地域再生計画(道整備交付金)事後評価調書 都道府県名 愛媛県 計画期間 平成20年度~平成26年度 評価責任者 伊予市 事業実施主体 伊予市産業建設部土木管理課長 武智年哉、伊予市産業建設部農林水産課長 向井裕臣 基準値 指標 ①地域再生計画に記載した 数値目標の実現状況 ②地域再生計画に記載した 数値目標以外の波及効果の 実現状況 「ひと・まち・自然が出会う郷(くに)」再生プラン 地域再生計画名 中間目標値 年度 中間実績 基準年度 指標1 集落幹線道路(市道稲荷下三谷 線)の舗装改良率 指標2 双海町満野地域から双海地域事務所までの所要時間 双海町満野地域から本庁までの所要時間 指標3 間伐実施面積の増加 指標4 最終目標値 基準年度 最終実績 事後評価 最終目標値の実現状況に関する評価 5% H20 100% H24 100% ○ 計画的な舗装改良の実施により、目標値を達成した。 満野→双海 20分 満野→本庁 40分 H20 満野→双海 17分 満野→本庁 37分 H26 満野→双海 16分 満野→本庁 30分 ○ 市道満野法師線の道路改良工事実施により、集落から市街地へのアクセス改善がなされ、目標値を達 成した。 20ha H20 27ha H24 31ha ○ 林道整備を行った結果、森林施業の効率化が図れたことにより、目標値を達成できた。 上灘地区における水産加工品の生 239,839 産額 千円 H15~19平均値 276,557 千円 H20~24平均値 223,666 千円 × 基準年度より市場価格が1割程度下落したため、目標を達成できなかった。 指標5 上灘地区における人口流出率 7% H15~19 6% H20~24 7.9% × 上灘地区においても過疎高齢化が著しく、現状では目標を下回った。 指標1 【林道整備】生活道路としても利便性が向上 (林道整備箇所から双海地域事務所までの短縮 時間) - H20 奥大栄→地 域事務所3 分短縮 H24 奥大栄→地 域事務所3 分短縮 ○ 林道整備により、林業振興用途のみならず生活・農業用道路としても活用することにより、市街地並 びに農地へのアクセスも向上した。 整備量(その他の事業では取組内容) ③事業の進捗状況 事業名 計画 市道整備事業(整備延長) L=4,446m 林道整備事業(整備延長) L=5,791.6m 中間年度 (H ) 事業の進捗状況に関する評価 最終実績 L=4,446m 特別措置を適用して行 う事業 今回の整備により道路通行者の安全性確保や集落住民の利便性向上が図られたと考えている。今後は、舗装・法面・構造物の点検を計画的に実施し、道路長寿命化を図る とともに、高齢者の運転免許保有率増加に対応した交通安全施設の整備を進める必要があると考えられる。 L=5,791.6m 林道整備によりこれまで森林施業が困難であった地域についてアクセスの改善が図られた結果、大幅な間伐実施面積の増加につながったものと考える。 その他の事業 農山漁村活性化プロジェクト支援交 水産加工処理施設の整備 付金事業 老朽化が激しく品質の低下や生産能力の減衰をまねいていた既存加工施設の改築については、計画どおり実施し品質の向上に努めることができたが、市場価格の下落によ り、生産額の増加には至らなかった。 計画外で独自に実施し た事業 伊予市トライアスロン大会 in ふたみ マスコミに取り上げられるなどPR効果があり、観光レジャー施設などへの経済波及効果など、交流人口の増加につながったと考えている。 観光振興と交流人口の拡大を基盤とするサービス産業の振興、 地域や文化を越えた交流の促進、参加者及び市民の心と体の健 康の増進に寄与を目的に開催。 ④評価方法 学識経験者・市民などで組織される伊予市行政評価委員会にて審議された各事業の評価を元に、担当課にて計画に示した最終目標値の実施状況に関する評価・検討を行った。 ⑤事後評価の公表方法 伊予市ホームページに掲載 ⑥計画全体の総合評価 本地域再生計画では、道整備交付金を活用した市道整備と林道整備を一体的に実施し、市道整備では幹線道路の舗装改良及び集落の道路改良により安全の確保と利便性の向上、周辺地域のアクセス改善を図ることができた。また、林道 整備により目標としていた間伐実施面積を大幅に上回り、林業振興などの効果を概ね発現できたと考えている。一方、水産加工処理施設の整備は計画通り実施できたが、水産加工品の生産額が市場価格の下落など外的要因により目標を 下回るとともに、上灘地区の人口流出率が7.9%となるなど、地域からの人口流出を防止するまでには至らない見込である。 ⑦今後の方針等 本地域再生計画においては、市道整備事業、林道整備事業など道路整備は円滑に整備が進んでおり、周辺地域のアクセス向上や間伐実施面積など目標のほぼ達成が見込まれる。一方、水産加工品の生産・販売額の増加による地域の雇用 を増やすため、付加価値を高める製品開発など事業主体である上灘漁業協同組合との連携を密に実施し、産業の振興等により地域人口の流出防止に努めたい。
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