【整理番号28】 事後評価書(完了後の評価) 都道府県名 事業名 地区名 愛媛県 関係市町村 水産物供給基盤整備事業 フカウラ 愛南町 広域水産物供給基盤整備事業(漁港) ( 事業主体 深浦 ) 愛媛県 Ⅰ 基本事項 1.地区概要 漁港名(種別) 陸揚金額 登録漁船隻数 主な漁業種類 漁業経営体数 地区の特徴 深浦漁港(第3種) 6,465 298 漁場名 黒崎漁場 百万円 陸揚量 17,952 トン 隻 利用漁船隻数 663 隻 まき網、釣、魚類養殖 99 経営体 主な魚種 組合員数 さば、いわし、たい、はまち 689 人 深浦漁港は、愛媛県の最南端に位置し宇和海に接し太平洋に臨んでいる。 急峻な山地が宇和海まで滑り込んだような地理的条件のため、平坦地は極めて狭小 で、水深が深いというリアス式海岸特有の入り組んだ地形にある。その地形が天然の良 港となり、古くから宇和海漁場の中心港として、いわし網漁、かつお一本釣り漁などの沿 岸漁業とあわせて、たい・はまち等の養殖漁業などが盛んに行われている。 2.事業概要 事業目的 航路・泊地の静穏対策として外郭施設及び水域施設を整備するほか、係留施設の新 設・補修、輸送施設及び漁港施設用地の新設により効率的な流通体制を確立するととも に就労環境の改善を図る。 併せて漁礁施設を設置し、沿岸漁業の安定的発展と水産物供給量の増大を図る。 【鯆越地区】 防波堤 L=90m・護岸 L=30m・-3.0m泊地 A=1,474㎡・-3.0m岸壁 L=164m 道路 L=95m・野積場 A=1,730㎡・荷捌所用地 A=902㎡ 主要工事計画 【小矢の浦地区】 -3.0m泊地 A=500㎡・-3.0m養殖岸壁 L=65m・道路 L=128m 養殖用作業施設用地 A=2,067㎡ 【日土地区】 -3.0m養殖岸壁 L=180m・道路 L=250m・養殖用作業施設用地 A=3,413㎡ 【黒崎地区】 並型魚礁 V=3,911空m3 事業費 2,211百万円 事業期間 平成14年度~平成21年度 【整理番号28】 Ⅱ 点検項目 1.費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化 本事業では、平成18年度の計画変更時に費用対効果の分析を実施し、経済効果の妥当性について評価 を行った。 その際の分析の算定基礎となったマダイ・アジなどの対象魚類の平均漁獲量及び平均単価の下落等によ り、費用便益比率も平成18年度の1.38から今回評価時には1.03へと減少している。 2.事業効果の発現状況 事業実施以前は、港内静穏度が悪く、岸壁や用地が不足していたため、陸揚や荷捌きに時間がかかり過 重労働になっていたが、本事業による漁港施設の整備により、静穏度が向上し、漁業生産コストの削減や 就労環境が改善した。 また、出漁時の水揚量が不安定な状況であったが、本事業による魚礁の整備により、漁獲水産物の水揚 量が安定し、生産量の増加が図られた。 現時点での費用対効果分析の結果は1.0を上回っており、一定の効果発現が見られる。 3.事業により整備された施設の管理状況 本事業により整備された施設は、漁港管理者である愛南町が漁港漁場整備法第26条の規定に基づき漁 港管理規定を定め、これに従い適正に漁港の維持、保全及び運営その他漁港の維持管理を行っている。 漁礁については、受益者である愛南漁協に管理を委託している。 4.事業実施による環境の変化 用地造成、岸壁・臨港道路の整備等により、作業効率が改善された。 魚礁施設の整備に伴い、魚類の蝟集効果が見られる。 5.社会経済情勢の変化 当該漁港における登録漁船隻数は平成13年には417隻であったが、高齢化や人口減少により平成25年 港勢では298隻にまで減少している。 また、平成17年には南宇和地区の7漁協が合併し、愛南漁協が新たに誕生した。 6.今後の課題 本事業で整備した施設の効果を長期的に発現させていくため、施設の長寿命化対策と計画的な維持管 理及び漁獲水産物の販路拡大や付加価値向上を図る必要がある。 7.事業の投資効果が十分見込まれたか 平成13年評価時の 費用便益比B/C 1.57 現時点の B/C 1.02 ※別紙「費用対効果分析集計 表」のとおり Ⅲ 総合評価 本事業では、生産流通拠点として重要な役割を担っている当該地区において、安全・安心な漁業活動の確保と 効率的な陸揚げ、流通システムの構築を図るため、外郭・係留・水域・輸送施設・漁港施設用地の漁港施設や 漁場施設の整備を行った。 