第13講 保護者との関わり、養護教諭やスクールカウンセラー、 他の専門

関西外国語大学 教職課程 「教育相談」
第13講 保護者との関わり、養護教諭やスクールカウンセラー、
他の専門機関などとの連携の在り方
∼生徒指導提要より∼
<今日の講義のポイント>
これまで、「カウンセリングの理論と方法」「ケースに応じた生徒
との相談のあり方」「教育相談に資する心理検査の理解」「知能の
理解と発達障害の支援」などについて学んできました。
しかしながら、みなさんが教師となって支援の対象とするのは生徒
だけではありません。保護者への対応も重要です。
また、相談の内容によっては、他の専門家との連携がひつように
なってきます。今回は、生徒以外の対応についても考えていきま
しょう。
(1)相談の機会・方法を具体的にイメージできる。
( OK ・ NG )
(2)保護者の想いや考え方を想像することができる。 ( OK ・ NG )
(3)他の専門家との連携先と特徴を理解する。
( OK ・ NG )
1. 保護者との相談のあり方について
(「生徒指導提要 p. ∼ 」)
「生徒指導提要 p. ∼ 」をふまえて、実際に考えてみましょう。
<理解のポイント>
(1)保護者のライフサイクルやその時々の事情を配慮しましょう。
・・・保護者の方にも都合や事情があります。いつも学校の都合に合わせられるわけではありません。
(2)保護者の「学校に対する考え方、イメージ」も様々です。
・・・子どものこと、学校に、常に好意的、協力的であるとは限りません。
(3)自発的に学校や全体の事情を考えてくれるないこともあります。
・・・自分→自分の家庭→親しい仲間を優先に考えることもありません。説明とお願いが大切です。
(4)客観的に正しいことだけが、問題解決につながるとは限りません。
・・・その時、その場の心情や、思いに至るまでの経緯についても考えて寄り添うことが大切です。
第13講 保護者との関わり、養護教諭やスクールカウンセラー、他の専門機関などとの連携の在り方
2. 他の専門家、専門機関などとの連携のあり方
(生徒指導提要「p . ∼ 」)
「連携」という考え方について・・・
(1)校内での連携について
スクールカウンセラーとは・・・
旧文部省が1995年度から開始した「スクールカウンセラー活用調査研究委託事業」による。
2001年度からは文部科学省において「スクールカウンセラー活用事業補助」と事業名を新たにし、
さらに本格的に制度化され全公立学校への配置・派遣に向けた計画がなされている。
資格要件は、臨床心理士、精神科医、専門的な知識経験を有する大学の常勤教員とされている。
どんなとき?・・・
スクールソーシャルワーカーとは・・・
文部科学省が2008年度より開始した事業に「スクールソーシャルワーカー活用事業」による。
ソーシャルワーカーとは、福祉援助業務に従事する福祉職専門家であり、
スクールソーシャルワーカー(SSW)は、特に教育機関において当該の任に就く者を指す。
資格要件は、「社会福祉士」や「精神保健福祉士」等の他、実績等がある者も含まれる。
どんなとき?・・・
養護教諭とは・・・
養護教諭は通例、保健室などに常駐し、学校内における在学生(幼児・児童・生徒)の怪我・疾病
等の応急処置を行ったり、健康診断・健康観察等を通して、在学生の心身の健康を掌る学校職員で
ある。養護教諭は正規教員であり、養護教諭の教員免許状の普通免許状を有していなければならな
い。なお、保健師の資格を有している場合には、文部科学省令で定める4科目8単位の単位を取る事
により都道府県の教育委員会への申請で養護教諭二種免許状の授与を受けることができる。
どんなとき?・・・
(2)校外との連携について
※下記以外にも、多くの連携機関があります。
児童相談所(子ども家庭相談センター等)
児童相談所(じどうそうだんじょ)は、児童福祉法第12条に基づき、各都道府県に設けられた児
童福祉の専門機関。0歳から17歳の者(児童福祉法4条)相談の種別は、五つに大別される。<養
護相談>父母の家出、死亡、離婚、入院などによる養育困難、被虐待児など。<保健相談>未熟
児、虚弱児、小児喘息など。<心身障害相談>障害児、発達障害、重度の心身障害など。<非行相
談>虚言、家出、浪費癖、性的な逸脱、触法行為など。<育成相談>性格や行動、不登校。
どんなとき?・・・
病院、医療機関
身体的な症状や精神疾患等が考えられる場合、医療行為による支援を行う。
どんなとき?・・・
警察
非行少年の補導、保護、検挙、捜査、少年相談の受理を行う。
・守秘義務の例外・・・( )
どんなとき?・・・