第1学年4組 技術・家庭科(家庭分野)学習指導案 平成27年7月2日(木

第1学年4組
技術・家庭科(家庭分野)学習指導案
平成27年7月2日(木)5校時
指導者 中尾 佳代子
1
題材名
日常着の手入れ
2
題材について
衣服を安価で手軽に購入できる時代において、現代では一枚の衣服を何年も大切に着ようとする意識が薄れ
てきている。また、しみが付いたり、裾がほつれたり、丈が合わなくなった衣服を自分で手入れや補修をするこ
となく、外部のサービスに頼ったり、安易に廃棄してしまう家庭が多い。そこで、本題材では、手入れや補修の
仕方を習得させることを通して、衣服を大切に着る事や、賢い消費者としての自覚を養いたい。
学習に意欲的な生徒が多く、実習では互いに協力しながら活動する事ができる。衣生活においては、中学生
になり、家族に買ってもらった新しい制服を大切に着たいという思いも強く、しみ抜きや補修の仕方に興味があ
る生徒が多い。ただ、裁縫の経験が浅いため、既習事項である玉結びや玉留めが習得できていない生徒もおり、
「まつり縫い」の習得にはかなり時間がかかると思われる。友達同士の関わり合いから縫い方のコツを共有し、
習得させたい。
指導にあたっては、裁縫が苦手な生徒にも正しいやり方を習得させるため、3段階(①示範を見る。②示範
と一緒に針を動かす。③自分で縫ってみる。
)に分けて伝えたい。また、上手に縫うコツを生徒同士の関わりか
ら発見させ、それを全体で共有することで、学び合うことの楽しさや出来る喜びを感じさせたい。
3
指導計画
第1次 制服の一生すごろく
第2次 日常着の手入れ
(1)洗濯機に入れる前〜取り扱い絵表示の確認、汚れた衣服の分類、しみ抜き〜
(2)洗濯〜洗剤のはたらき〜
(3)アイロンかけ
(4)まつり縫い・・・本時
(5)スナップ付け
第3次 小物入れの製作〜習得した技能を使って生活に役立つものを作ろう〜
4
本時の目標
まつり縫いのポイントを理解させ、班で上手に縫うコツを考え共有することを通して、まつり縫いによる
裾上げの方法を身に付けさせる。
5
本時の評価基準
十分満足できる生徒の状況
おおむね満足できる生徒の状況
努力を要する生徒への手立て
まつり縫いのポイントを理解し、 ポイントを理解してまつり縫いをし
*班でコツや縫い方を話し合わせる
コツをつかんでまつり縫いがで
ことで、ポイントを理解させる。
きている。
ている。
*個別に指導する。
6
学習過程
学習活動
○主な発問・予想される生徒の反応
・留意点○評価【観点】
(方法)※手立て
時
間
⒈本時の課題をつ ○スカートの裾のほつれをどのように直
・裾のほつれたスカートを提示し、補修 5
かむ。
したら良いですか。
(裾上げ)の方法について学習すること /5
・縫う
を知らせる。
・裾上げテープを貼る
⒉まつり縫いによ
る裾仕上げに取 ○なみ縫いとまつり縫いでした裾上げ ・比較を通して、まつり縫いで縫うと目 5
り組む。
は、どのような違いがありますか、布を が表に目立たない所がポイントである /10
(1)まつり縫い 観察して気付いたことを発表しよう。
ことをおさえる。
のポイントを考え ・まつり縫いは表から見ると縫い目が目 まつり縫いのポイント
る。
立たない
*表に縫い目が目立たない。
・まつり縫いは縫い目の間隔が大きい。
*0.8〜1㎝の間隔で縫う。
・縫い目が斜めになっている。
*折り山の近くを縫う。
・裏から見ると、まつり縫いは折り山が
しっかりとくっついている。
(2)縫い方の説 ○針と糸の準備をしましょう。
(1本取り ・準備に時間がかかる生徒への声かけを 15
明を聞き、一緒に にし、糸の長い方を玉結びし、針山に刺 班の中でさせる。
/25
やってみる。
しておく。
)
○まつり縫いのポイントを理解して、衣服の裾上げに挑戦し、コツをつかもう。
① 示範をよく観察する。
○ポイントを理解し、コツをつかんでま
② 示範と一緒に針を動かしてみる。
つり縫いをしているか。
【技能】
③ 自分一人で半分縫う。
(作品評価、机間巡視)
※生徒の様子を観察し、やり方の分から
ない生徒や作業の遅れている生徒には
個別に指導する。
(3)まつり縫い ○班の中で「ベストまつり縫い」を1人 ・ポイントを書くのではなく、ポイント 10
のコツをまとめ、 選び、その人が縫っている様子を観察し をうまく縫うためのコツを書かせる。
/35
発表する。
て、どうしたら上手に縫えるかコツを見
つけよう。
*着目する時の視点を伝える
・布の繊維 2 本すくう
・布のもち方
・針を出す時斜めに入れる
・針の運び方
・すくう時針ではなく、布を動かす。
・どのようにすくっているか
○各班で見付けた「まつり縫いのコツ」 *「ベストまつり縫い」に選ばれた人に
を発表しよう。
(4)再度まつり ○友達が発表したコツを意識して、再度
縫いを行う。
まつり縫いをしてみよう。
見本を見せてもらう。(2人)
・発表中は作業中断し、しっかりと聞け 10
るように注意する。
/45
⒊ 本 時 の 振 り 返 ○ワークシートに感想と自己評価を書き ・布に名前を書かせ、ワークシートと一 5
り。
4.後片付け
ましょう。
緒に集める。
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