また、貨幣化が可能な効果について、費用対効果分析を行ったところ、1.0を超えており、経済効果についても 確認されている。 さらに、事業効果のうち貨幣化が困難な効果についても、就労環境の向上や安定的な水産物の供給による地 元漁業者の生活の安定の効果が図られたものと考えられた。 以上の結果から、本事業は当該地区において漁業経営の安定及び地域経済の振興へ寄与したものとなってお り、想定した事業効果の発現が認められた。 【整理番号28】 費用対効果分析集計表 1 基本情報 都道府県名 事業名 愛媛県 地区名 広域水産物供給基盤整備事業(漁港) 深浦 施設の耐用年数 漁港整備50年 漁場整備30年 2 評価項目 評価項目 ①水産物生産コストの削減効果 便益額(現在価値化) 3,284,410 千円 229,109 千円 ③漁獲可能資源の維持・培養効果 64,957 千円 ④漁獲物付加価値化の効果 27,152 千円 184,961 千円 ②漁獲機会の増大効果 水産物の生産性向上 便 益 の 評 価 項 目 及 び 便 益 額 漁業就業環境の向上 ⑤漁業就業環境の労働環境改善効果 生活環境の向上 ⑥生活環境の改善効果 千円 地域産業の活性化 ⑦漁業外産業への効果 千円 ⑧生命・財産保全・防御効果 千円 ⑨避難・救助・災害対策効果 千円 ⑩自然環境保全・修復効果 千円 ⑪景観改善効果 千円 ⑫地域文化保全・継承効果 千円 ⑬施設利用者の利便性向上効果 千円 ⑭その他 千円 非常時・緊急時の対処 自然保全・文化の継承 その他 計(総便益額) B 総費用額(現在価値化) C 費用便益比 3 事業効果のうち貨幣化が困難な効果 B/C 3,790,589 千円 3,732,674 千円 1.02 【整理番号28】 広域水産物供給基盤整備事業(漁港) 深浦地区 事業概要図 【鯆越地区】 ①防波堤 L=90m ②護岸 L=30m ③-3.0m泊地 A=1,474m2 ⑤-3.0m岸壁 L=164m ⑨道路 L=95m ⑫野積場 A=1,730m2 ⑬荷捌所用地 A=902m2 事業主体:愛媛県 漁港名:第3種 深浦漁港 事業費:2,550百万円 事業期間:平成14年度~平成21年度 鯆越地区 ⑨道路L=95m ⑤-3.0m岸壁L=164m ⑬荷捌所A=902m2 ⑫野積場A=1,730m2 ③-3.0m泊地A=1,474m2 ②護岸L=30m ①防波堤L=90m 【整理番号28】 広域水産物供給基盤整備事業(漁港) 深浦地区 事業概要図 事業主体:愛媛県 漁港名:第3種 深浦漁港 事業費:2,550百万円 事業期間:平成14年度~平成21年度 小屋の浦地区 ⑭養殖用作業施設用地 A=2,067m2 ⑩道路L=128m 日土地区 ⑮養殖用作業施設用地 A=3,413m2 ⑪道路L=250m ⑥-3.0m養殖岸壁L=65m ④-3.0m泊地A=500m2 ⑦-3.0m養殖岸壁L=180m 【小屋の浦地区】 ④-3.0m泊地 A=500m2 ⑥-3.0m養殖岸壁 L=65m ⑩道路 L=128m ⑭養殖用作業施設用地 A=2,067m2 【日土地区】 ⑦-3.0m養殖岸壁 L=180m ⑪道路 L=250m ⑮養殖用作業施設用地 A=3,413m2 【整理番号28】 広域水産物供給基盤整備事業(漁港) 深浦地区 事業概要図 事業主体:愛媛県 漁港名:第3種 深浦漁港 事業費:2,550百万円 事業期間:平成14年度~平成21年度 深浦地区 ⑧-3.0m岸壁(補強)L=226m 【深浦地区】 ⑧-3.0m岸壁(補強)L=226m 【整理番号28】 深浦地区 広域水産物供給基盤整備事業(漁港)の効用に関する説明資料 1.事業概要 (1) 事業目的 : 航路・泊地の静穏対策として外郭施設及び水域施設を整備するほか、係留施設の新設・補修、輸送 施設及び漁港施設用地の新設により効率的な流通体制を確立するとともに就労環境の改善を図る。 併せて、漁礁施設を設置し、沿岸漁業の安定的発展と水産物供給量の増大を図る。 (2) 主要工事計画 : 【鯆越地区】 ①防波堤 L=90m ②護岸 L=30m ③-3.0m泊地 A=1,474m2 ⑤-3.0m岸壁 L=164m ⑨道路 L=95m ⑫野積場 A=1,730m2 ⑬荷捌所用地 A=902m2 【小屋の浦地区】 ④-3.0m泊地 A=500m2 ⑥-3.0m養殖岸壁 L=65m ⑩道路 L=128m ⑭養殖用作業施設用地 A=2,067m2 【日土地区】 ⑦-3.0m養殖岸壁 L=180m ⑪道路 L=250m ⑮養殖用作業施設用地 A=3,413m2 【黒崎地区】 ⑯並型漁礁 V=3,911空m3 (3) 事業費 : 2,211百万円 (4) 工期 : 平成14年度~平成21年度 2.