ⑱-2.5m泊地浚渫 7,200m3 40,000 ⑫+3.0m埋立 12,500m3 8,200 ⑬+3.0m埋立 4,100m3 16,400 ⑩道路 160m 11,300 計 維持管理費等 397,200 1,417,900 50,000 総費用 1,467,900 現在価値化後の総費用 2,410,924 【整理番号17】 (3)年間標準便益 区分 年間標準便益額 (千円) 効果項目 水産物生産コストの削減効果 効果の要因 75,236 漁船耐用年数の延長効果 漁業就業者の労働環境改善効果 1,702 安全性及び利便性の向上による労力軽減 その他 10,763 泊地埋塞の解消による労力軽減 計 87,701 (4)総便益算出表 評 デフ 価 年 割引率 レータ 期 度 間 ① ② 便益(千円) 費用(千円) 事業費 現在価値 (維持管理費含む) (維持管理費含む) ③ ①×②×③ 水産物生産 漁業就業者 コストの削 の労働環境 改善効果 減効果 その他 計 割引後 効果額合計 (千円) ② ①×② -13 14 1.665 1.144 50,000 95,238 0 0 -12 15 1.601 1.168 172,200 322,008 0 0 -11 16 1.539 1.169 265,900 478,378 0 0 -10 17 1.480 1.168 158,800 274,508 43,886 43,886 64,951 -9 18 1.423 -8 19 1.369 1.145 180,000 293,280 73,064 1,702 74,766 106,392 1.156 400,000 633,025 73,064 1,702 74,766 102,354 -7 20 1.316 -6 21 1.265 1.154 171,000 259,691 73,064 1,702 74,766 98,392 1.082 20,000 27,374 73,064 1,702 74,766 94,578 -5 22 1.217 -4 23 1.170 1.041 1,000 1,266 75,236 1,702 87,701 106,732 1.079 1,000 1,262 75,236 1,702 10,763 87,701 102,610 -3 24 1.125 -2 25 1.082 1.042 1,000 1,172 75,236 1,702 10,763 87,701 98,663 1.046 1,000 1,131 75,236 1,702 10,763 87,701 94,892 -1 26 1.040 0 27 1.000 1.000 1,000 1,040 75,236 1,702 10,763 87,701 91,209 1.000 1,000 1,000 75,236 1,702 10,763 87,701 87,701 1,000 962 75,236 1,702 10,763 87,701 84,368 1,000 925 75,236 1,702 10,763 87,701 81,123 30 0.889 31 0.855 1,000 889 75,236 1,702 10,763 87,701 77,966 1,000 855 75,236 1,702 10,763 87,701 74,984 32 0.822 33 0.790 1,000 822 75,236 1,702 10,763 87,701 72,090 1,000 790 75,236 1,702 10,763 87,701 69,283 34 0.760 35 0.731 1,000 760 75,236 1,702 10,763 87,701 66,652 1,000 731 75,236 1,702 10,763 87,701 64,109 36 0.703 10 37 0.676 11 38 0.650 1,000 703 75,236 1,702 10,763 87,701 61,653 1,000 676 75,236 1,702 10,763 87,701 59,285 1,000 650 75,236 1,702 10,763 87,701 57,005 1 2 3 4 5 6 7 8 28 0.962 29 0.925 10,763 9 12 39 0.625 13 40 0.601 14 41 0.577 15 42 0.555 16 43 