研究成果 画像遅延の少ない遠隔操縦と遠隔モニタリングシステム

技 術分 野:計 測制御
研究成果
利 用 分 野
大 学名 :大阪 府立大学 工業 高等専 門学校
画像遅延の少ない遠隔操縦と遠隔モニタリングシステム
監視システム,遠隔操縦システム
中 小 企 業が利 用できる シー ズの概 要
【 従来 技術の 概要】
画像に基づく遠隔操縦システムは,市販の WEB カメラを用いれば,比較的容易に
かつ安価にシステム構築ができるようになった.しかし,ロボットを操縦するといっ
たリアルタイム性が必要とされる場合に
は,WEB カメラであればインターネット上
の情報伝達事による遅延が問題となる.し
たがって,そのようなリアルタイム性が要
求される遠隔操縦システムを構築するに
は,ある程度のコストと専門的なシステム
開発が要求される.
【 開発 技術の 概要】
本研究は,平成23年度から平成25年
度の3年間に科研費助成を受けて開発をし
たシステムである.その研究では,リアル
タイム性のあるシステムを着衣でき,防水
防塵性を確保して,消防隊員が使用する上
着に実装した(図1).
図1 レスキューベスト
このベストは同一ネットワーク上にあるインターネットのアクセスポイントに無線
LAN で接続され,隊員が目指している映像を遠隔地でリアルタイムに観察できる.
【 開発 技術の 段階】
この技術は,画像伝送と音声の送受信につ
いては試作が完成している.この機能にさら
にアナログおよびデジタル信号の入出力を付
加することや,画像を認識するような機能を
付加することについては,現在継続して研究
開発を行っている段階である.
図2に同様のシステムを用いて開発を進め
ているレスキューロボットを示す.このロボ
ットは,8輪式の走行車両部は産学連携によ
り金属加工メーカに製作いただき,リアルタ
イム遠隔操縦の計測制御系については,本校
にて開発研究を進めている.
図2
レスキューロボット
【 技術 の提供 時の指導 の有 無】
同様のシステムを開発する場合は,技術指導は可能である.この技術や機能を応用
したシステムについては,まずは応用されようとするシステム等の情報を対面で交換
させていただき,その後,技術指導や産学連携についての可能性を相談させていただ
きたい.