総費用便益比の算定 (1)総費用総便益比の総括 区分 算定式 総費用(現在価値化) ① 3,732,674 (千円) 総便益額(現在価値化) ② 3,790,589 (千円) 総費用総便益比 ②÷① 数値 1.02 (2)総費用の総括 整備規模 施設名 備 考 事業費(千円) 漁港関係施設 外郭施設 水域施設 係留施設 輸送施設 漁港施設用地 防波堤 ① L = 90m 1,239,900 新設 新設 鯆越 鯆越 護岸 ② L = 35m 69,000 -3.0m泊地 ③ A = 1,474m2 28,500 新設 鯆越 -3.0m泊地 ④ A = 500m2 小屋の浦 8,500 新設 新設 鯆越 新設 小屋の浦 日土 -3.0m岸壁 ⑤ L = 164m 254,700 -3.0m養殖岸壁 ⑥ L = 65m 132,650 -3.0m養殖岸壁 ⑦ L = 180m 354,450 新設 新設 鯆越 道路 ⑧ L = 95m 8,500 道路 ⑨ L = 128m 1,850 新設 小屋の浦 道路 ⑩ L = 250m 5,050 新設 日土 野積場 ⑪ A = 1,730m2 荷捌所用地 ⑫ A = 902m2 13,100 新設 鯆越 養殖用作業施設用地 ⑬ A = 2,067m2 14,000 新設 小屋の浦 養殖用作業施設用地 ⑭ A = 3,413m2 16,500 新設 日土 並型魚礁 ⑮ V = 3,911空m3 64,350 新設 黒崎 漁場関係施設 計 維持管理費 2,211,050 15,900 総費用 2,226,950 現在価値化後の総費用 3,732,674 【整理番号28】 (3)年間標準便益 区分 効果項目 年間標準便益額 (千円) 水産物生産コストの削減効果 効果の要因 107,197 出漁・係留・陸揚・出漁準備作業時間の短縮 漁船の耐用年数の延長 野積場作業時間の短縮 出荷作業時間の短縮 漁獲機会の増大効果 7,792 防波堤の整備に伴う出漁日数の増加 漁獲可能資源の維持・培養効果 2,732 魚礁施設整備に伴う生産量の増加 漁獲物付加価値化の効果 1,142 魚礁施設整備に伴う流通量の増加 漁業就業者の労働環境改善効果 6,308 作業時間の短縮による労働環境の改善 計 125,171 (4)総便益算出表 評 価 期 間 費用(千円) デフ レータ 年 度 割引率 -13 14 1.665 -12 15 1.601 1.168 -11 16 1.539 -10 17 1.480 -9 18 -8 -7 事業費 便益(千円) 水産物 漁獲可能 漁業 漁獲 漁獲物 生産 資源の 就業者の 機会の 付加価値 コストの 維持・ 労働環境 増大効果 化の効果 削減効果 培養効果 改善効果 計 現在価値 (維持管理費 含む) 現在価値 ② ③ ①×②×③ 1.144 230,000 438,095 0 0 0 0 0 0 0 250,000 467,492 0 0 0 0 0 0 0 1.169 150,050 269,954 0 0 0 0 0 0 0 1.168 233,000 402,773 0 0 921 385 0 1,306 1,933 1.423 1.145 600,300 978,090 64,714 0 921 385 1,346 67,366 95,862 19 1.369 1.156 590,300 934,188 64,714 0 921 385 1,346 67,366 92,224 20 1.316 1.154 112,200 170,394 87,083 7,792 921 385 3,000 99,181 130,522 -6 21 1.265 1.082 46,400 63,509 107,197 7,792 1,839 769 6,308 123,905 156,740 -5 22 1.217 1.041 300 380 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 152,333 -4 23 1.170 1.079 300 379 