「帰還に関する考慮要件」評価シート(第1回) 【生活に必要な

「帰還に関する考慮要件」評価シート(第1回)
【生活に必要な機能の回復】
考慮要件
評価対象
ライフライン
○供用・供給
(上下水道・
電気・ガ
ス・通信)
体制
○メンテナン
ス体制
現状評価
取り組み・動向
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
◆上水道
上下水道の復旧状況
・平成 26 年 10 月 1 日から給水を順次再開。
○平成 28 年 10 月までに避難指示解除準備区域及び居住制限区域の全域
・平成 28 年 10 月に小浜地区の一部が再開予定。
で上下水道が順次再開される。
◆下水道
公共下水道
電気・ガス・通信の供給状況
【終末処理場(富岡浄化センター)】平成 29 年 3 月までの完成を目指し、工事を実施。
○電気・ガス・通信について供給体制が整っている。
【汚水管渠(富岡川以南区域)】富岡川以南区域は復旧完了。
平成 27 年 10 月に津波浸水区域を除く全域で再開可能。
【汚水管渠(富岡川以北区域)】平成 28 年 4 月に、帰還困難区域を除く区域で再開可能。
帰還困難区域については、復旧設計が平成 27 年度完了、
平成 28 年度中に災害復旧申請(査定)を行う予定。
特定環境保全公共下水道(蛇谷須地区)
【終末処理場(蛇谷須浄化センター)】平成 28 年 4 月から、再開可能。
【汚水管渠】平成 28 年 4 月、再開可能。
農業集落排水施設(上手岡地区)
【終末処理場(上手岡浄化センター)】平成 28 年 1 月から、再開可能。
【汚水管渠】復旧工事は全て完了。全地区使用可能。
農業集落排水施設(小良ヶ浜地区)
【終末処理場(小良ケ浜浄化センター)】平成 27 年度、機器の修繕を完了。
【汚水管渠】居住制限区域に係る施設の復旧作業実施中。
◆電気
・平成 28 年 1 月末現在、約 900 件の受電再開(震災前契約件数の 9%)。
・帰還困難区域内では、特例で交通信号などへ電気を供給。本格的には空間線量の低減状況
を見て判断。
◆通信
・携帯電話等の通信は特に問題なし。
・地上デジタル放送受信のための支援策あり。
◆ガス
・福島県 LP ガス協会が住宅等に残置された LP ガスを撤去。
・福島県 LP ガス協会が希望者に対し新しい LP ガスを供給。
【生活】- 1 -
考慮要件
道路
評価対象
現状評価
取り組み・動向
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
○幹線道路や ◆県道
生活道路
主要幹線道路の復旧状況
・主要地方道いわき浪江線は平成 27 年度内に復旧完了。
・県道広野小高線は詳細設計中。河川・海岸事業とは別に地権者への説明会を開催する予定。
◆道路維持管理
○県道いわき浪江線や広野小高線などの主要幹線道路については、復旧
に向け工事や詳細設計が進められている。
・町道除草剤散布
生活道路の復旧状況
・舗装等修繕
○生活道路(主に町道)の被災箇所は、帰還困難区域を除き平成 28 年
度中の復旧完了を予定している。
・街路樹保全
◆街路灯管理
・不点灯箇所及び常時点灯箇所を随時修繕。
・帰還困難区域を除く区域の街路灯は、概ね点灯している。
・独立柱タイプの街路灯は、既存電柱への共架を基本に LED 灯具の交換を計画。
◆道路橋梁施設災害復旧事業
・帰還困難区域等を除く 37 箇所の被災箇所の内、全箇所で災害復旧申請(査定)済、うち
36 箇所復旧工事完了。
・曲田都市計画街路 1 号線:雨水管渠の被災を確認。
・雨水管渠の工事を発注し、平成 28 年度中に道路の復旧完了予定。
・帰還困難区域及び津波浸水区域を除く町道すべての復旧完了は平成 28 年内中を予定。
・「舘山ため池」及び「家老ため池」の堤体部が町道になっている箇所は、ため池の災害復
