【整理番号9】 事後評価書(完了後の評価) 都道府県名 事業名 地区名 高知県 関係市町村 水産物供給基盤整備事業 オオガタ 大方 黒潮町 ( 事業主体 地域水産物供給基盤整備事業 ) 高知県・黒潮町 Ⅰ 基本事項 1.地区概要 漁港名(種別) 陸揚金額 登録漁船隻数 主な漁業種類 漁業経営体数 地区の特徴 伊田漁港(第1種)他 153 百万円 213 隻 定置網、その他の網漁業 122 経営体 漁場名 陸揚量 利用漁船隻数 主な魚種 組合員数 288.8 トン 286 隻 あじ類、むつ 319 人 当該地区は、高知県の西南部に位置し、風光明媚な景観を形成しており、 漁港並びに周辺では毎年各種のイベントも開催され、県内外から多くの観光 客が訪れている。本地区沖には黒潮が流れる好漁場が形成され、大型定置網 漁でサバ類を中心に多種多様な魚種が漁獲され、モジャコの中間育成など も行っている。 2.事業概要 事業目的 外郭施設及び係留施設等の整備により、荒天時に漁船を安全に係留するこ とが可能となることから、避難に係る人員及び費用の削減、漁船及び小割 蓄養施設の耐用年数の増加を図る。 また、外郭施設の整備により、蓄養水面の静穏度が高まり、給餌・荷揚げ 作業を安全に行うことが可能となることから、漁業就業環境の向上を図る。 用地の整備により、泊地の近くで網の管理作業が可能となることから、作 業の効率化と安全性の向上を図る。 主要工事計画 沖防波堤L=123m、東防波堤L=20m、護岸L=194.7m、-3.0m岸壁L=85m他 事業費 2,466百万円 事業期間 平成14年度~平成21年度 Ⅱ 点検項目 1.費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化 本事業は、平成18年の事業計画変更時に経済効果の妥当性について評価を行っている。事 業計画変更の際の分析の算定基礎となった水産物生産コストの削減効果については、防波 堤・護岸の嵩上などの整備に伴い泊地内の静穏度確保などの当初目的を達成し、他港への避 難回数の削減や作業性の効率化はできている。 費用便益比は、平成13年には1.38であったが、今回の評価では1.09となっている。これ は、整備計画の見直しによる変化が主な要因となっている。 2.事業効果の発現状況 事業実施以前は、外郭施設及び係留施設等の整備が不十分であったため、荒天時に漁船を 安全に係留することができないといった問題があったが、本事業による外郭及び係留施設等 の整備により、環境の改善が図られた。また、漁具修理及び網干場用地の不足による作業の 非効率化、就労環境の悪化がみられたが、用地の整備により環境の改善が図られた。 なお、現時点での費用対効果分析の結果は1.0を上回っており、一定の効果発現が見られ る。 3.事業により整備された施設の管理状況 本事業により整備された施設は、漁港管理者である高知県及び黒潮町が漁港漁場整備法第 26条の規定に基づき漁港管理規定を定め、これに従い、適正に漁港の維持、保全及び運営そ の他漁港の維持管理を行っている。 【整理番号9】 4.事業実施による環境の変化 外郭施設及び係留施設の整備に伴う静穏域の確保により、荒天時に漁船を安全に係留する ことが可能となった。また、外郭施設及び用地の整備により、漁業就業者の労働環境が改善 され、快適・安全に作業を行うことが可能となった。 5.社会経済情勢の変化 本漁港における登録漁船隻数は平成11年には261隻であったが、高齢化や人口減少等といっ た問題等により平成25年には213隻に減少している。 また、平成13年には黒潮町町内4漁協が合併し、大方町漁協が新たに誕生した。 6.今後の課題 人口の減少や、高齢化に対応するため、基幹産業としての漁業の活性化が望まれている。 7.事業の投資効果が十分見込まれたか 平成13年評価時の 費用便益比B/C 1.38 現時点の B/C 1.09 ※別紙「費用対効果分析 集計表」のとおり Ⅲ 総合評価 本事業では、安全・安心な漁業活動の確保と効率的な陸揚げを図るために、外郭施設、係留施 設及び用地等の整備を行った。 また、貨幣化が可能な効果について、費用対効果分析を行ったところ、1.0を超えており、経済 効果についても確認されている。 さらに、事業効果のうち貨幣化が困難な効果についても、観光客の誘致による都市と漁村の交 流機会の増加など、いくつかの効果が認められた。 以上の結果から、本事業は本地区において漁業経営の安定及び地域経済の振興へ寄与したもの となっており、想定した事業効果の発現が認められた。 【整理番号9】 費用対効果分析集計表 1 基本情報 都道府県名 事業名 高知県 地区名 地域水産物供給基盤整備事業 大方地区 施設の耐用年数 50年 2 評価項目 評価項目 ①水産物生産コストの削減効果 ②漁獲機会の増大効果 便益額(現在価値化) 2,556,253 千円 33,255 千円 1,739,840 千円 水産物の生産性向上 ③漁獲可能資源の維持・培養効果 ④漁獲物付加価値化の効果 便 益 の 評 価 項 目 及 び 便 益 額 漁業就労環境の向上 ⑤漁業就労環境の労働環境改善効果 生活環境の向上 ⑥生活環境の改善効果 地域産業の活性化 ⑦漁業外産業への効果 千円 187,770 千円 千円 19,573 千円 ⑧生命・財産保全・防御効果 千円 ⑨避難・救助・災害対策効果 千円 ⑩自然環境保全・修復効果 千円 非常時・緊急時の対処 自然保全・文化の継承 ⑪景観改善効果 千円 ⑫地域文化保全・継承効果 千円 ⑬漁港利用者の利便性向上効果 