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 146,450 -3 24 1.125 1.042 300 352 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 140,817 -2 25 1.082 1.046 300 340 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 135,435 -1 26 1.040 1.000 300 312 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 130,178 0 27 1.000 1.000 300 300 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 125,171 1 28 0.962 1.000 300 289 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 120,415 2 29 0.925 1.000 300 278 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 115,783 3 30 0.889 1.000 300 267 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 111,277 4 31 0.855 1.000 300 257 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 107,021 5 32 0.822 1.000 300 247 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 102,891 6 33 0.790 1.000 300 237 107,197 7,792 2,732 1,142 6,308 125,171 98,885 38 65 0.225 1.000 300 68 107,197 7,792 0 0 6,308 121,297 27,292 39 66 0.217 1.000 300 65 107,197 7,792 0 0 6,308 121,297 26,321 40 67 0.208 1.000 300 62 107,197 7,792 0 0 6,308 121,297 25,230 41 68 0.200 1.000 300 60 42,483 7,792 0 0 4,962 55,237 11,047 42 69 0.193 1.000 300 58 42,483 7,792 0 0 4,962 55,237 10,661 70 0.185 1.000 300 56 20,114 0 0 0 3,308 23,422 4,333 2,226,950 3,732,674 ① 43 計 ④ 備考 ①×④ 3,790,589 評価年 【整理番号28】 3.効果額の算定方法 (1)水産物生産コストの削減効果 1-1.防波堤の整備に伴う出漁準備作業時間の短縮 区分 【鯆越】 便益を受ける漁船数(隻) ① 1日あたり出漁回数(回/日) ② 作業人員(人/隻) ③ 整備前の出漁準備作業時間(hr/隻) ④ 整備後の出漁準備作業時間(hr/隻) ⑤ 年間出漁日数(日) ⑥ 漁業者労務単価(円/時間) ⑦ 年間便益額(千円/年) 備考 38 1 調査日:平成27年12月 3 調査場所:愛南漁協 調査対象者:愛南漁業組合職員 0.5 調査実施者:愛媛県職員 0.25 調査実施方法:ヒアリング調査 200 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 9,884 (④-⑤)×①×②×③×⑥×⑦/1,000 1-2.-3.0m岸壁の整備に伴う係留作業時間の短縮 区分 備考 【鯆越】 便益を受ける漁船数(隻) ① 作業人員(人/隻) ② 整備前の係留作業時間(hr/隻) ③ 整備後の係留作業時間(hr/隻) ④ 年間出漁日数(日) ⑤ 漁業者労務単価(円/時間) ⑥ 年間便益額(千円/年) 26 調査日:平成27年12月 2 調査場所:愛南漁協 調査対象者:愛南漁業組合職員 0.95 調査実施者:愛媛県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 0.25 ③ 係留解除0.3 + 移動0.2 + 係留0.45 = 0.95 ④ 係留解除0.1 + 係留0.15 = 0.25 200 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 12,624 (③-④)×①×②×⑤×⑥/1,000 1-3.