0.534 17 44 0.513 18 45 0.494 19 46 0.475 20 47 0.456 21 48 0.439 1,000 625 75,236 1,702 10,763 87,701 54,813 1,000 601 75,236 1,702 10,763 87,701 52,708 1,000 577 75,236 1,702 10,763 87,701 50,603 1,000 555 75,236 1,702 10,763 87,701 48,674 1,000 534 75,236 1,702 10,763 87,701 46,832 1,000 513 75,236 1,702 10,763 87,701 44,990 1,000 494 75,236 1,702 10,763 87,701 43,324 1,000 475 75,236 1,702 10,763 87,701 41,657 1,000 456 75,236 1,702 10,763 87,701 39,991 1,000 439 75,236 1,702 10,763 87,701 38,500 22 49 0.422 23 50 0.406 1,000 422 75,236 1,702 10,763 87,701 37,009 1,000 406 75,236 1,702 10,763 87,701 35,606 24 51 0.390 1,000 390 75,236 1,702 10,763 87,701 34,203 【整理番号17】 25 52 0.375 26 53 0.361 1,000 375 75,236 1,702 10,763 87,701 32,887 1,000 361 75,236 1,702 10,763 87,701 31,660 27 54 0.347 28 55 0.333 1,000 347 75,236 1,702 10,763 87,701 30,432 1,000 333 75,236 1,702 10,763 87,701 29,204 29 56 0.321 30 57 0.308 1,000 321 75,236 1,702 10,763 87,701 28,152 1,000 308 75,236 1,702 10,763 87,701 27,011 1,000 296 75,236 1,702 10,763 87,701 25,959 1,000 285 75,236 1,702 10,763 87,701 24,994 31 58 0.296 32 59 0.285 33 60 0.274 34 61 0.264 1,000 274 75,236 1,702 10,763 87,701 24,030 1,000 264 75,236 1,702 10,763 87,701 23,153 35 62 0.253 36 63 0.244 1,000 253 75,236 1,702 10,763 87,701 22,188 1,000 244 75,236 1,702 10,763 87,701 21,399 1,000 234 75,236 1,702 10,763 87,701 20,522 1,000 225 75,236 1,702 10,763 87,701 19,732 1,000 217 75,236 1,702 10,763 87,701 19,031 1,702 37 64 0.234 38 65 0.225 39 66 0.217 40 67 0.208 1,000 208 31,350 10,763 43,815 9,113 41 68 0.200 42 69 0.193 43 70 0.185 1,000 200 2,172 10,763 12,935 2,587 1,000 193 2,172 10,763 12,935 2,496 1,000 185 2,172 10,763 12,935 2,392 44 71 0.178 計 1,000 178 2,172 10,763 12,935 2,302 2,410,924 2,785,146 【整理番号17】 3.