平成26年度 環境学習会

七飯高校では平成20年度から、環境学習に取り組んでいます。
七飯高校のある七飯町には北海道有数の観光地である大沼国定
公園があり、この大沼を中心として環境教育を展開しています。
さらに平成26年度は、北海道の「地域とともに学ぶ環境教育推進事業」
に指定され、以前とまた違った環境学習に対する取り組みができました。
今年度、本校で実施した環境学習の取り組みについて紹介します!
本校環境学習の目的
~環境学習を通して豊かな人間性を育成することを目指しています~
(1)七飯高校の生徒に、郷土(地元)の財産である大沼の自然や
環境について興味・関心を持たせる。
(2)ラムサール条約登録湿地である大沼周辺の自然の価値や現状
を把握させる。
(3)水質改善や環境保護に対する取り組みに、地域住民や生徒が
一体となって協働する思いを醸成するとともに、環境に対す
る視点を持った地域の人材を育成する。
取り組み
その1
宿泊研修にて
5月7日(水)~9日(金)に1年生は宿泊研修
で大沼国定公園を訪れました。
全員で遊覧船に乗船し、大沼の中心まで移動し、
透明度の測定【写真1】、におい・色などを観察【写
真2】、生息しているプランクトンの観察【写真3】
などを行い、大沼の自然環境の現状について学習す
ることができました。
写真2
写真1
写真3
取り組み
その2
3年生の選択授業にて
3年生の選択授業「理科課題研究」で環境学習講演会を実施し、また「北
海道環境教育フェア2014」に出展するポスターを作りました。
(1) 環境学習講演会 9月25日(木)
演題「大沼周辺の環境問題の現状と改善策について
①
②
「大沼国際ワークキャンプについて」
講師:大沼ラムサール協議会会長
「大沼の現状と改善策」
講師:大沼漁業協同組合組合長
池田
宮崎
誠
司
様
様
生徒の感想
・大沼の環境に合った改善策の糸口を見つけたいと思った。
・大沼が想像以上に汚染されているということと、そのことがあま
り知られていないということがわかって良かった。
・大沼周辺の汚染発生源が何なのかを調べ、それを改善する方法を
調査したいと思った。
(2)3月8日(日)に札幌市で行われた
「北海道環境学習フェア2014」
に出展するポスターを11月下旬か
ら「理科課題研究」選択者で作成し
ました。
6班に分かれ、「1年生での環境
学習の様子」、「渡島大沼青年環境サ
ミット2014報告」、「環境学習講
演会について」、「七飯高校の環境教
育の概要について]、「大沼周辺の環
境の現状について」そして「来年度
に向けて」の6つのテーマを設けポ
スターを作成しました。
取り組み
その3
「渡島大沼環境サミット2014」に参加
10月15日(水)~16日(木)大沼国際セミナーハ
ウスで行われた「渡島大沼青年環境サミット2014」
に生徒3名を派遣しました。「環境サミット」には渡島管
内9校から21名の高校生が参加し、15日には牧場の
視察、バイオガスプラントの見学、大沼に流入する3つ
の川の水質調査を実施しました。2日目の16日は漁業、
農業、観光業の3つのグループに分かれ議論を重ね、「大
沼環境アピール2014」を策定しました。
取り組み
その4
「北海道環境学習フェア2014」への参加
3月8日(日)に札幌啓成高校を会場とし、「北海道環境学習フェア201
4」が開かれました。七飯高校は、3年生が作成した「七飯高校環境教育の
実践」という題のポスターを作成し、ポスターセッションに参加してきまし
た。
当日は多くの方々が訪れ、七飯高校の生徒も
他の高校の生徒に混ざって、七飯高校の環境教
育について説明していました。
また、午後からは酪農学園大学に場所を移し、
「森をコンピュータで解析するGIS体験」に
参加し、コンピュータを利用した環境教育の方
法について学習をしました。