-3.0m岸壁の整備に伴う漁船耐用年数の延長 区分 【鯆越】 備考 7 減価償却資産の耐用年数等に関する省令:FRP船 整備前耐用年数(年) ① 整備後耐用年数(年) ② 便益を受ける漁船数(隻) ③ 26 岸壁整備対象漁船数 平均漁船トン数(トン) ④ 4.2 漁船の建造費(千円/トン) ⑤ 年間便益額(千円/年) 10.17 水産基盤整備事業費用対効果分析のガイドライン-参考資料-(平成26年度4月、水産庁) H25港勢調査表 20tまでの漁船(総隻数:633隻、総トン数:2,688トン) 3,880 「造船造機統計調査」によるFRP船の1トン当たりの建造費(別紙参照) 18,867 (1/①-1/②)×③×④×⑤ 1-4. -3.0m岸壁及び荷短縮捌所用地の整備に伴う陸揚待機時間の短縮 区分 【鯆越】 便益を受ける漁船数(隻) ① 1日あたり出漁回数(回/日) ② 整備前の陸揚待機時間(hr/隻) ③ 整備後の陸揚待機時間(hr/隻) ④ 年間出漁日数(日) ⑤ 漁業者労務単価(円/時間) ⑥ 年間便益額(千円/年) 備考 38 1 調査日:平成27年12月 調査場所:愛南漁協 2.0 調査対象者:愛南漁業組合職員 調査実施者:愛媛県職員 0.3 調査実施方法:ヒアリング調査 200 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 22,403 (③-④)×①×②×⑤×⑥/1,000 【整理番号28】 1-5.野積場の整備に伴う作業時間の短縮 区分 【鯆越】 便益を受ける漁船数(隻(戸)) ① 作業人員(人/隻(戸)) ② 整備前の作業時間(hr/隻(戸)) ③ 整備後の作業時間(hr/隻(戸)) ④ 年間出漁日数(日) ⑤ 漁業者労務単価(円/時間) ⑥ 年間便益額(千円/年) 備考 26 調査日:平成27年12月 2 調査場所:愛南漁協 調査対象者:愛南漁業組合職員 0.6 調査実施者:愛媛県職員 0.0 調査実施方法:ヒアリング調査 ③ 漁具等の積込み0.3 + 降ろし0.3 = 0.6 200 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 10,820 (③-④)×①×②×⑤×⑥/1,000 1-6.1-8.-3.0m養殖岸壁及び養殖用作業施設用地の整備に伴う陸揚・出漁準備作業時間の短縮 区分 【小屋の浦】 【日土】 便益を受ける漁船数(隻) ① 12 1日あたり岸壁利用回数(回/日) ② 2 作業人員(人/隻) ③ 2 整備前の陸揚・出漁準備作業時間(hr/隻) ④ 1.5 備考 6 整備後の陸揚・出漁準備作業時間(hr/隻) ⑤ 1.0 2 調査日:平成27年12月 2 調査場所:愛南漁協 調査対象者:愛南漁業組合職員 1.5 調査実施者:愛媛県職員 1.0 調査実施方法:ヒアリング調査 年間出漁日数(日) ⑥ 250 250 漁業者労務単価(円/時間) ⑦ 1,734 年間便益額(千円/年) ⑧ 10,404 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 5,202 (④-⑤)×①×②×③×⑥×⑦/1,000 15,606 【日土】⑧+【小屋の浦】⑧ 合計年間便益額(千円/年) 1-7.1-9.-3.0m養殖岸壁及び養殖用作業施設用地の整備に伴う出荷作業時間の短縮 区分 【小屋の浦】 【日土】 備考 年間出荷回数(回/年) ① 160 整備前の作業人員(人/回) ② 15 整備前の出荷作業時間(hr/回) ③ 5.0 整備後の作業人員(人/回) ④ 10 整備後の出荷作業時間(hr/回) ⑤ 4.0 漁業者労務単価(円/時間) ⑥ 1,734 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 年間便益額(千円/年) ⑦ 9,710 7,283 (②×③-④×⑤)×①×⑥/1,000 合計年間便益額(千円/年) 120 調査日:平成27年12月 15 調査場所:愛南漁協 調査対象者:愛南漁業組合職員 5.0 調査実施者:愛媛県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 10 ① 【日土】 4業者×40回 【小屋の浦】 3業者×40回 4.0 16,993 【日土】⑦+【小屋の浦】⑦ 【整理番号28】 (2)漁獲機会の増大効果 2-1.