旧(福島県が代行)と調整を図り発注予定。
・帰還困難区域内の道路災害復旧設計を発注予定。今年度成果納入予定。
公共交通
○JR 常磐線
◆鉄道・駅舎の再開
・竜田駅~富岡駅の再開通時期
平成 29 年内(予定)
・富岡駅~浪江駅の再開通時期
平成 31 年度末(予定)
JR 常磐線 竜田駅~富岡駅間の再開見通し
○JR 常磐線 竜田駅~富岡駅間の運行再開の見通し(平成 29 年内)が示
・JR 富岡駅舎復旧、駅舎移設、軌道復旧は平成 28 年度内に着手し、平成 29 年内に完了予
され、併せて JR 常磐線富岡駅前広場の整備が進められている。
JR 常磐線 富岡駅~浪江駅間の再開見通し
定。
○富岡駅~浪江駅間の運転再開見通し(平成 31 年度末)が示されてい
◆富岡駅前広場
る。
・富岡駅前広場:平成 29 年 1 月供用開始(予定)
・駅前広場と接続する都市計画道路:平成 28 年内の完成を目指し工事着手。
【生活】- 2 -
考慮要件
評価対象
現状評価
取り組み・動向
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
○公共交通機 ◆バス
関
・平成 28 年 3 月に新常磐交通㈱に路線バス再開に関する要望書を提出。
◆タクシー事業
・地元事業者の意向を確認した上で、近隣エリアで運行事業者と協議(予定)。
◆デマンド交通
路線バス等の再開見通し
○路線バスを始めとし、交通事業者との協議等を開始しているが、明確
な再開見通しにはいたっていない。
【さらなる帰還環境の整備に向けて】
・システム導入の是非を検討中。
今後、公共交通機関の再開見通しを示せるように取り組みを加速化さ
せることが求められる。
住宅
○個人住宅
◆個人住宅の環境回復支援
・修繕業者や支援制度を案内するリーフレットの作成・配付予定。
・屋内清掃費用の助成制度を実施予定。
個人住宅の環境回復支援
○除草剤やネズミ捕りシートの配布などを実施しているほか、修繕業者
の案内や屋外清掃費用の助成制度、屋外害虫駆除の支援制度の実施が
・屋外害虫駆除の支援制度を実施予定。
予定されているなど、個人住宅の環境回復を支援する取り組みが進め
〔その他の主な支援制度〕
・除染後の家屋に除草剤(粒剤)を配布(約 3,000 袋配布)。
られている。
・ネズミ捕りシートを配布(平成 28 年度配布数量 146 件)。
・危険ブロック塀の撤去(環境省)と生垣設置補助。
・浄化槽の清掃・し尿汲み取り(環境省)
○災害公営住 ◆災害公営住宅整備事業(第1期分)
宅
・平成 29 年 4 月の入居開始を目指し、復興拠点(曲田地区)への低層住宅 50 戸が着工(平
成 28 年 7 年 6 起工式)。
・広報 6 月号お知らせ版に入居案内を同封。10 月上旬の申込受付開始、平成 29 年 3 月の
入居者決定に向け募集要項作成などの準備を進めている。
◆災害公営住宅整備事業(第2期分)
・復興拠点(曲田地区及び栄町地区):100 戸。
・平成 29 年 1 月着工を目指し、用地取得や事業者の選定等事業を進めている。
◆災害公営住宅整備事業(第3期分)
・住民意向調査などを活用した需要把握とともに用地選定を進め、必要戸数の段階的整備を
進めていく予定。
【生活】- 3 -
災害公営住宅の整備状況
○復興拠点内に建設する戸建て住宅 50 戸の1期整備(平成 29 年 4 月入
居開始目標)が着工するとともに、戸建て及び集合住宅 100 戸の2期
整備の計画が示されている。
考慮要件
商業
評価対象
○買い物環境
現状評価
取り組み・動向
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
◆複合商業施設
買い物環境の整備状況
・町内に公設型複合商業施設を整備。
・平成 28 年秋:移動店舗を設置(セブン&アイグループ)