効果額の算定方法 (1)水産物生産コストの削減効果 ①他港避難の解消 防波堤の整備により、港内静穏度が向上したことによる他港避難の解消効果 区分 備考 対象漁船隻数(隻) ① 60 整備前の漁船の 他港避難回数(回) ② 10 調査日:平成26年11月 0 調査場所:大分県漁協佐伯支店 調査対象者:漁協職員 6.0 調査実施者:佐伯市、大分県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 整備後の漁船の 他港避難回数(回) ③ 他港への避難時間(時間/隻) ④ 自港での漁船の緊縛作業時間 (時間/隻) ⑤ 2.0 作業人数(人/隻) ⑥ 1.0 漁業所得日額(円・人/時間) ⑦ 1,621 漁業経営調査報告(H26 農水省統計部)(別紙参照) (②-③)×(④-⑤)×⑥×⑦ 年間便益額(千円/年) 1,658 注)H13からの外郭施設全体事業費(931,834千円)におけ る便益を算定したうえで、当該事業分(397,200千円)を按 分 ②漁船監視作業の解消効果 防波堤の整備により、港内静穏度が向上したことによる漁船監視作業の解消効果 区分 備考 整備前の監視回数(回) ① 60 整備後の監視回数(回) ② 見廻り時間(時間) ③ 作業人数(人/隻) ④ 76.0 漁業所得日額(円・人/時間) ⑤ 1,621 漁業経営調査報告(H26 農水省統計部)(別紙参照) 15,754 注)H13からの外郭施設全体事業費(931,834千円)におけ る便益を算定したうえで、当該事業分(397,200千円)を按 分 調査日:平成26年11月 調査場所:大分県漁協佐伯支店 10 調査対象者:漁協職員 調査実施者:佐伯市、大分県職員 6 調査実施方法:ヒアリング調査 (①-②)×③×④×⑤ 年間便益額(千円/年) ③漁船耐用年数の延長効果 防波堤の整備により、港内静穏度が向上したことによる漁船耐用年数の延長効果 備考 区分 対象漁船隻数(隻) 3t未満 25 3~5t 26 5~10t 9 10~20t 13 合計 ① 73 7 港勢調査(H25 水産庁漁港漁場整備部) ※FRP船 総トン数416.3t 減価償却資産の耐用年数に関する省令(財 務省)※FRP船 整備前の漁船の耐用年数(年) ② 整備後の漁船の耐用年数(年) ③ 漁船建造費(千円/t) ④ 10.17 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイド ライン -参考資料- H26.4 P3 3,352 漁船の平均t数(t/隻) ⑤ 5.70 港勢調査(H25 水産庁漁港漁場整備部) (1/②-1/③)×①×④×⑤ 年間便益額(千円/年) 26,474 注)H13からの外郭施設全体事業費(931,834千円)におけ る便益を算定したうえで、当該事業分(397,200千円)を按 分 【整理番号17】 ④準備陸揚作業の時間短縮効果 浮体式係船岸の整備により、係留施設天端と漁船との高低差が無くなることによる、準備・ 陸揚作業の時間短縮効果 [海面養殖業] 区分 備考 就労日数(日) ① 整備前の作業時間(時間) ② 整備後の作業時間(時間) ③ 作業人数(人) ④ 漁業所得日額(円・人/時間) ⑤ 年間便益額(千円/年) 200 調査日:平成26年11月 2.0 調査場所:大分県漁協佐伯支店 調査対象者:漁協職員 0.5 調査実施者:佐伯市、大分県職員 40.0 調査実施方法:ヒアリング調査 1,621 漁業経営調査報告(H26 農水省統計部)(別紙参照) 19,452 (②-③)×①×④×⑤ [底びき網漁業他] 区分 備考 就労日数(日) ① 整備前の作業時間(時間) ② 整備後の作業時間(時間) ③ 作業人数(人) ④ 漁業所得日額(円・人/時間) ⑤ 年間便益額(千円/年) 200 調査日:平成26年11月 2.0 調査場所:大分県漁協佐伯支店 調査対象者:漁協職員 0.5 調査実施者:佐伯市、大分県職員 20.0 調査実施方法:ヒアリング調査 1,621 漁業経営調査報告(H26 農水省統計部)(別紙参照) 9,726 (②-③)×①×④×⑤ ⑤漁具補修作業の時間短縮効果 用地の整備により、これまで狭い用地で行っていた漁具の補修作業等が効率的に行えること による、作業時間の短縮効果 区分 備考 就労日数(日) ① 整備前の作業時間(時間) ② 整備後の作業時間(時間) ③ 作業人数(人) ④ 漁業所得日額(円・人/時間) ⑤ 年間便益額(千円/年) 60 調査日:平成26年11月 5.0 調査場所:大分県漁協佐伯支店 調査対象者:漁協職員 2.0 調査実施者:佐伯市、大分県職員 20.0 調査実施方法:ヒアリング調査 1,621 