放射性廃棄物などの地中処分に関わる技術

技 術分 野:廃 棄物処分
研究成果
利 用 分 野
大 学名 :大 阪府立大 学工 業高等 専門学校
放射性廃棄物などの地中処分に関わる技術
廃棄物地下保存・処分
中 小 企 業が利 用できる シー ズの概 要
【 従来 技術の 概要】
例えば,低レベル放射性廃棄物の陸地処分は,処分される深度や処分施設の形態な
どで分類される。地表からあまり深くない地中に埋設する浅地中処分は、地表を掘削
した環境にそのまま直接廃棄体を埋設するトレンチ処分方式とコンクリートピットな
どに埋設処分する方式に分類される。低レベル放射性廃棄物などの処分環境を隔離す
る機能を有するものをバリアと呼ぶが,バリアには工学バリア(廃棄物の固化媒質、
容器、充てん材、囲壁構築物および遮水層)と天然バリア(土壌および地層)があ
り,トレンチ処分方式は主に天然バリアの機能によって、コンクリートピット方式は
工学バリアと天然バリアの機能で安全性を確保しようとするものである。 図 1 にトレ
ンチ処分型,図2にコンクリートピット型の一例を示す。このバリアの耐久性と放射性
廃棄物などとの相互作用について研究している。
図1
トレンチ処分型
図2
コンクリートピット型
【 開発 技術の 概要】
バリアとして使用する粘土の物性,透水性,膨潤圧およびイオンなどによる変質挙動
などの分析評価
【 開発 技術の 段階】
地表および地下環境にお いて,金属容器やコンクリートピット由来の イオンと粘土鉱
物の相互作用に着目した新しい評価・解析の技術を検討中。
【 技術 の提供 時の指導 の有 無】
相談内容に応じて有無を検討する。