千円 ⑭その他 千円 その他 計(総便益額) B 4,536,691 千円 総費用額(現在価値化) C 4,153,452 千円 費用便益比 B/C 1.09 3 事業効果のうち貨幣化が困難な効果 ①漁村の定住化を促進させることによる国土の均衡ある発展 ②自然調和型の防波堤の整備による、藻場の造成や泊地内の水質改善による魚介類の生育場と しての効果 ③ホエールウォッチング、体験学習による地域の活性化と漁家世帯への収益改善 【整理番号9】 地域水産物供給基盤整備事業 大方地区(伊田) 事業概要図 事業主体:高知県 主要工事計画: 護岸 L=194.7m -3.0m岸壁 L=85.0m 船揚場 L=30.0m -3m泊地 A=5,000m2 用地(防塵処理) 臨港道路 L=85m 用地(護岸) L=55.0m 用地(埋立) 用地(埋立) A=870m2 用地(防塵処理) A=7,990m2 1号・2号防波堤(改良) -3.m岸壁 護岸 L=100m 用地(護岸) 事業費:609百万円(地区計2,466百万円) 臨港道路 事業期間:平成14年度~平成19年度 護岸 1号・2号防波堤(改良) -3m泊地 船揚場 【整理番号9】 地域水産物供給基盤整備事業 大方地区(入野) 事業主体:黒潮町 主要工事計画:沖防波堤 L=123m 東防波堤(改良) L=20m 事業費:1,857百万円(地区計2,466百万円) 事業期間:平成14年度~平成21年度 東防波堤(改良) 沖防波堤 事業概要図 【整理番号9】 大方地区地域水産物供給基盤整備事業の効用に関する説明資料 1.事業概要 (1) 事 業 目 的 :外郭施設及び係留施設等の整備により、荒天時に漁船を安全に係留 することが可能となることから、避難に係る人員及び費用の削減、漁 船及び小割蓄養施設の耐用年数の増加を図る。 また、外郭施設の整備により、蓄養水面の静穏度が高まり、給餌・ 荷揚げ作業を安全に行うことが可能となることから、漁業就業環境の 向上を図る。 用地の整備により、泊地の近くで網の管理作業が可能となることか ら、作業の効率化と安全性の向上を図る。 (2) 主 要 工 事 計 画 :沖防波堤L=123m、東防波堤L=20m、護岸L=194.7m、-3.0m岸壁L=85m 他 (3) 事 業 費 :2,466百万円 (4) 工 期 :平成14年度~平成21年度 2.総費用便益比の算定 (1)総費用総便益比の総括 区分 算定式 数値 総費用(現在価値化) ① 4,153,452 (千円) 総便益額(現在価値化) ② 4,536,691 (千円) 総費用総便益比 ②÷① 1.09 整備規模 事業費(千円) (2)総費用の総括 施設名 【伊田漁港】 194.7 m 240,200 -3.0m岸壁 85 m 101,100 船揚場 30 m 67,100 護岸 -3.0m泊地 5,000 ㎡ 99,180 臨港道路 85 m 10,060 用地(護岸) 55 m 59,600 用地(埋立) 870 ㎡ 600 7,990 m3 19,060 100 m 12,300 123 m 1,184,700 20 m 672,300 用地(防塵処理) 1号・2号防波堤(改良) 【入野漁港】 沖防波堤 東防波堤(改良) 計 維持管理費等 2,466,200 55,000 総費用 2,521,200 現在価値化後の総費用 4,153,452 【整理番号9】 (3)年間標準便益 区分 効果項目 水産物生産コストの削減効果 漁獲機会の増大効果 漁獲可能資源の維持培養効果 漁業就業者の労働環境改善効果 漁業外産業への効果 その他 年間標準便益 額(千円) ・護岸及び泊地の整備に伴う漁船避難回数・ 人員拘束時間の短縮効果 ・船揚場の整備に伴う他船揚場使用によるえ い航費の削減効果 ・船揚場の整備に伴う現船揚場背後臨港道路 の通行止め回数削減に伴う監視員人件費の 削減効果 ・岸壁及び泊地の整備に伴う漁具積降ろし、 92,397 運搬作業時間の短縮効果 ・用地護岸の整備に伴う作業の効率化効果 ・沖防波堤整備に伴う漁船避難回数の削減効 果 ・沖防波堤整備に伴う漁船耐用年数の増加効 果 ・東防波堤整備に伴う小割蓄養施設の耐用年 数の延長効果 1,131 ・護岸及び泊地の整備に伴う操業時間の増加 効果 64,000 ・東防波堤整備に伴う蓄養水面の静穏度向上 による小割数増加効果 ・用地整備に伴う生産者の快適性・安全性の 向上効果 6,541 ・沖防波堤整備に伴う蓄養水面の静穏度向上 による給餌・荷揚げ作業の安全性の向上効 果 720 0 計 効果の要因 164,789 ・沖防波堤整備に伴うホエールウォッチン グの出港回数の増加効果 【整理番号9】 (4)総便益算出表 費用(千円) 便益(千円) 評 デフ 価 年 割引率 レータ 期 度 間 ① ② 事業費 -13 14 1.665 1.144 360,000 685,714 -12 15 1.601 1.168 330,000 617,089 -11 16 1.539 1.169 350,000 629,682 -10 17 1.480 1.168 158,000 273,125 -9 18 1.423 1.145 306,000 498,577 -8 19 1.369 1.156 205,200 324,742 -7 20 1.316 1.154 361,000 548,238 20,025 1,131 4,490 25,646 33,750 -6 21 1.265 1.082 401,000 548,861 20,025 1,131 4,490 