防波堤の整備に伴う出漁日数の増加 備 考 区 分 整備前の年間出漁日数(日) ① 200 調査日:平成27年12月 調査場所:愛南漁協 調査対象者:愛南漁業組合職員 220 調査実施者:愛媛県職員 調査実施方法:ヒアリング調査 38 整備後の年間出漁日数(日) ② 便益を受ける漁船数(隻) ③ 属地陸揚金額(千円) ④ 6,465,000 H25港勢調査 利用漁船数(隻) ⑤ 663 H25港勢調査 出漁日あたり・1隻あたりの 属地陸揚金額(千円/日/隻) ⑥ 44 ④/②/⑤ 漁業所得率(%) ⑦ 23.3% H26漁業経営調査報告 太平洋南区(別紙参照) 7,792 (②-①)×⑥×③×⑦ 年間便益額(千円/年) (3)漁獲可能資源の維持・培養効果 3-1.魚礁施設整備による生産量の増加 区分 年間漁獲量(kg) 【黒崎】 ① 一本釣り 備考 延縄 刺網 マダイ 3,841 5,086 15,860 アジ 7,198 34 151 イサキ 7,277 1 211 カワハギ 1,600 2,294 3,295 61 87 4,250 14 カサゴ・メバル ブリ 魚礁利用率(%) ② 23.8% 25.5% 産地市場平均単価(円/kg) ③ マダイ 521 アジ 159 イサキ 902 カワハギ 565 カサゴ・メバル 975 ブリ 354 所得率 ④ 年間便益額(千円/年) ⑤ 43.9% 42.6% 125 1,133 調査日:平成27年12月 調査場所:愛南漁協 20.1% 調査対象者:愛南漁業組合職員 調査実施者:愛南町職員 調査実施方法:ヒアリング調査 43.9% 農林水産省 漁業個人経営体調査(別紙参照) マダイ 224 269 729 アジ 128 1 2 イサキ 735 0 カワハギ 101 131 164 7 9 11 168 1 35 カサゴ・メバル ブリ 合計年間便益額(千円/年) 17 ①×②×③×④/1,000 2,732 【一本釣り】⑤+【延縄】⑤+【刺網】⑤ 【整理番号28】 (4)漁獲物付加価値化の効果 4-1.魚礁施設整備による流通量の増加 区分 備考 【黒崎】 年間漁獲量(kg) ① 一本釣り 延縄 刺網 マダイ 3,841 5,086 15,860 アジ 7,198 34 151 イサキ 7,277 1 211 カワハギ 1,600 2,294 3,295 61 87 125 4,250 14 カサゴ・メバル ブリ 魚礁利用率(%) ② 25.5% 23.8% 産地市場平均単価(円/kg) ③ マダイ 521 アジ 159 イサキ 902 カワハギ 565 カサゴ・メバル 975 ブリ 354 1,133 調査日:平成27年12月 調査場所:愛南漁協 調査対象者:愛南漁業組合職員 20.1% 調査実施者:愛南町職員 調査実施方法:ヒアリング調査 消費地市場平均単価(円/kg)④ マダイ 967 アジ 523 1,043 イサキ 東京都市場統計情報 806 カワハギ 1,237 カサゴ・メバル 622 ブリ 流通過程付加価値率 ⑤ 年間便益額(千円/年) ⑥ 27.8% 総務省 経済センサスから見た日本の個人企業 マダイ 121 150 395 アジ 186 1 3 イサキ 73 0 カワハギ 27 37 44 1 2 2 81 0 17 カサゴ・メバル ブリ 合計年間便益額(千円/年) 2 ①×②×(④-③)×⑤/1,000 1,142 【一本釣り】⑥+【延縄】⑥+【刺網】⑥ (5)労働環境の改善効果 5-1.-3.0m岸壁の整備に伴う係留作業時間の短縮による労働環境改善の効果 【鯆越】 区分 備考 26 調査日:平成27年12月 調査場所:愛南漁協 2 調査対象者:愛南漁業組合職員 調査実施者:愛媛県職員 0.25 調査実施方法:ヒアリング調査 200 ③ 係留解除0.1 + 係留0.15 = 0.25 便益を受ける漁船数(隻) ① 作業人員(人/隻) ② 整備後の係留作業時間(hr/隻) ③ 年間出漁日数(日) ④ 短縮係留作業時間 ⑤ 2,600 ③×①×②×④ 整備前の作業状況基準値 ⑥ 1.159 Bランク 過重労働(別紙参照) 整備後の作業状況基準値 ⑦ 1.000 Cランク 通常労働(別紙参照) 漁業者労務単価(円/時間) ⑧ 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 年間便益額(千円/年) 717 (⑥-⑦)×⑤×⑧/1,000 【整理番号28】 5-2.