・平成 28 年 11 月下旬:複合商業施設一部先行オープン
(ダイユーエイト・地元飲食店 3 社・双葉郡広域情報広場)。
・平成 29 年 3 月:ヨークベニマル オープン
○平成 28 年 3 月に上郡山地区にコンビニエンスストアがオープンした
のをはじめ、ヨークベニマルやダイユーエイト、地元商店が出店する
複合商業施設が平成 28 年 11 月に一部再開、平成 29 年 4 月に全再開
を目指すとの見通しが示されている。食料品、衣料品、日用雑貨等、
町内での生活に必要な最低限の買い物環境の整備が進められている。
・平成 29 年 4 月:全館開店
◆コンビニエンスストア
・セブンイレブン上郡山店
・ローソン富岡小浜店
介護・福祉
平成 28 年 3 月再開。
平成 28 年 7 月再開。
○介護・福祉 ◆養護老人ホーム・特別養護老人ホーム
施設
・特別養護老人ホーム館山荘:平成 28 年度に被害調査、町内での再開に向けて検討。
・養護老人ホーム東風荘:現在郡山市内で施設運営を再開。特別養護老人ホームの再開と時
期を同じくして行うべく検討・準備を進める。
○在宅介護支 ◆デイサービスセンター・居宅介護事業所・地域包括支援センター
援体制
・デイサービスセンターもとまち:平成 28 年 8 月から富岡町内の施設修繕工事を開始。
同年 8 月以降に職員募集開始。
平成 29 年 4 月に再開予定。
・居宅介護支援事業所:総合福祉センターの修繕を平成 28 年度中に実施。
養護老人ホーム・特別養護老人ホームの整備状況
○特別養護老人ホーム館山荘や養護老人ホーム東風荘の町内再開の計画
が示されている。
在宅介護支援事業所の整備状況
○デイサービスセンターもとまちの町内再開見通しが示されているほ
か、総合福祉センターの修繕が進められるなど在宅介護が受けられる
取り組みの計画が示されている。
・地域包括支援センター:帰還した高齢者等の相談支援事業や介護予防事業等を実施予定。
医療
○町内におけ ◆町立診療所
る医療機関
・平成 28 年 10 月の開所に向け、工事、医療機器等の手配や申請事務等の手続き等、準備
を行っている。
・薬局は同診療所で院内処方となる予定(希望者は院外でも処方可能)。
一次医療体制の整備状況等
○平成 28 年 10 月の開所に向けた町立診療所の建設が進められ、町内の
一次医療が確保される見込みとなっている。
○帰還開始後の保健福祉環境を整える実施計画が示されている。
◆保健・福祉アクションプラン
・平成 28 年 3 月、「富岡町保健・福祉アクションプラン~健康で安心して暮らせるまちづ
くりをめざして~」を策定。
【生活】- 4 -
考慮要件
評価対象
○救急・二次
医療体制
現状評価
取り組み・動向
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
◆二次救急医療体制
・二次救急医療拠点については 24 時間 365 日体制の救急科を郡内に整備する方針。
○双葉郡内に
・平成 27 年 9 月
双葉郡等避難地域の医療等提供体制検討会設置(福島県)。
おける医療
・平成 28 年 4 月
双葉救急総合医療支援センター設置(福島医大病院内)。
体制
二次救急医療体制の整備状況等
○県に双葉郡等避難地域の医療等提供体制検討会が設置されるなど、双
葉郡における救急・二次医療体制の検討が進められている。
○ドクターヘリの活用など、医療機関への救急搬送体制の検討が進めら
◆双葉郡内における医療体制の現状
・平成 28 年 6 月から楢葉町内の富岡消防署楢葉分署において、福島医大の救急専門医師が
れている。
待機し、緊急時の通報に備えている。
・救急搬送に関しては、ドクターヘリでの搬送も検討。秋以降は、移動困難な高齢者に対す
る訪問診療を開始予定。
金融・郵便
○金融機関、 ◆金融
郵便・集配
・郵便局を除く町内の金融機関に店舗再開の状況・意向を確認(平成 27 年 10 月)