25,646 32,442 -5 22 1.217 1.041 1,000 1,267 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 200,549 -4 23 1.170 1.079 1,000 1,262 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 192,804 -3 24 1.125 1.042 1,000 1,172 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 185,388 -2 25 1.082 1.046 1,000 1,132 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 178,302 -1 26 1.040 1.000 1,000 1,040 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 171,381 0 27 1.000 1.000 1,000 1,000 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 164,790 1 28 0.962 1.000 1,000 962 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 158,528 2 29 0.925 1.000 1,000 925 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 152,430 3 30 0.889 1.000 1,000 889 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 146,498 4 31 0.855 1.000 1,000 855 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 140,895 5 32 0.822 1.000 1,000 822 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 135,457 6 33 0.790 1.000 1,000 790 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 130,184 7 34 0.760 1.000 1,000 760 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 125,240 8 35 0.731 1.000 1,000 731 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 120,461 9 36 0.703 1.000 1,000 703 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 115,847 10 37 0.676 1.000 1,000 676 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 111,398 11 38 0.650 1.000 1,000 650 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 107,113 12 39 0.625 1.000 1,000 625 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 102,994 13 40 0.601 1.000 1,000 601 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 99,039 14 41 0.577 1.000 1,000 577 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 95,084 15 42 0.555 1.000 1,000 555 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 91,458 16 43 0.534 1.000 1,000 534 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 87,998 17 44 0.513 1.000 1,000 513 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 84,537 18 45 0.494 1.000 1,000 494 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 81,406 19 46 0.475 1.000 1,000 475 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 78,275 20 47 0.456 1.000 1,000 456 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 75,144 21 48 0.439 1.000 1,000 439 