第2回 新潟市電気設備工事技術研究会 平成22年3月30日(火) 13:30~ 新潟市役所第2分館4階 2-402会議室 議事の概要 1 .開会 2 .平成21年度活動報告 ・平成21年8月5日 第1回ワーキンググループ開催 ・平成22年2月4日 第2回ワーキンググループ開催 3 .課題,提案事項の審議・承認について ・新潟市電気設備工事技術検討会(課題・回答・意見等) 議案1 新潟市電設業協同組合からの課題 議案2 新潟市からの課題 議案3 新潟市からのお知らせ 4 .来年度の活動計画について ・今年度の課題での問題点を整理し,具体的な計画を策定する。 ・次年度のワーキンググループ,研究会開催日程等 5 .その他 6 .閉会 1/3 新潟市電気設備工事技術研究会 新潟市電設業協同組合からの課題 1. 発注方式について 現在の施工実績の設定では、実際の施工能力を判 断するには不足していると感じます。発注工事内容 に即した適性能力と伺えるような、物件毎に条件の あった同種・類似実績とできないでしょうか。 また、技術者にあっても同様な条件での実績とで きないのでしょうか。 加え、昨今の物件不足による施工実績要件の対応 年数を10年から15年に延長できないでしょう か。 2. 工事成績について 総合評価方式及びその他の入札要件の中に工事成 績の記載があり、電気工事業においても工事成績の 比重の高まりを感じています。 そこで、組合員全体の意識の向上と品質確保のた めに、どのような事に注意し施工を行えば高評定点 が得られるかご指導いただきたい。 検査項目は主に建築(建設会社)主体の内容と思 われ、通常の電気設備工事では加点要素に欠けてい ると思われます。具体的な方向性について意見交換 を行わせていただきたい。 また、目標点として電気工事成績評価において何 点が最高点数であるのか、基準成績点数は何点であ るのかご指導いただきたい。 目標、ご指導頂くことによって組合及び業界全体 の活性化及び施工品質の向上に繋がると思われま す。 3.積算基準について 特注品(メーカー見積)等の単価設定及び見積徴収 先を公表してほしい。 4.新技術の取り組みについて 新技術、創意工夫など国及び県で実施されている 登録機関の設置やトライアル工事などの実施などを 推進してほしい。 新潟市の回答・意見等 参加業者を幅広く募集し、公平性を高めることが第一条件 と考えています。設定を厳しくしすぎて参加業者が少なくな り問題となった事例もありますが、品質確保を高めるため、 設定については今後も慎重に検討してまいります。 施工実績の期間については、他の政令指定都市の状況や施 工実績の確認資料の保管期間などを勘案し、平成19年度に 過去5年から10年に延長を行っています。特殊な案件で施工 例が少ないものについては、過去10年に拘らずに期間の設 定を行っています。 また、公共工事の減少などから延長をとのことですが、建 築一式工事では公共工事以外の実績も対象にしていますの で、電気設備工事を対象とした場合に、さらにどんな実績確 認の方法があるかなどご意見をお聞かせ願います。 総合評価方式における実績要件は発注する工事と同程度の 規模を設定してますが、実情に合わせた設定を今後も検討し てまいります。 工事成績は、「新潟市工事成績評定実施要領」に基づき、 「工事成績採点表」により評定を行っており、項目別に細目 を評価し優れていれば加点、劣っていれば減点になります。 減点となる要因で多いものとしては、 ・工事関係書類が期限までに提出されない。 ・施工計画書と現場の施工方法が異なる。 ・安全活動等の記録が確認できない。 ・工事写真の撮り方が適切でない。 ・社内検査等が不十分で手直し・調整が必要となる。 などがあります。 更なる高評定点を得るためには、高度技術・創意工夫・地 域への貢献等の実施状況が確認できる資料を提出する事も大 切です。高度技術、創意工夫等の提案は加点評価につながる だけでなく、技術力の向上や、より良い施設の建設と周辺環 境への配慮のためにも積極的にお願いします。 また、目標点については総合評価方式(特別簡易型)にお いて加点対象となる75点以上がおおむね良好な施工と評価 できる点数になります。これを目標に引き続き適正な施工を して頂くようお願いします。 電気設備工事では特定の業者でしか製作できないような特 殊な資材は採用していないため、単価の公表は現在考えてお りませんが、過年度工事については設計書を細目まで公表し ています。 見積依頼先の公表についても現在考えておりません。 「NETIS」や「made in 新潟」に電気設備工事の分野で 登録されているものには新技術として新商品に関するものが 多く、メーカー指定となる商品については発注時点での採用 は難しいと考えています。 施工時点において高度技術・創意工夫などを取り入れた場 合は実施状況を申請できることになっていますが、昨年度の 電気設備工事では申請が少ない状況でした。(今年度は増えて います) 今後も新潟市として、どの様な対応が可能か検討してまい ります。 2/3 新潟市電気設備工事技術研究会 新潟市からの課題 1. 