等のサービ
(東邦銀行 富岡支店)平成 28 年 5 月 24 日移動店舗開始
ス環境
(あぶくま信用金庫
富岡支店)避難指示解除時期に合わせ店舗を再開(予定)
◆郵便
・避難指示解除前は集配業務を実施しないが、準備宿泊の開始に合わせ集配業務の再開を検
金融機関・郵便局の再開状況
○東邦銀行富岡支店が平成 28 年 5 月から町内で移動店舗を開始したの
をはじめ、あぶくま信用金庫や郵便局が避難指示解除時期に合わせた
業務再開の準備を進めるなど、町内での生活に必要な最低限の金融・
郵便・集配等のサービス環境が整う見通しがある。
討中。
・避難指示解除を前提に、富岡郵便局の一部窓口再開や移動 ATM の設置等、段階的に事業
を開始することを検討中。
公益サービス
○公共・公営
施設
◆役場
・平成 27 年 10 月から、復旧課、復興推進課、拠点整備課が保健センターで業務を開始。
・平成 29 年 1 月工事完了予定、平成 29 年 4 月の業務開始を目指す。
◆保健センター
・役場庁舎修繕工事完了後、本格的に復旧工事を進め、平成 30 年 3 月完了を目指す。
役場等の復旧・再開状況
○役場庁舎は、保健センター内で平成 27 年 10 月から一部業務を再開し、
本庁舎は機能回復工事を実施しており、平成 29 年 4 月からの本格再
開が見込まれる。
◆集会場
・ 被害状況調査を実施。
○生活ごみ
◆生活ごみ
・特例宿泊(春のお彼岸・花見・GW)を契機にごみ収集を緩和。
・自宅等でごみを保管することなく、最寄りのごみステーションに搬出が可。
※ただし、可燃・不可燃(ビン・カンなど)の分別は必要。
・ごみの収集はごみカレンダーのとおり。
【生活】- 5 -
ごみ収集の対応状況
○ごみステーションの利用が再開し、一般廃棄物の収集・運搬が可能と
なっている。
考慮要件
農業
評価対象
○農業振興
現状評価
取り組み・動向
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
◆農業復興実施計画(農業アクションプラン)の作成
・町内で営農再開する方、新たに就農を目指す方に対し、農業復興の基本方針や具体的取り
組みを明示。
○富岡町農業復興組合による保全管理活動や地元農業者による実証栽培
など農地保全の取り組みが進められている。
・計画策定のための検討委員会を設立。
第 1 回:平成 28 年 6 月 8 日
農業再生への対応状況
○農業復興実施計画の策定に着手し、農地再生・営農再開・農業振興に
(町保健センター)
向けた基盤づくりが進められている。
第 2 回:平成 28 年 7 月 25 日 (富岡町役場郡山事務所)
◆除染後の農地保全管理
○林業再生へ向けた動き出しが見られる。
・地権者への引き渡し状況:平成 28 年 3 月末で約 420 ha(全体約 670ha)
・富岡町農業復興組合を中心とした保全管理活動を平成 27 年 11 月より開始。
・平成 28 年度は、ほ場面の耕起又は除草を約 133.8ha 実施(平成 28 年 5 月末現在)
◆実証栽培・試験栽培
・実証栽培(水稲):平成 28 年度は(実証栽培 3 年目)3 平 ha 作付。
5/15.16 田植え、9 月下旬刈り取り予定。
・試験作付(野菜):平成 27 年度は 2 ヶ所実施。
平成 28 年度は、出荷等制限解除を目指した野菜類試験作付。
「避難指示解除準備区域」「居住制限区域」の計 10 ヶ所。
・牧草栽培実証(県事業):セシウム吸収抑制の技術検証(下千里 6a)
・ワイン用葡萄試験栽培(民間事業):とみおかワイン葡萄栽培クラブ
(小浜 9a、下千里 9a)
◆帰還困難区域農地除草(宅地周辺地域防火対策除草)
・荒廃抑制及び防火の観点から主要道路隣接農地を除草(国道 6 号以西 6 工区
約 45ha)。
◆林業再生
・国の里山再生モデル事業に応募予定。