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 72,343 22 49 0.422 1.000 1,000 422 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 69,541 23 50 0.406 1.000 1,000 406 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 66,905 24 51 0.390 1.000 1,000 390 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 64,268 25 52 0.375 1.000 1,000 375 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 61,796 26 53 0.361 1.000 1,000 361 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 59,489 ③ 水産物生 漁獲可能 漁業就業 漁業外 資源の維 者の労働 会の増 持培養効 環境改善 産業へ 大効果 の効果 果 効果 現在価値 産コスト 漁獲機 ①×②×③ の削減効 果 計 現在価値 ④ ①×④ 備 考 評価年 【整理番号9】 27 54 0.347 1.000 1,000 347 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 57,182 28 55 0.333 1.000 1,000 333 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 54,875 29 56 0.321 1.000 1,000 321 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 52,898 30 57 0.308 1.000 1,000 308 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 50,755 31 58 0.296 1.000 1,000 296 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 48,778 32 59 0.285 1.000 1,000 285 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 46,965 33 60 0.274 1.000 1,000 274 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 45,152 34 61 0.264 1.000 1,000 264 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 43,504 35 62 0.253 1.000 1,000 253 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 41,692 36 63 0.244 1.000 1,000 244 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 40,209 37 64 0.234 1.000 1,000 234 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 38,561 38 65 0.225 1.000 1,000 225 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 37,078 39 66 0.217 1.000 1,000 217 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 35,759 40 67 0.208 1.000 1,000 208 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 34,276 41 68 0.200 1.000 1,000 200 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 32,958 42 69 0.193 1.000 1,000 193 92,398 1,131 64,000 6,541 720 164,790 31,804 43 70 0.185 1.000 1,000 185 72,374 64,000 2,051 720 139,145 25,742 44 71 0.178 1.000 1,000 178 72,374 64,000 2,051 720 139,145 24,768 計 2,521,200 4,153,452 4,536,691 【整理番号9】 3.