-3.0m岸壁及び荷捌所用地の整備に伴う陸揚時間の短縮による労働環境改善の効果 区分 【鯆越】 備考 38 調査日:平成27年12月 1 調査場所:愛南漁協 調査対象者:愛南漁業組合職員 0.3 調査実施者:愛媛県職員 200 調査実施方法:ヒアリング調査 便益を受ける漁船数(隻) ① 1日あたり出漁回数(回/日) ② 整備後の陸揚待機時間(hr/隻) ③ 年間出漁日数(日) ④ 短縮陸揚待機時間 ⑤ 2,280 ③×①×②×④ 整備前の作業状況基準値 ⑥ 1.159 Bランク 過重労働(別紙参照) 整備後の作業状況基準値 ⑦ 1.000 Cランク 通常労働(別紙参照) 漁業者労務単価(円/時間) ⑧ 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 年間便益額(千円/年) 629 (⑥-⑦)×⑤×⑧/1,000 5-3.5-4.-3.0m養殖岸壁及び養殖用作業施設用地の整備に伴う陸揚・出漁準備作業時間の短縮による労働環境改善の効果 区分 【日土】 【小屋の浦】 便益を受ける漁船数(隻) ① 12 1日あたり岸壁利用回数(回/日) ② 2 作業人員(人/隻) 備考 6 2 調査日:平成27年12月 調査場所:愛南漁協 2 調査対象者:愛南漁業組合職員 調査実施者:愛媛県職員 1.0 調査実施方法:ヒアリング調査 250 ③ 2 整備後の陸揚・出漁準備作業時間(hr/隻) ④ 1.0 年間出漁日数(日) ⑤ 250 短縮陸揚・出漁準備作業時間 ⑥ 12,000 整備前の作業状況基準値 ⑦ 1.159 1.159 Bランク 過重労働(別紙参照) 整備後の作業状況基準値 ⑧ 1.000 1.000 Cランク 通常労働(別紙参照) 漁業者労務単価(円/時間) ⑨ 1,734 1,734 漁業経営調査報告(H26農水省統計部)(別紙参照) 年間便益額(千円/年) ⑩ 3,308 1,654 (⑦-⑧)×⑥×⑨/1,000 合計年間便益額(千円/年) 6,000 ④×①×②×③×⑤ 4,962 【日土】⑩+【小屋の浦】⑩ 労務単価算出根拠 個人経営体(従前:10t未満階層) 「漁業経営調査報告」個人経営体調査における3t未満~20t未満階層及び小型定置網各階層の「雇用労賃」及び「雇用者延べ労働日数(海上、陸上労 働の合計)」を用いて1日あたり雇用労賃を算定し、これを1日あたり労働時間で除して労務単価(円/時間)とする。 H26漁業経営調査報告から労務単価を算出 3t未満 3~5t 5~10t 10~20t 小型定置網 合計 延べ労働日数(時間)(雇用者:海上) 45 121 775 3,300 824 延べ労働日数(時間)(雇用者:陸上) 87 204 265 726 450 計 ① 132 325 1,040 4,026 1,274 6,797 雇用労賃(千円) ② 191 431 1,782 7,237 2,144 11,785 1,447 1,326 1,713 1,798 1,683 1時間あたり雇用労賃(円)(②/①) 加重平均 1,734 個人経営体調査 (1) 海面漁業 イ 大海区別 (ア) 概要及び分析指標 太 区 分 平 漁 単位 平 均 洋 船 南 漁 区 業 3 T 未 満 3 ~ 5 5 ~ 10 10 ~ 20 20 T 以 上 小型定置網 漁 業 (23) (24) (25) (26) (27) (28) (22) 漁業経営の概要 経 営 主 の 平 均 年 齢 (1) 歳 66.0 68.0 62.6 65.8 家 族 員 数 (2) 人 72.5 68.2 60.0 2.95 2.60 2.71 4.40 4.00 3.50 3.25 T 5.61 1.99 4.63 9.10 15.69 99.83 4.42 養 殖 施 設 面 積 (4) ㎡ - - - - - - - 延 べ 出 漁 日 数 (5) 日 132 129 129 153 159 277 211 