四季彩花きづくり 直売所向け小菊を栽培

直売所向け小菊を栽培
当 JA 管内は、諏訪湖周辺の諏訪市と岡谷市に4店舗、茅野市・富士見町・原村のA・コープ店
内に4店舗直売所があります。直売所への出荷者は8店舗合わせて 545 人、販売金額は約5億円
の実績があります。
8月の旧盆は、墓参りの必需品として輪菊・小菊の高い需要が見込まれます。しかし、直売所
への花き出荷が足りないのが現状です。
そこで当 JA は、輪菊に比べて栽培が容易な小菊に注目し、秋定植栽培による「直売所向け小菊」
の生産を奨励しています。この作型は管内で前例がないため、平成26年9月から試験栽培をスター
トしました。以下、途中経過をまとめました。参考にしてください。
秋定植作型の特徴
◆8月旧盆まで出荷後の株を株分けして定植するため、苗の準備が不要
◆翌春に台刈り、芽整理し、出荷時期は7月 25 日∼8月 10 日頃
◆作業期間は9月(定植)、翌年4∼8月盆前(栽培∼切花まで) ※10 月から翌年3月までは作業なし。
栽培概況
品 種
船路(黄色)……8月上旬咲
赤魚(赤色)……8月上旬咲
※平成 25 年度の栽培試験にて選定。
苗の準備 昨年8月盆前に切花した株を用意し、株分けをして
苗を用意した(写真1)。
施肥量
1アール当たり
『花子』10∼15kg施用
定植日
平成26年9月3日(写真2)
生育状況 ◆9月に定植したことで、根付きがよく花が咲くほ
(写真3)
写真1
写真2
ど株養成ができた。
◆もみ殻を被覆し、定植後の乾燥防止と雑草防除
を行った。
写真3
今後の検討
◆防除体系の確立が必要(立本数が多いため過繁茂になり、病害虫が増えることが予想されるため)
◆需要期の 8 月旧盆に出荷できる耐病性品種の選定
◆直売部会員への栽培推進
担当者より
すわこ営農センター
伊藤 哲也
秋定植作型は難しい育苗やハウス管理が不要なため、労力軽減につながります。
手軽に栽培できる作型として確立できるよう、引き続き調査をしていきます。
栽培を希望される方は、私まで問い合わせください。
すわこ営農センター ☎57-2218
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