効果額の算定方法 (1)水産物生産コストの削減効果 ①護岸及び泊地の整備に伴う漁船避難回数・人員拘束時間の短縮 区分 備考 整備前の年間避難回数(回) 上川口港 ④ 7.0 調査日:平成18年9月、平成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合伊田支所 7.0 調査対象者:高知県漁業協同組合伊田支 7.0 所職員 調査実施者:高知県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 0.0 下田港 ⑤ 0.0 上架 ⑥ 0.0 上川口港 ⑦ 1.8 下田港 ⑧ 3.3 上架 ⑨ 2.0 上川口港 ⑩ 4.0 下田港 ⑪ 4.0 上架 ⑫ 2.0 上川口港 ⑬ 10.0 下田港 ⑭ 5.0 上架 ⑮ 15.0 漁業者労務単価(円/時間) ⑯ 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 上川口港 ① 下田港 ② 上架 ③ 整備後の年間避難回数(回) 避難1回当りの所要時間(時間) 避難1回当りの必要人数(人) 避難1回当りの隻数 (⑬×(①-④)×⑦×⑩×⑯+⑭×(②2,208 ⑤)×⑧×⑪×⑯+⑮×(③-⑥)×⑨× ⑫×⑯)/1,000 年間便益額(千円/年) ②船揚場の整備に伴う他船揚場使用によるえい航費の削減 区分 備考 調査日:平成18年9月、平成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合伊田支所 調査対象者:高知県漁業協同組合伊田支 所職員 調査実施者:高知県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 整備前の他港利用隻数(隻) ① 2.0 整備後の他港利用隻数(隻) ② 0.0 年間利用回数(回) ③ 1.0 1隻当りの必要人数(人) ④ 10.0 1回当りのえい航時間(時間) ⑤ 0.67 漁業者労務単価(円/時間) ⑥ 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 年間便益額(千円/年) 21 (①-②)×③×④×⑤×⑥/1,000 【整理番号9】 ③船揚場の整備に伴う現船揚場背後臨港道路の通行止め回数削減による監視員人件費の削減 区分 整備前の年間通行止め回数(回) ① 122.0 整備後の年間通行止め回数(回) ② 0.0 監視員(人) ③ 1.0 1回当り監視時間(時間) ④ 4.0 漁業者労務単価(円/時間) ⑤ 備考 調査日:平成18年9月、平成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合伊田支所 調査対象者:高知県漁業協同組合伊田支 所職員 調査実施者:高知県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 777 (①-②)×③×④×⑤/1,000 年間便益額(千円/年) ④岸壁及び泊地の整備に伴う漁具積降ろし、運搬作業時間の短縮 区分 備考 調査日:平成18年9月、平成27年11月 1.0 調査場所:高知県漁業協同組合伊田支所 調査対象者:高知県漁業協同組合伊田支 所職員 0.5 調査実施者:高知県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 180.0 整備前の漁具積降ろし運搬作業時間 (時間/回) ① 整備後の漁具積降ろし運搬作業時間 (時間/回) ② 作業回数(回) ③ 1隻当り必要人数(人) ④ 対象隻数(隻) ⑤ 52.0 H25港勢調査:準備漁船 漁業者労務単価(円/時間) ⑥ 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 2.0 14,910 (①-②)×③×④×⑤×⑥/1,000 年間便益額(千円/年) ⑤用地護岸の整備に伴う作業の効率化 区分 整備前の管理作業時間(時間/回) ① 5.2 整備後の管理作業時間(時間/回) ② 2.0 対象隻数(隻) ③ 2.0 1隻当りの漁具管理作業回数(回/隻) ④ 16.0 1隻当り必要人数(人) ⑤ 12.0 干し場の使用料(円) ⑥ 150,000 漁業者労務単価(円/時間) ⑦ 年間便益額(千円/年) 備考 調査日:平成18年9月、平成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合伊田支所 調査対象者:高知県漁業協同組合伊田支 所職員 調査実施者:高知県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 2,107 ((①-②)×③×④×⑤×⑦+⑥) /1,000 【整理番号9】 ⑥沖防波堤整備に伴う漁船避難回数の削減 区分 備考 調査日:平成18年9月、平成26年7月、平 成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合入野支所 調査対象者:高知県漁業協同組合入野支 所職員 調査実施者:黒潮町職員 調査実施方法:ヒアリング調査 整備前の年間避難回数(回) ① 10.0 整備後の年間避難回数(回) ② 0.0 避難1回当りの所要時間(時間) ③ 2.0 1隻当り必要人数(人) ④ 3.0 避難1回当りの隻数:5~10t(隻) ⑤ 24.0 漁船馬力:5~10t(ps) ⑥ 154.0 燃料消費量(kg/ps・hr) ⑦ 燃料重量:軽油(kg/m3) ⑧ 0.17 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイドライン840.0 参考資料-(平成26年度4月、水産庁) 燃料単価:軽油(円/ℓ) ⑨ 109.6 石油製品価格調査 H26資源エネルギー庁 漁業者労務単価(円/時間) ⑩ 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 