照明器具の昼光制御について 省エネを図る目的から調光機能付照明器具を採用 しているところですが、調光のためのセンサー設定 には保守率による設定や照度による設定等がいくつ かあり、昼光利用が目的の場合は照度による設定を 行いますが、この設定の際、照度校正の作業がうま くいかず昼間と夜間で照度の差が出る事例がありま した。 具体的には、 昼間は、窓側が暗く、廊下側が明るい。 夜間は、窓側が明るく、廊下側が暗い。 新潟市電設業協同組合の回答・意見等 組合では、某小学校の協力を得て、データを取り報告させ ていただきました。(別紙参照)今回調査を実施した現場で は、確かに夜間は窓側が明るく廊下側が暗いが、差は100ル クス程度でした。この現場は竣工して間もないためこのよう な結果でしたが、数年後照度の差に変化が出る可能性もあ り、竣工後時間の経過した施設についても今後調査する必要 があります。 組合としても、問題点を整理し、確実な施工が行える様、 マニュアルの作成、確認方法の確立など検討を推進していき たいと考えております。 今後確実な施工を行えるようマニュアルの作成や 確認方法の確立などご検討をお願いします。 2. LED照明の施工事例について 市ではLEDを積極的に導入しようと検討している ところですが、サージ電圧、過電流、放熱等の対策 についてはまだ不十分であることや、直管型LEDに ついては既設器具の改造が必要であることから様々 な問題があります。民間施設の設置事例から出た課 題等がありましたらご意見をお聞かせ下さい。 また、LEDは導入コストが高く設置場所が限定さ れてしまうのが現状ですが、LED導入効果が最大限 発揮できるような設置場所なども共に検討していき たいと思います。 直管型LED照明については、既存器具の改造などの問題が あると考えられます。 しかし、今後ともLED照明の導入効果が最大限発揮できる 設置場所等を検討していきたい。 3/3 新潟市電気設備工事技術研究会 新潟市からのお知らせ 1 施工体制台帳・外注計画書について 昨年度、工事パトロールにおいて施工体制台帳の不備による指摘がありました。監理技術者を配置した場合は下請 負金額の総額が3,000万円以上と判断し、施工体系図の掲示や施工体制台帳を点検することになっていますが、下 請総額が3,000万円未満の工事でも監理技術者を配置し、施工体制台帳が整備されておらず指摘を受けるような事 例がありました。 請負金額が3,000万円以上の工事であっても、下請予定金額の合計が3,000万円未満の場合は監理技術者は不 要とし、主任技術者となります(建設業法第26条)。監理技術者が必要な工事かどうかは外注計画書にて判断します ので、請負金額3,000万円以上の工事は工事着手届と一緒に提出して頂くようお願いします。 また、施工体制台帳に下請者が明記され、下請決定通知書が提出された場合は契約書等(契約金額の確認できるも の)と、請負工事内容の確認できる書類が必要となります。 2 工事書類の簡素化について 当初、昨年度中にホームページにて簡素化の内容を公表する計画でしたが、内容の見直し等により公表が遅れてし まいました。平成21年7月に公共建築第1課のホームページで公表しましたのでご利用ください。 今後も引き続き簡素化を検討していきますので、現場担当者からのご提案がありましたらご意見をお聞かせ下さ い。 3 共通費実態調査への協力のお願い 営繕工事の実施状況を費用の面から把握し、発注者における工事費積算に適切に反映することを目的に、平成21 年度及び平成22年度第1四半期に完成する全ての営繕工事を対象に実態調査のご協力をお願いしています。 調査票は、電子データ(エクセルファイル)で配付しています。当該工事の会計処理が完了した時点でないと正確な費用等 が確定しないと考えられますので、請負者用調査票は、概ね工事完成後1ヶ月程度を目途に提出して頂きたいと思い ます。ご協力をお願いします。 4 工事実績情報の登録について 工事実績情報の登録については以前からお願いしているところですが、既にご承知のとおり平成21年8月に新し いコリンズ・テクリスの登録システムがリリースされ、登録範囲が拡大されました。工事請負金額が500万円以上 の工事について、受注・変更・完成・訂正時に工事実績の登録を行い、登録内容確認書で監督員の確認を受け、受注 時は契約後10日以内に(土日 祝日等は除きます ) 登録内容の変更時は変更があ た日から10日以内に(同じ 時は契約後10日以内に(土日、祝日等は除きます。)、登録内容の変更時は変更があった日から10日以内に(同じ く土日、祝日等は除きます。)、完成時は工事完成後10日以内に、訂正時は適宜登録機関にそれぞれ登録申請を行っ ていただきたいと思います。 登録内容の変更については、工期、技術者に変更が生じた場合に行うものとし、工事請負金額のみの変更は、最終 的な請負金額が2,500万円を超える場合のみ登録をお願いします。
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