学術俯瞰講義 物質 第 13 回 2015.7.14 岡部徹先生 ミニッツレポートまとめ ● 感想 ・レアメタルという名前程度しか知らないものについて、実態、利用から問題までとても 詳しく教えてくれ、面白かった。 ・レアメタルの科学的な話だけではなく、鉱産の環境問題の話も聞けて面白かったです。 ・浅草寺にチタンが使われているのは驚きだった。チタンの使い方には幅があると思った。 ・レアアース採掘には大量のゴミが見えない所で生まれていることにショックを受けた。 ・車を作るのにも、その何倍ものゴミを出さないといけないというのは、車の価値観が 180° 変わった。 ・技術と環境の面からレアメタルを作るのが難しいというのは意外だった。 ・ナポレオンへの献上物がアルミニウムでできているということが印象的でした。 ・現在はレアメタルである金属が、将来的にレアメタルに分類されなくなる可能性がある ことに驚きました。 ・技術革新により Ti がコモンメタルになるかもしれないということにロマンを感じました。 ・レアメタルについての一般的な人々の理解が進んでいないことを痛感させられた。 ・レアメタルが好きで、注目されていない時からずっと研究されている情熱に感動した。 ・value of nature というか、一歩引いて全体を見る考えを大切にしようと思いました。 ・自分の足で海外に出向くことで、日本だけでは分からない様々な見方が可能になるとい うことが分かりました。 ● 質問 ・なぜ日本は非鉄冶金学において世界のトップランナーになれたのですか。 ・最近「バナジウム天然水」など、レアメタルの名が入った健康食品があるのですが、こ れらは本当に健康に良いのか。 ・チタンの取り方について、水をかけて TiO2 を取ったとき、不純物はどうして取るのでし ょうか。 ・Dy が中国でしか取れない理由は何ですか? ・海底にあるレアメタルを採掘する技術はあるのですか? ・いくら資源的に豊富なレアメタルがあるといっても、 「走るレアメタル」の一般的な普及 が実現するほどの量があるのか。 ・環境を破壊しない方法でレアメタルを採掘・製錬することはできないのか? ・最終処理場に廃棄されてしまうレアメタルは、リサイクルすることはできないのか? ・王水ではなく HCl を使って貴金属を溶かしたい、ということですが、王水は環境に悪い のですか? ・チタンの酸化被膜の厚さを変えることで色を変化できるのであれば、鉄、ニッケル、ア ルミニウムも同様のことができるのか。 ● 意見等 ・技術の進歩によっては、すぐにでもレアメタルからコモンメタルに変化するものが存在 するかもしれない。 ・(レアメタルに)これだけお世話になっていると、中国の環境汚染を頭ごなしに糾弾するこ とはできませんね。 ・レアメタルの抽出技術について化学系の分野と相互的に関わり合うのが大切だと考えた。 ・レアメタルの生産ではなく、日本はそのリサイクルやレアメタルを用いた技術を開発す べきだと思った。 ・理学と工学のちがいって何?という話題があったが、どちらかだけに偏るのではなく両方 考えてゆく必要があると思った。 ・実用的な話が多かったので、より理論的な話も聞いてみたい。 ・人はどうしても自分の利益になるように行動しようとするので、何とかレアメタルをリ サイクルすることが利益になってほしいと思いました。 ・貴重なレアメタルを巡って戦いが起こってしまうことを食い止めることも今後の課題だ と思った。
© Copyright 2024 ExpyDoc