避難1回当りの燃料費(円) ⑪ 1,640 ⑦/⑧×①×③×⑤×⑥×⑨ 年間便益額(千円/年) 2,296 ((①-②)×③×④×⑤×⑩+⑪) /1,000 ⑦沖防波堤整備に伴う漁船耐用年数の増加 区分 備考 整備前の耐用年数(年) ① 整備後の耐用年数(年) ② 漁船隻数(隻) ③ 平均漁船トン数(トン/隻) ④ 漁船の建造費(千円/トン) ⑤ 7.0 減価償却資産の耐用年数等に関する省令 (財務省) 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイドライン- 10.17 参考資料-(平成26年度4月、水産庁) 164.0 H25港勢調査 2.6 地元船トン数(3~10トン)/隻数 431.6トン/164隻(H25港勢調査) 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイドライン- 3,352 参考資料-(平成26年度4月、水産庁) 63,644 (1/①-1/②)×③×④×⑤ 年間便益額(千円/年) ⑧東防波堤整備に伴う小割蓄養施設の耐用年数の延長(小割補強作業の軽減) 区分 備考 調査日:平成18年9月、平成26年7月、平 0.5 成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合入野支所 調査対象者:高知県漁業協同組合入野支 0.0 所職員 調査実施者:黒潮町職員 2.0 調査実施方法:ヒアリング調査 2.0 整備前の小割補強作業時間(時間/小 割) ① 整備後の小割補強作業時間(時間/小 割) ② 作業人数(人/小割) ③ 頻度(回/年) ④ 小割数(小割) ⑤ 42.0 漁業者労務単価(円/h) ⑥ 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 年間便益額(千円/年) 134 (①-②)×③×④×⑤×⑥/1,000 【整理番号9】 ⑨東防波堤整備に伴う小割蓄養施設の耐用年数の延長(小割の耐用年数の延長) 区分 備考 整備前の小割蓄・養殖施設の耐用年数 (年) ① 整備後の小割蓄・養殖施設の耐用年数 (年) ② 小割数(小割) ③ 設置費用(千円/小割) ④ 年間便益額(千円/年) 5.0 減価償却資産の耐用年数等に関する省令 (財務省) 調査日:平成18年9月、平成26年7月、平 8.0 成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合入野支所 42.0 調査対象者:高知県漁業協同組合入野支 所職員 調査実施者:黒潮町職員 2,000 調査実施方法:ヒアリング調査 6,300 (1/①-1/②)×③×④ (2)漁獲機会の増大効果 ①護岸及び泊地の整備に伴う操業時間の増加 区分 整備前の悪天時の積込み・積降ろし時 間(時間/回) ① 整備後の悪天時の積込み・積降ろし時 間(時間/回) ② 年間出漁日数(日) ③ 漁業者労務単価(円/h) ④ 年間便益額(千円/年) 備考 調査日:平成18年9月、平成27年11月 3.0 調査場所:高知県漁業協同組合伊田支所 調査対象者:高知県漁業協同組合伊田支 所職員 0.16 調査実施者:高知県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 250.0 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 1,131 (①-②)×③×④/1,000 (3)漁獲可能資源の維持培養効果 ①東防波堤延伸に伴う蓄養水面の静穏度向上による小割数の増加 区分 整備後の増加小割数(小割) ① 1小割当り収入(千円) ② 1小割当り経費(千円) ③ 年間便益額(千円/年) 備考 調査日:平成18年9月、平成26年7月、平 8.0 成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合入野支所 調査対象者:高知県漁業協同組合入野支 20,000 所職員 調査実施者:黒潮町職員 12,000 調査実施方法:ヒアリング調査 64,000 ①×(②-③) 【整理番号9】 (4)漁業就業者の労働環境改善効果 ①用地整備に伴う生産者の快適性・安全性の向上 備考 区分 整備前の作業状況の基準値(Bランク) ① 1.149 整備後の作業状況の基準値(Cランク) ② 1.000 1日当りの受益者数(人) ③ 年間労働日数(日) ④ 漁業者所得日額(円/日) ⑤ 年間便益額(千円/年) H27公共工事設計労務単価(別紙参照) 調査日:平成18年9月、平成27年11月 16.0 調査場所:高知県漁業協同組合伊田支所 調査対象者:高知県漁業協同組合伊田支 所職員 250.0 調査実施者:高知県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 時間当り労務単価×1日当り労働時間 7,534 1,593×4.73時間(H25漁業経営調査報 告) 4,490 (①-②)×③×④×⑤/1,000 ②沖防波堤整備に伴う蓄養水面の静穏度向上による給餌・荷揚げ作業の安全性の向上 備考 区分 整備前の作業状況の基準値(Bランク) ① 1.149 整備後の作業状況の基準値(Cランク) ② 1.000 経営体数(経営体) ③ 作業人数(人/経営体) ④ 作業時間(時間/日) ⑤ 年間労働日数(日) ⑥ 12.0 調査日:平成18年9月、平成26年7月、平 成27年11月 2.0 