地域再生計画(道整備交付金)事後評価調書

地域再生計画(道整備交付金)事後評価調書
都道府県名
奈良県
事業実施主体
十津川村
計画期間
平成22年度∼平成26年度
評価責任者
十津川村建設課長
基準値
基準年度
指標
①地域再生計画に記載した
数値目標の実現状況
②地域再生計画に記載した
数値目標以外の波及効果の
実現状況
十津川村『心身再生の郷づくり計画』
地域再生計画名
中間目標値
年度 中間実績
指標1
村内集落間のアクセス改善
(緊急車両到着時間5分短縮)
指標2
林業の振興と地域環境の改善
(間伐・下刈面積の12%増)
1,200ha H17∼21 1,315ha
指標3
観光客の誘致
(観光客数5%の増)
641,657人
35分
H21
35分
H20
667,323人
H24
35分
H22∼24 2,215ha
H24
最終目標値
事後評価
基準年度 最終実績
30分
1,344ha
H26
30分
H22∼26 2,749ha
693,276人 673,740人
H26
754,459人
最終目標値の実現状況に関する評価
○
林道の整備が進んだことにより、集落間のアクセスが改善された。
○
林業作業場所へのアクセスも改善され、結果として作業量も増加し、林業への新規参入にもつながった。
○
村道、林道の整備が進んだことにより、世界遺産など観光スポットへのアクセスが改善され、観光客の増
加につながった。
指標1
指標2
整備量(その他の事業では取組内容)
③事業の進捗状況
事業名
計画
中間年度
(H24)
事業の進捗状況に関する評価
最終実績
村道整備事業(整備延長)
0.12km
0.12km
0.12km
予定通り事業を進捗することができたが、村内には整備が必要な箇所が残っている。さらに観光客の利便性を高め、地域住民の生活基盤の改善を図る必要があるため、今後も継
続して事業を進めたい。
特別措置を適用して行う
事業
林道整備事業(整備延長)
6.9km
3.1km
4.1km
本村は、H23年度紀伊半島大水害で甚大な被害を受けたため、災害復旧事業を優先する必要があった。そのため、計画していた箇所の整備が予定どおり進捗せず、整備
量を下回る結果となった。今後は、整備できなかった区間の整備を早急に進め、森林へのアクセス改善を図り、林業振興につなげたい。
その他の事業
村道改良事業
村道平谷那知合線・村道平谷竹筒線
今回の整備により、生活道としての機能を果たすために効果が十分得られた。しかし、通学バスルートとしても使用しているため、より安全かつ快適に通行するため
に継続整備が必要である。
村道開設事業
村道桑畑線・村道玉置川支線
村道桑畑線の開設は国道168号迂回ルートとして、村道玉置山支線の開設は玉置神社へのアクセス道路として重要な路線であり、今回の整備により村民の災害時の安全
確保、観光振興に十分な効果が得られた。
観光圏整備事業
近隣市町村と連携した観光振興
和歌山県田辺市と連携し、聖地熊野を核とした観光振興事業として、イベントや観光プロモーション事業を行った。紀伊半島大水害があっても、途切れることなく事業を行ったことで、
観光客の増加につながったと考えている。
国道迂回路整備事業
国道の迂回路となっている林道の整備
災害時に国道が通行止めとなることで弊害が出ていたため、迂回路となっている林道の整備を行った。今後は通行止めとならないよう国道の整備を行うことで、観光客の安全確
保、地元住民の利便性を確保していく予定である。
村産材需要拡大事業
「郷土の家ネットワーク」産直住宅の 平成22年度に「郷土の家ネットワーク」の立ち上げを行い、産直の家造りを進めることで、十津川産材をアピールし、村産材の需要拡大を目指している。林業への新規参入があり、
促進による村産材の需要獲得
今後出材量が増えることが見込めるため、事業を継続し、さらなる需要拡大を目指していきたい。
計画外で独自に実施した
事業
④評価方法
十津川村が調査を行い、状況を把握・公表するとともに、達成状況の評価、改善すべき事項の検討等を行った。
⑤事後評価の公表方法
十津川村建設課ホームページに掲載
⑥計画全体の総合評価
本地域再生計画では、村道整備事業は順調に進んだが、林道整備事業については、災害復旧事業を優先した結果、未整備箇所が残る結果となった。しかし、観光スポットや森林へのアクセスが改善されたことにより、林業の振興や観光振興に一定
の効果はあったと考えている。
⑦今後の方針等
次期地域再生計画においては、今期未整備となった林道整備を最優先で進め、村道整備と一体的に実施することで、災害時孤立集落の解消、林道危険箇所の改善、村内の原木生産量の増加等に図る予定である。地元の要望も踏まえた上で、観光振
興事業や道路改良事業等の村独自事業にも取り組むことで、さらなる地域振興につなげていきたいと考えている。