2,172 漁業経営調査報告(H26 農水省統計部)(別紙参照) (②-③)×①×④×⑤ 注)H13からの用地整備全体事業費(66,100千円)における 便益を算定したうえで、当該事業分(24,600千円)を按分 【整理番号17】 (2)漁業就業者の労働環境改善効果 ①労働環境の改善効果 浮体式係船岸の整備により、係留施設天端と漁船との高低差が無くなることによる、準備・ 陸揚作業の労働環境向上効果 [海面養殖業] 区分 備考 漁港施設整備前の漁業作業状況ラ ① ンク基準値(Bランク) 1.175 漁港施設整備後の漁業作業状況ラ ② ンク基準値(Cランク) 1.000 対象漁業者数(人) ③ 作業時間(時間) ④ 対象日数(日) ⑤ 漁業所得日額(円・人/時間) ⑥ 年間便益額(千円/年) 40 調査日:平成26年11月 調査場所:大分県漁協佐伯支店 0.5 調査対象者:漁協職員 調査実施者:佐伯市、大分県職員 200 調査実施方法:ヒアリング調査 1,621 漁業経営調査報告(H26 農水省統計部)(別紙参照) 1,135 (①-②)×③×④×⑤×⑥ [底びき網漁業他] 区分 備考 漁港施設整備前の漁業作業状況ラ ① ンク基準値(Bランク) 1.175 漁港施設整備後の漁業作業状況ラ ② ンク基準値(Cランク) 1.000 対象漁業者数(人) ③ 作業時間(時間) ④ 対象日数(日) ⑤ 漁業所得日額(円・人/時間) ⑥ 年間便益額(千円/年) 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイド ライン -参考資料- H26.4 P20 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイド ライン -参考資料- H26.4 P20 20 調査日:平成26年11月 調査場所:大分県漁協佐伯支店 0.5 調査対象者:漁協職員 調査実施者:佐伯市、大分県職員 200 調査実施方法:ヒアリング調査 1,621 漁業経営調査報告(H26 農水省統計部)(別紙参照) 567 (①-②)×③×④×⑤×⑥ 【整理番号17】 (3)その他 ①ごみ除去作業の解消効果 浮体式防波堤(ゲート式)の整備により、台風や荒天時に港口を閉めることができ、ごみ等 の浮遊物が港内に侵入しないことで、港内のゴミ除去作業が解消される。 区分 備考 整備前のごみ除去作業日数(日) ① 整備後のごみ除去作業日数(日) ② 作業時間(時間) ③ 作業人数(人) ④ 労務単価(円・人/hr) ⑤ 年間便益額(千円/年) 10 調査日:平成26年11月 調査場所:大分県漁協佐伯支店 0 調査対象者:漁協職員 8 調査実施者:佐伯市、大分県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 83 1,621 漁業経営調査報告(H26 農水省統計部)(別紙参照) 10,763 (①-②)×③×④×⑤ 漁業者の労務単価算定表 漁船漁業 階 層 平 均 項 目 雇用労賃 ① 3 T 未 満 3 ~ 5 5 ~ 10 10 ~ 20 20 ~ 30 30 ~ 50 50 ~ 100 100 T 以 上 小型定置網 漁 業 千円 1,166 178 456 2,182 8,835 7,011 23,108 28,568 130,911 2,315 時間 2,820 1,878 2,316 3,605 6,981 6,917 12,116 18,500 66,117 3,299 海上労働 〃 1,743 939 1,359 2,552 5,426 5,086 8,180 13,691 61,696 1,921 家族 〃 1,310 906 1,246 1,829 1,963 1,773 1,714 1,830 1,394 1,000 〃 433 33 113 723 3,463 3,313 6,466 11,861 60,302 921 陸上労働 〃 1,039 911 916 1,004 1,492 1,767 3,560 4,509 4,058 1,335 家族 〃 756 774 694 632 713 733 890 930 617 892 〃 283 137 222 372 779 1,034 2,670 3,579 3,441 443 〃 38 28 41 49 63 64 376 300 363 43 716 170 335 1,095 4,242 4,347 9,136 15,440 63,743 1,364 1,628 1,047 1,361 1,993 2,083 1,613 2,529 1,850 2,054 1,697 延べ労働時間 雇用者 雇用者 A B 企画管理労働 雇用者労務時間計(A+B) 漁業者労務単価(①/②) ② 円/時間 漁船の階層別平均単価 1,621 労務単価日額 12,968 漁業経営調査報告(平成26年度) 個人経営体調査のうち、「経営体階層別-使用漁船及び漁業操業状況」、「経営体階層別-支出」より算出 労務単価日額は、1日当り8時間労働として算出。 