宅森昭吉のファンダメンタルズ 8⽉1⽇〜8⽉5⽇に発表される主要経済指標予測:超暫定版 ―6⽉分の景気動向指数・速報値・先⾏CIは前⽉差下降、⼀致CIは前⽉差上昇か― ―6⽉分景気動向指数・速報値・先⾏DIは2カ⽉連続50%超で先⾏きの明るさを⽰唆か― 6⽉分の景気動向指数・速報値では、先⾏CIが前⽉差▲0.2程度と前⽉差下降になると超暫定的に予 測する。速報値からデータが利⽤可能な9系列で、7⽉19⽇時点で数値が判明しているのは、消費者態度指 数、⽇経商品指数、マネーストック、東証株価指数、中⼩企業売上げ⾒通しDIの5系列で、消費者態度指数、 中⼩企業売上げ⾒通しDIの2系列が前⽉差プラス寄与に、マネーストック、東証株価指数、⽇経商品指数の3 系列が前⽉差マイナス寄与になることが判明している。残る、最終需要財在庫率指数、鉱⼯業⽣産財在庫率指 数、新規求⼈数、新設住宅着⼯床⾯積の4系列では、鉱⼯業⽣産財在庫率指数1系列が前⽉差プラス、最終 需要財在庫率指数1系列が前⽉差ゼロ、新規求⼈数、新設住宅着⼯床⾯積の2系列が前⽉差マイナス寄与に なると超暫定的に予測した。 6⽉分の⼀致CIは前⽉差+0.2程度と2カ⽉ぶりの上昇になると超暫定的に予測する。速報値からデー タが利⽤可能な8系列中、⽣産指数、鉱⼯業⽣産財出荷指数、投資財出荷指数、中⼩企業出荷指数の4系 列が前⽉差プラス寄与に、耐久消費財出荷指数、商業販売額指数・⼩売業、商業販売額指数・卸売業、有効 求⼈倍率の4系列が前⽉差マイナス寄与になると超暫定的に予測した。 (次⾴へ) ◎⽶国 発表⽇ 時間 指標 1(⽉) 23:00 3(⽔) 23:00 4(⽊) 21:30 5(⾦) 21:30 21:30 21:30 21:30 予想 (⽉) (⽇本) ISM景況指数(製造業) ISM景況指数(⾮製造業) 製造業受注 貿易統計(BOPベース) 失業率 ⾮農業雇⽤者数 週平均労働時間 (単位) (7⽉分) (%) 過去分 6⽉ 5⽉ 4⽉ (51.2) 53.2 51.3 50.8 (7⽉分) (%) (55.5) 56.5 52.9 55.7 (6⽉分) (億ドル) (+0.8) - ▲ 1.0 + 1.8 (6⽉分) (億ドル) (▲410.0) - ▲ 411.4 ▲ 373.8 (7⽉分) (%) (4.8) 4.9 4.7 5.0 (7⽉分) (前⽉⽐増減・万⼈) (+20.0) + 28.7 + 1.1 + 14.4 (7⽉分) (時間) (34.4) 34.4 34.4 34.4 ◎⽇本 発表⽇ 時間 指標 景気動向指数(速報値)先⾏CI 14:00 景気動向指数(速報値)⼀致CI 14:00 景気動向指数(速報値)先⾏DI 14:00 景気動向指数(速報値)⼀致DI ( )内は暫定予測値。後⽇変更する可能性があります。 5(⾦) 14:00 予想 (⽉) (単位) (6⽉分) (前⽉差・ポイント) (6⽉分) (6⽉分) (6⽉分) 過去分 5⽉P 4⽉ 3⽉ (▲0.2) (0.0) +0.9 +0.1 (前⽉差・ポイント) (+0.2) (▲1.5) +1.8 +0.2 (%) (77.8) (66.7) 50.0 27.3 (%) (43.8) (62.5) 40.0 30.0 <その他指標> 8/5(⾦) 毎⽉勤労統計6⽉分・速報値 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。 ⼀致CIを使った景気の基調判断は、5⽉分・改定値の状況に左右される。7⽉22⽇発表の毎⽉勤労統 計・確報値で所定外労働時間指数が速報値から⼤幅上⽅修正となり3カ⽉後⽅移動平均が速報値同様前⽉ 差プラスをギリギリ維持できた場合のみ、6⽉分の⼀致CIが予測通りに前⽉差+0.2なら、基調判断が景気 拡張の可能性が⾼いことを⽰す「改善」に戻ることになる。そうでない場合は、景気拡張の動きが⾜踏み状態になって いる可能性が⾼いことを⽰す「⾜踏み」の判断が6⽉分・速報値でも継続することになろう。 ⼀⽅、景気の基調判断が「下⽅への局⾯変化」に悪化するには、「当⽉の前⽉差の符号がマイナス。かつ7カ⽉ 後⽅移動平均(前⽉差)の符号がマイナスに変化し、マイナス幅(1カ⽉、2カ⽉、または3カ⽉の累積)が1 標準偏差分(0.84)以上」であることが必要だ。6⽉分の⼀致CIの7カ⽉後⽅移動平均の各種の前⽉ 差累計はどれもそこまで⼤幅なマイナスにならないとみられ、条件を満たさないだろう。 6⽉分の先⾏DIは77.8%程度と景気判断の分岐点の50%を2カ⽉連続で上回ると超暫定的に予 測する。先⾏きの景気の明るさを⽰唆する数字になろう。速報値からデータが利⽤可能な9系列中、7⽉19⽇ 時点で数値が判明しているのは5系列で、そのうち消費者態度指数、⽇経商品指数、マネーストック、中⼩企業売 上げ⾒通しDIの4系列がプラス符号に、東証株価指数1系列がマイナス符号になることが判明している。先⾏D Iは44.4%以上88.9%以下が既に確定している。残る4系列では、最終需要財在庫率指数、新規求 ⼈数、新設住宅着⼯床⾯積の3系列がプラス符号に、鉱⼯業⽣産財在庫率指数1系列がマイナス符号になると 超暫定的に予測する。 6⽉分の⼀致DIは43.8%程度と景気判断の分岐点の50%を下回る数字になると超暫定的に予測す る。速報値からデータが利⽤可能な8系列で、投資財出荷指数、中⼩企業出荷指数、有効求⼈倍率の3系列 がプラス符号に、商業販売額指数・卸売業の1系列が保合いに、⽣産指数、鉱⼯業⽣産財出荷指数、耐久消 費財出荷指数、商業販売額指数・⼩売業の4系列がマイナス符号になると超暫定的に予測する。 (7⽉19⽇現在) 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
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