最盛期の漁業従事者数 (6) 人 2.2 2.0 1.9 2.0 5.7 12.3 1.6 延 べ 労 働 時 間 (7) 時間 3,004 2,198 2,313 2,837 8,953 46,025 2,626 漁 業 投 下 資 本 合 計 (8) 千円 6,417 2,698 5,119 6,031 31,460 81,272 3,514 使 用 動 力 船 総 ト ン 数 (3) 漁 業 投 下 固 定 資 本 (9) 〃 1,653 258 1,876 1,569 6,181 18,781 386 漁 業 投 下 流 動 資 本 (10) 〃 4,764 2,440 3,243 4,462 25,279 62,491 3,128 得 (11) 〃 2,157 2,099 1,497 2,533 3,040 2,525 1,311 得 (12) 〃 2,157 2,099 1,497 2,533 3,040 2,518 1,311 事 業 漁 所 労 所 漁 労 収 入 (13) 〃 9,249 4,106 5,048 8,932 54,568 127,528 4,370 漁 労 支 出 (14) 〃 7,092 2,007 3,551 6,399 51,528 125,010 3,059 漁 労 外 事 業 所 得 (15) 〃 0 - - - - 7 - 漁 労 外 事 業 収 入 (16) 〃 1 - - - - 56 - 漁 労 外 事 業 支 出 (17) 〃 1 - - - - 49 - 見 積 家 族 労 賃 (18) 〃 2,889 2,948 3,436 2,700 1,848 2,562 3,303 分析指標 漁 労 所 得 率 (19) % 漁 労 純 収 益 (20) 千円 23.3 △ 732 51.1 △ 849 29.7 △ 1,939 △ 28.4 5.6 167 1,192 2.0 △ 44 30.0 △ 1,992 物 的 経 費 (21) 〃 4,896 1,494 3,010 4,157 33,644 74,599 2,166 純 生 産 性 (22) 〃 1,979 1,306 1,073 2,388 3,671 4,303 1,378 漁 業 固 定 資 本 装 備 率 (23) 〃 751 129 987 785 1,084 1,527 241 労働環境ランク別基準値(H26) 労働環境ランク別の基準値の算定 ランク 漁業作業状況、該当する作業イメージ 基準値 建設業職種 〈Bランク〉 ○漁業作業状況 重労働(通常作業よりも肉体的負担が大きな作業) (9職種) 過重労働(A・Cの中間) 石工 報酬日報 (全国平均) 人力での屋外作業が主体で重労働 23,383 人力での屋外作業が主体で重労働 21,806 鉄筋工 人力での屋外作業が主体で重労働 20,391 鉄骨工 人力での屋外作業が主体で重労働 19,494 ・岸壁等が未整備のため、漁船の上下架作 業等が人力で行われている場合等 普通船員 海上での作業で、重労働 19,689 潜水連絡員 海上での作業で、重労働 22,874 ・岸壁等が未整備のため、漁獲物の陸揚や 資材積込作業等が重労働である場合等 潜水送気員 海上での作業で、重労働 22,230 型わく工 人力での屋内作業が主体で重労働 20,664 建築ブロック工 人力での屋内作業が主体で重労働 Sb= ○該当する作業イメージ 〈Cランク〉 作業労務状況 21,316 1.159 ブロック工 / 18,394 ○漁業作業状況 通常作業(比較的肉体的負担の小さな作業) (8職種) 通常作業 普通作業員 Sc= 1.000 軽作業員 21,316 - 人力での屋外通常作業 16,013 人力での屋外軽作業 12,206 ○該当する作業イメージ 板金工 屋内での作業が主体 20,508 ・漁港整備等によりA又はBランクの危険性 や重労働性が改善された通常作業負荷の 状況 サッシ工 屋内での作業が主体 21,839 内装工 屋内での作業が主体 21,093 ガラス工 屋内での作業が主体 19,489 建具工 屋内での作業が主体 18,566 ダクト工 屋内での作業が主体 17,437 ※報酬日報は、「公共工事設計労務単価(平成26年度)」(国土交通省)による 平均報酬日報 18,394
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