・国有林における施業実証事業及び民有林における林業再生実証事業を実施予定。
産業
○事業の再開
◆官民合同支援チーム
・被災 12 市町村の商工業や農業再開を後押しする国、福島県、民間企業が組織する官民合
同支援チームによりきめ細やかな被災事業者支援の構築を進めている。
・当チームにより事業所への個別訪問調査等が昨年末までに実施され、把握した実態・課題
等を基に支援事業が新たに創設。
・主要施策:人材確保支援(自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金)
設備投資等支援(福島県原子力被災事業者再開等支援補助金)
【生活】- 6 -
事業再開への対応状況
○国、県、民間企業で組織する官民合同支援チームによる個別訪問や国
による支援策が創設され、事業再開を支援する取り組みが進められて
いる。
考慮要件
評価対象
○雇用の確保
現状評価
取り組み・動向
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
◆四倉中核工業団地仮設施設
・仮設施設の賃貸借期間をいわき市と協議。平成 29 年 3 月まで延長が決定。
◆再生可能エネルギー事業
・大石原・下千里地区:JR 東日本エネルギー開発㈱、福島発電㈱と共同で大規模太陽光発
電事業を推進(平成 27 年 7 月工事着手)。
・高津戸・清水前地区:株式会社さくらソーラーが事業推進中。
雇用創出への対応状況
○富岡工業団地に㈱アトックスや㈱万象ホールディングスが進出するの
をはじめ、大規模太陽光発電事業が進められるなど、町内事業者の事
業再開ならびに町外事業者の進出の動きが見られる。
○平成 29 年 4 月の開所に向け廃炉国際共同研究センター国際共同研究
棟の建設が進められているほか、新たな産業団地・交流拠点構想が示
・杉内地区:合同会社富岡杉内ソーラーが事業推進中。
されるなど、新たな産業創出や集積に向けた取り組みが徐々に進めら
◆富岡工業団地における企業進出
れている。
〔㈱アトックス〕
・町と企業との地域連携協定を締結し、平成 28 年 7 月上旬に業務開始。
〔㈱万象ホールディングス〕
・当該企業が立地する富岡工業団地 2 工区造成工事が平成 28 年 3 月に完了。
・平成 28 年 8 月に工場建設着工、平成 29 年秋に操業開始予定。
◆産業団地・交流拠点整備構想
・町内事業者の早期事業再開や新たな産業を創出する産業団地の整備と、住民同士及び住民
と町とのコミュニティを深める交流公園の整備に係る「産業団地及び交流拠点整備構想」
を掲げる。
・候補地
上郡山地区(関名古、太田)
・計画検討対象面積
約 34ha
◆廃炉国際研究センター
国際共同研究棟
・国立研究開発法人日本原子力研究開発機構は、廃炉に向けた研究開発及び人材育成に係る
取り組みを加速するため、平成 28 年 4 月に建設着工し、平成 29 年 4 月の開所を目指す。
教育環境
○低線量地区 ◆学校施設(富岡第一中学校)
内における
・小中学校は、富岡第一中学校に集約。
学校施設等
・児童・生徒数に応じ、学校を再開。
の復旧
学校施設の復旧状況
○平成 28 年度に富岡第一中学校の修繕工事の着手が予定されている。
◆学校施設(その他の施設:幼稚園2、小学校1、中学校1)
・今年度、被害調査を実施する予定。
◆学校給食センター
・給食提供人数の把握ができるまでの間は、施設の利用計画を再検討。
○児童生徒の ・県教育委員会と教職員配置等の協議を行う予定。
児童生徒の受け入れ環境の状況
受け入れ環 ・住民意向調査の結果を受けて協議を開始する予定。
○児童生徒の受け入れ環境等の検討に向けた準備に取り組もうとしてい
境
る。
【生活】- 7 -
考慮要件
評価対象
現状評価
取り組み・動向
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
