宅森昭吉のファンダメンタルズ

宅森昭吉のファンダメンタルズ
4⽉4⽇〜4⽉8⽇に発表される主要経済指標予測:暫定版
2⽉分の景気動向指数・速報値では、先⾏CIが前⽉差▲1.8程度と2カ⽉ぶりの低下になると超暫定的
に予測する。速報値からデータが利⽤可能な9系列で、3⽉25⽇時点で数値が判明しているのは、消費者態度
指数、⽇経商品指数、マネーストック、東証株価指数、中⼩企業売上げ⾒通しDIの5系列で全系列が前⽉差
マイナス寄与になることが判明している。残る4系列の、最終需要財在庫率指数、鉱⼯業⽣産財在庫率指数、新
規求⼈数、新設住宅着⼯床⾯積は全て前⽉差プラス寄与になると超暫定的に予測した。
2⽉分の⼀致CIは前⽉差▲2.4程度と2カ⽉ぶりの下降になると超暫定的に予測する。速報値からデー
タが利⽤可能な8系列で、商業販売額指数・⼩売業、商業販売額指数・卸売業の2系列が前⽉差プラス寄与に、
⽣産指数、鉱⼯業⽣産財出荷指数、耐久消費財出荷指数、投資財出荷指数、中⼩企業出荷指数、有効求
⼈倍率の6系列が前⽉差マイナス寄与になると超暫定的に予測した。
⼀致CIを使った景気の基調判断は2⽉分でも、景気拡張の動きが⾜踏み状態になっている可能性が⾼いこと
を⽰す「⾜踏み」の判断が継続しそうだ。
(次⾴へ)
◎⽶国
発表⽇
指標
時間
予想
(⽉)
(⽇本)
4(⽉)
21:30
製造業受注
5(⽕)
21:30
23:00
(単位)
過去分
2⽉
1⽉
12⽉
-
+ 1.6
▲ 2.9
(2⽉分)
(億ドル)
(▲1.5)
貿易統計(BOPベース)
(2⽉分)
(億ドル)
(▲440.0)
-
▲ 456.8
▲ 447.0
ISM景況指数(⾮製造業)
(3⽉分)
(%)
(53.9)
53.4
53.5
55.8
◎⽇本
発表⽇
時間
指標
景気動向指数(速報値)先⾏CI
14:00
景気動向指数(速報値)⼀致CI
14:00
景気動向指数(速報値)先⾏DI
景気動向指数(速報値)⼀致DI
14:00
8(⾦)
8:50
経常収⽀
( )内は暫定予測値。後⽇変更する可能性があります。
6(⽔)
14:00
予想
(⽉)
(単位)
(2⽉分)
(前⽉差・ポイント)
(2⽉分)
(2⽉分)
過去分
1⽉
12⽉
11⽉
(▲1.8)
+0.5
▲1.2
▲0.8
(前⽉差・ポイント)
(▲2.4)
+2.5
▲0.9
▲1.3
(%)
(33.3)
50.0
45.5
36.4
(2⽉分)
(%)
(50.0)
55.6
40.0
70.0
(2⽉分)
(億円)
(20,000)
1⽉5,208、前年2⽉14,957
<その他指標>
4/8(⾦)
消費動向調査・3⽉調査
4/8(⾦)
景気ウォッチャー調査・3⽉調査
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載
された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
基調判断が景気拡張の可能性が⾼いことを⽰す「改善」に戻るには、「当⽉の前⽉差の符号がプラス。かつ原則と
して3カ⽉以上連続して3カ⽉後⽅移動平均が上昇する」ことが必要だ。2⽉分⼀致CIの3カ⽉後⽅移動平
均前⽉差は▲0.27程度の下降になってしまうと予測される。3カ⽉以上連続上昇の条件を満たすのは、早くて
も7⽉上旬発表の5⽉分になってしまうだろう。
⼀⽅、景気の基調判断が「下⽅への局⾯変化」に悪化するには、「当⽉の前⽉差の符号がマイナス。かつ7カ⽉
後⽅移動平均(前⽉差)の符号がマイナスに変化し、マイナス幅(1カ⽉、2カ⽉、または3カ⽉の累積)が1
標準偏差分(0.85)以上」であることが必要だ。2⽉分⼀致CIの7カ⽉後⽅移動平均前⽉差は3カ⽉
の累積でも▲0.34程度にとどまるものとみられ、景気の基調判断の下⽅修正はないとみる。
2⽉分の先⾏DIは33.3%程度と2カ⽉ぶりに景気判断の分岐点の50%を下回る数字になると超暫
定的に予測する。速報値からデータが利⽤可能な9系列中、3⽉25⽇時点で数値が判明しているのは消費者
態度指数、⽇経商品指数、マネーストック、東証株価指数、中⼩企業売上げ⾒通しDIの5系列で全系列がマ
イナス符号になることが判明している。先⾏DIは0.0%以上44.4%以下と景気判断の分岐点である5
0%割れが既に確定している。残る4系列のうち、最終需要財在庫率指数、鉱⼯業⽣産財在庫率指数、新規
求⼈数の3系列がプラス符号に、新設住宅着⼯床⾯積1系列がマイナス符号になると超暫定的に予測する。
2⽉分の⼀致DIは50.0%程度と超暫定的に予測する。景気判断の分岐点の50%ちょうどという微妙
な数字になろう。速報値からデータが利⽤可能な8系列で、投資財出荷指数、商業販売額指数・⼩売業、中⼩
企業出荷指数、有効求⼈倍率の4系列がプラス符号に、⽣産指数、鉱⼯業⽣産財出荷指数、耐久消費財出
荷指数、商業販売額指数・卸売業の4系列がマイナス符号になると超暫定的に予測する。
なお、3⽉30⽇発表の2⽉分鉱⼯業⽣産指数に関するレポートの中で、更新版の景気動向指数の予測値
を発表する予定である。
2⽉分の経常収⽀は2兆0000億円程度の⿊字と予測した。20カ⽉連続の⿊字になろう。前年2⽉分
の1兆4957億円から⿊字幅が拡⼤しよう。前年同⽉⽐は+33.7%程度とみた。貿易収⽀は4560
億円程度と2カ⽉ぶりの⿊字になろう。前年2⽉分は▲1460億円の⾚字だった。輸出の前年同⽉⽐は▲6.
5%程度とみた。6カ⽉連続の減少になろう。⼀⽅、輸⼊の前年同⽉⽐は▲16.2%程度とみた。14カ⽉
連続の減少になろう。サービス収⽀は▲344億円程度と前年同⽉⽐で▲46.0%程度⾚字幅が縮⼩すると
みた。貿易・サービス収⽀は4216億円程度と2カ⽉ぶりの⿊字になるとみた。第⼀次所得収⽀は1兆810
5億円程度の⿊字、前年同⽉⽐▲3.1%程度と予測した。貿易・サービス収⽀と第⼀次所得収⽀が⿊字なの
で、経常収⽀は⼤幅な⿊字になるとみた。
(3⽉25⽇現在)
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
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このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載
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