調査場所:高知県漁業協同組合入野支所 調査対象者:高知県漁業協同組合入野支 4.0 所職員 調査実施者:黒潮町職員 90.0 調査実施方法:ヒアリング調査 漁業者労務単価(円/h) ⑦ 1,593 H25漁業経営調査報告(別紙参照) 年間便益額(千円/年) H27公共工事設計労務単価(別紙参照) 2,051 (①-②)×③×④×⑤×⑥×⑦/1,000 (5)漁業外産業への効果 ①沖防波堤整備に伴うホエールウォッチングの出港回数の増加 備考 区分 1人当り乗船料(円/人) ① 1日当り乗客人数(人/日) ② 年間増加日数(日/年) ③ 年間便益額(千円/年) 6,000 調査日:平成18年9月、平成26年7月、平 成27年11月 調査場所:高知県漁業協同組合入野支所 10.0 調査対象者:高知県漁業協同組合入野支 所職員 調査実施者:黒潮町職員 12.0 調査実施方法:ヒアリング調査 720 ①×②×③/1,000 労務単価 (1)漁業者 「平成25年漁業経営調査報告(大臣官房統計部、平成26年12月、農林水産省)」に より算出した。 ①個人経営体(従前:10t未満階層) 「漁業経営調査報告」個人経営体調査における3t未満~20t未満階層及び小型定置網 各階層の「雇用労賃」及び「雇用者延べ労働日数(海上、陸上労働の合計)」を用い て1日あたり雇用労賃を算定し、これを1日あたり労働時間で除して労務単価(円/時 漁業者の労務単価:1,593円/時間 全階層 平均 延べ労働日数(時間) (雇用者:海上) 延べ労働日数(時間) (雇用者:陸上) 計① 雇用労賃(千円)② 1時間あたり雇用労賃(円) (②/①) 1,593 ※1日あたり労働時間は下表による。 平均 3t未満 H17 4.45 3.38 H16 4.73 3.81 H15 4.75 3.67 H14 4.65 3.79 H13 4.98 3.87 H13~H17平均 4.73 3.70 3t未満 3~5t 5~10t 10~20t 小型 定置網 45 121 775 3,300 824 87 204 265 726 450 132 191 325 431 1,040 1,782 4,026 7,237 1,274 2,144 1,447 1,326 1,713 1,798 1,683 3~5t 5~10t 10~20t 5.00 2.28 5.92 5.10 5.30 7.03 5.06 5.51 7.37 4.88 5.56 6.69 5.18 5.78 6.61 5.04 5.49 6.72 小型定置網 3.37 2.88 3.26 3.52 3.49 3.31 全階層平均 4.85 労働環境ランク別基準値(H27) 漁業作業状況 該当する作業イメージ <Aランク> ○漁業作業状況 事故・傷害・病気等の発生の恐れが大きい ランク ○該当する作業イメージ ・厳寒期における長時間屋外作業(ex.北 海道などにおける冬場の刺網はずし作業 ・大潮位差漁港における岸壁作業(ex.6m 程の潮位差のある有明海での陸揚・準備作 <Bランク> ○漁業作業状況 過重労働(A,Cの中間) ○該当する作業イメージ ・岸壁等が未整備のため、漁船の上下架作 業等が人力で行われている場合等 ・岸壁等が未整備のため、漁獲物の陸揚や 資材積込作業等が重労働である場合等 <Cランク> ○漁業作業状況 通常作業 ○該当する作業イメージ ・漁港整備等によりA又はBランクの危険性 や重労働性が改善された通常作業負荷の状 労働環境ランク別の基準値の算定 建設業職種 作業労働状況 事故・傷害・病気等の危険性が高い作業(8職種) とび工 高所作業で落下等の危険性高い 潜かん工 地下の気密な作業室内での作業で危険性高い Sa= 削岩工 削岩機や爆薬を使用する作業で危険性高い 1.284 トンネル特殊工 トンネル内での作業のため、危険性高い 23,615/18,392 トンネル作業員 潜水士 海面下での作業のため、危険性高い 山林砂防工 急傾斜地や狭隘な谷間での作業で危険性高い 屋根ふき工 高所作業で落下等の危険性高い 基準値 報償日額(全国平均) 平均報酬日額 20,536 27,072 22,936 25,806 20,747 34,030 23,159 14,637 23,615 重労働(通常作業よりも肉体的負担が大きな作業)(9職種) 石工 人力での屋外作業が主体で重労働 ブロック工 人力での屋外作業が主体で重労働 Sb= 鉄筋工 人力での屋外作業が主体で重労働 1.149 鉄骨工 人力での屋外作業が主体で重労働 普通船員 海上での作業で、重労働 21,138/18,392 潜水連絡員 海上での作業で、重労働 潜水送気員 海上での作業で、重労働 型わく工 人力での屋外作業が主体で重労働 建築ブロック工 人力での屋外作業が主体で重労働 23,383 21,806 20,391 19,494 19,689 22,874 22,230 20,664 19,714 21,138 通常作業(比較的肉体的負担の小さな作業)(8職種) 普通作業員 人力での屋外通常作業 軽作業員 人力での屋外軽作業 Sc= 板金工 屋内での作業が主体 1.000 サッシ工 屋内での作業が主体 内装工 屋内での作業が主体 ガラス工 屋内での作業が主体 建具工 屋内での作業が主体 ダクト工 屋内での作業が主体 16,013 12,206 20,495 21,839 21,093 19,489 18,566 17,437 18,392
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