○児童生徒が ・避難指示解除直後の子どもたちの「学ぶ環境」は、近隣町村との広域連携も検討。
安全に通学
○児童・生徒が帰還した場合の対応方針が示されている。
できる環境
郷土文化
児童生徒の通学環境の状況
○町内での祭 ◆総合スポーツセンター〔再掲〕
りやイベン
・先ずは、総合体育館とスポーツセンター共有設備を修繕。
ト
・現在までに、総合スポーツセンター内の被害調査を終了。
・総合体育館については、平成 29 年 3 月までに機能回復工事を予定。
◆産業団地・交流拠点整備構想〔再掲〕
祭り・イベントが行える環境の整備状況
○総合スポーツセンターの復旧工事や新たな交流公園の整備構想、夜の
森の桜並木・夜の森公園及びその周辺の除染方針が決定するなど、町
内で祭りやイベントが行える環境整備に向けた動きが見える。
・町内事業者の早期事業再開や新たな産業を創出する産業団地の整備と、住民同士及び住民
と町との交流を深める公園の整備に係る「産業団地及び交流拠点整備構想」を掲げる。
・候補地
上郡山地区(関名古、太田)
・計画検討対象面積
約 34ha
◆夜の森の桜並木・夜の森公園等の先行除染〔再掲〕
・国は、今年 6 月に、夜の森地区の桜並木と夜の森公園、桜並木への主要接続道路に沿った
道路の端から概ね 50m範囲の除染を実施すると示した。
○郷土芸能の ◆保全継承活動団体
保存継承活
・郷土芸能の保全継承活動をされていた団体等の支援を検討。
動
・避難先で、麓山神社の火祭りや神楽舞い(郡山市、平成 27 年 8 月)、小浜地区の盆踊り
(三春町、平成 27 年 8 月)が開催。
郷土芸能の保存継承活動の状況
○麓山神社の火祭りや神楽舞い、小浜地区の盆踊りなどが避難先で開催
されているほか、町役場内に設置した“富岡町歴史文化等保存プロジェ
クトチーム”による歴史資料の保全活動や企画展の開催など、町民、役
◆地域の歴史資料の保全
・町有の文化財の搬出作業を実施。個人宅などの地域の歴史資料については、富岡町歴史文
化等保存プロジェクトチームが保全。
・富岡町文化財保護審議会(平成 27 年 11 月 10 日)を再開し、文化財の保全・活用等につ
いて協議、検討を開始。
◆史資料の活用
・企画展「富岡町の成り立ちと富岡・夜の森」同時開催「富岡町震災遺産展~複合災害とこ
れから~」(いわき明星大学)を開催し“人とふるさと”とのつながりを継続。
【生活】- 8 -
場共に郷土芸能の保存継承の活動を進めている。
考慮要件
評価対象
スポーツ・レ ○スポーツや
クリエーシ
レクリエー
ョン
ション
現状評価
取り組み・動向
◆富岡町文化交流センター
※取り組みや動向の進捗具合と更なる進捗に向けた課題
学びの森
・帰還者や新たな住民及び一時帰宅者が集える社会教育活動施設として従前の機能回復を予
定。
・当面、平成 29 年 4 月の施設再開を目指し、平成 30 年 4 月以降を目標に社会教育活動を
再開。
・平成 27 年度に実施設計終了、平成 28 年 7 月下旬着工予定。
・復旧工事の終了に伴い、会議室等の一部施設の貸出(開放)を検討。
◆総合スポーツセンター
・震災前の利用人数実績と面的整備、施設の利活用の観点から優先順位をつけ復旧工事にあ
たる。
・先ずは、総合体育館とスポーツセンター共有設備を修繕。
・現在までに、総合スポーツセンター内の被害調査を終了。
・総合体育館については、平成 29 年 3 月までに機能回復工事を予定。
・スポーツ交流館については、施設の老朽化もあり解体予定。
【生活】- 9 -
学びの森・総合スポーツセンターの復旧状況
○平成 29 年 4 月の再開を目指し富岡町文化交流センター学びの森の復
旧に着手したほか、総合スポーツセンター内の各体育施設についても
順次復旧に着手するなど、町内の文化・交流・体育施設の復旧見通し
が示されている。