器械運動領域 全研 協議会 (司会:末松 記録:小島) 1.授業者自評

器械運動領域 全研 協議会
(司会:末松
記録:小島)
1.授業者自評
・技能…………クラス全員、開脚跳びと台上前転ができる姿を目指した。
開脚跳び→前時までに23人できた。(本時は24人)
台上前転→前時までに13人できた。(本時は18人)
今回はできない子どもを中心に、学び合いの授業を展開した。
・関わり合い…学習ノートを交換することで相手意識を持たせる。
(相手の動きのよさや
アドバイスなどを書きこむ。)
・思考・判断…技をマスターするために、どうしたらよいのかというめあての立て方(自
分の課題を明確にする)
・タブレット…活動が一時止まってしまうが、技のポイントや自分のつまずきを客観的
に見ることができる。また、タブレットを介して関わり合いをもつこと
ができる。
2.質疑
(満園)タブレットは子どもたちの必要感からなのか。
→後半(チャレンジ)ではタブレットを使う機会が減る。
(江藤)横跳びの子どもたちは、抱え込み跳びはできていたのか。
→前時までに横跳び・抱え込み跳びを選択した子どもがいなかった。学習ノートの
順(難易度順)で技に取り組むようにしていた。
(松尾)ポイントカードより教え合うことに重点を置いている(子ども)。教師は今後、
どちらを重視するのか。
→子ども同士の声かけ、タブレットを中心に授業を展開していく。
(西田)3つの支援(学習過程、場づくり、学習資料)のうち、どれが1番有効であっ
たと考えるか。
→スキルアップ・チャレンジの学習過程による教え合いが有効ではないか。
3.協議
(今村)技能の低い子どもが教え合えているかというと疑問。グルーピングの仕方は有
効と言えただろうか。
(高野)スキルアップの時間、タブレットで技のポイント確認した後に、チャレンジで
技のポイントを伝えることができる。
【C 児について】
スキルアップでは開脚跳びをしている。周囲は「いいっちゃない」という声かけ。
チャレンジでは台上前転。グループ内で「~が足りないよ」
「膝を曲げて着地すればい
い」というアドバイスのし合い。
【A 児について】
積極的に活動している。タブレットを使ってペアの子にアドバイス。
「頭がななめに
なっている。頭を中に入れて。
」
「さっきと変わっていない。
」など、手の着く位置など
アドバイス。自分の技をタブレットに撮ってもらい、相手の子に自分の技を見せる。
他にも、
「トン・ト・トン」などリズムによるアドバイス。
≪タブレットの活用について≫
(吉野)4年生の段階で、タブレットとポイントボードを見比べながらアドバイスする
の
は難しい。子どもたちの付箋を、子どもの吹き出しなどに変えて、区切って提示
するとよい。
(低位の子どもたちが見やすいのではないか。)
(河津)着地に課題がある子どもたちに、動画があると視覚的に伝えられる。
(吉田)できていないところだけを取り上げて伝えていたので、できているところも伝
えられるとよい。
(柴田)動画を活用するスペースをもっと作ってあげるとよい。
≪場づくりについて≫
(中牟田)サーキットで、練習して戻ってくるところがよかった。
(反復することで基礎
基本の動きを身につけられる)
(満園)腰を上げて回っても大丈夫な場を作ってあげるとよかったのではないか。マッ
トの上にマットを重ねていくとよい。
(松尾)つまずきがある子どもが自分の練習する場所を分かっていた。練習の仕方の掲
示物を作ったらよかった。
(平山)課題を明確にさせて、チャレンジのときに次にどの課題にいけばよいのか、ナ
ビゲートがあるとよかった。
≪学習過程≫
(江藤)もっとがんばりたいという気持ちを、チャレンジで実現できたというとどうか。
第2時までに開脚跳びができるようにして、できそうな技に挑戦する(ステージ
型)カリキュラムはどうだったか。
(西田)タブレットを有効に使えると、もっと楽しいのではないか。
(高野)スキルアップとチャレンジの時間的な配分(単元の中で重視する活動を増やす)
を考えるとよい。
(三枝)
「みんなが基本の技ができるようになろう」という学習過程は果たして適切なの
か。技が“できた”、
“できない”で技能の高まりを判断するのはどうか。楽しさ
も味わうことも大切。これまでの「今もっている力で楽しむ(めあて1)
」がよい
のでは。
4.指導助言(井樋教頭)
・技能を中心にした学習にするのであれば、全員ができるようにしなければならない。
・教師が構造的特性を理解して、指導できる技術をもたなければならない。(場を変えて
やる、体験的に学ばせる、多様な場づくりが大切)
・子どもが自発的にやろうとしているのかどうか検証する必要がある。自発的にしよう
とするようなめあてを立てる。
・基礎的なことをやってから運動させる。必要性を感じた子どもが次の運動をする。(楽
しみをもたせる)楽しみをもたせるような授業をするならば、関わり方が変わる。「今
もっている力で楽しむ」という授業の視点。
・台上前転とスプリング系の技は特徴が違うので、同じ場でやらないほうがいい。
(安全
面の配慮)
・跳べなくても、跳び箱の楽しみが味わえる助言が必要。