労働環境評価チェックシート チェック 評価指標 ポイント 根拠 整備前 a 作業中の事故や病気等が頻発している 事故等の発生 b 過去に作業中の事故や病気等が発生したことがある 頻度 c 過去に発生実績はないが、発生が懸念される 危険性 事故等の内容 重労働性 ほぼ毎年のように事故や病気が発生 2 1 0 a 生命にかかわる、後遺症が残る等の重大な事故等 3 b 一定期間の通院、入院加療等が必要な事故等 2 c 通院不要で数日で完治するようなごく軽いケガ 1 危険性 小計 作業環境 3 d 事故等が発生する危険性は低い d 事故等が発生する危険性は低い 整備後 直近5年程度での発生がある 1 0 海中への転落、漁港施設内での交通事故等 転倒、資材の下敷き、落下物の危険等 1 0 0~6 a 極めて過酷な作業環境である 5 b 風雨等の影響が比較的大きい作業環境である 3 c 風雨等の影響を受ける場合がある 1 d 該当地域における標準的な作業環境である 0 a 肉体的負担が極めて大きい作業 5 b 肉体的負担が比較的大きい作業 3 c 肉体的負担がある作業 1 d 通常の作業と同等程度の肉体的負担 0 軽い打撲等 0 2 0 酷寒、猛暑、風雪、潮位差が大きい等 3 風雨、波浪の飛沫等 1 人力での漁船上下架、潮位差の大きい陸揚等 3 長時間の同じ姿勢での作業等 0 評価ポイント 計 8 1 評価ランク B C Aランクの条件:評価ポイント計16~13ポイント ※必ず「事故の発生頻度」、「事故等の内容」の両方の指標でポイントが上げられていること。 Bランクの条件:評価ポイント計12~6ポイント Cランクの条件:評価ポイント計5~0ポイント ※各評価指標ともa評価を与える場合には、評価の根拠を明確に示すとともに、必ず評価を裏付ける資料(作業状況の写真等)を添付する。 労働環境ランク別基準値(H25) ランク 漁業作業状況、該当する作業イメージ <Bランク> ○漁業作業状況 過重労働(A、Cの中間) ○該当する作業イメージ ・岸壁等が未整備のため、漁船の上下架作業等が 人力で行われている場合等 ・岸壁等が未整備のため、漁獲物の陸揚や資材積 込作業等が重労働である場合等 <Cランク> ○漁業作業状況 通常作業 ○該当する作業イメージ ・漁港整備等によりA又はBランクの危険性や重労働 性が改善された通常作業負荷の状況 労働環境ランク別の基準値の算定 報酬日額 建設業職種 作業労務状況 平均報酬日額 (全国平均) 重労働(通常作業よりも肉体的負担が大きな作業)(9職種) 石工 人力での屋外作業が主体で重労働 22,029 19,246 Sb= ブロック工 人力での屋外作業が主体で重労働 20,698 1.175 鉄筋工 人力での屋外作業が主体で重労働 17,917 鉄骨工 人力での屋外作業が主体で重労働 17,183 19,246/16,374 普通船員 海上での作業で、重労働 18,266 潜水連絡員 海上での作業で、重労働 20,030 潜水送気員 海上での作業で、重労働 19,942 型わく工 人力での屋外作業が主体で重労働 18,194 建築ブロック工 人力での屋外作業が主体で重労働 18,953 通常作業(比較的肉体的負担の小さな作業)(8職種) 普通作業員 人力での屋外通常作業 14,619 16,374 Sc= 軽作業員 人力での屋外軽作業 11,296 1.000 板金工 屋内での作業が主体 17,900 サッシ工 屋内での作業が主体 18,334 内装工 屋内での作業が主体 18,223 ガラス工 屋内での作業が主体 17,185 建具工 屋内での作業が主体 17,306 ダクト工 屋内での作業が主体 16,130 基準値
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