土地とともに建物を取得した場合 - 大阪 税理士事務所 大阪の税理士

A
第
号
DAS
リ ー ダ ァ ス ク ラ ブ
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ミ
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F
発行所
株式会社
―
(2003年)平成15年
月
日 金曜日
大阪市中央区平野町3 - 1 - 1 0 Tel :06-6209-7678
編集発行人:税理士 三輪 厚二 Fax :06-6209-8145
土地とともに建物を取得した場合
Q:当社は半年前に建物付の土地を取得し
その建物を取り壊して新工場を建築すること
にしました。この建物は、取り壊すまでの間
倉庫として利用していましたが、この建物に
かかる費用は税務上どう取り扱われますか?
A:建物の帳簿価額及び建物の取り壊し費
用は土地の取得価額に含めることとなります。
【解説】
会社が建物付の土地を取得し、この建物を
すぐに取壊したという場合において、当初か
らその建物を取り壊してその土地を利用する
つもりであったことが明らかなときは、その
建物の帳簿価額及び建物の取壊し費用は、土
地の取得価額に算入することとされています。
この場合の当初から建物を取り壊して土地を
利用するつもりであったかどうかの判断は取
得から取壊しまでの期間が概ね1年以内かど
うかで判断することとされています。
ご質問の場合は、その建物を取壊しまでの
間、倉庫として利用してはいたものの、建物
を取り壊して工場を新設するのが目的あった
ことから、建物の帳簿価額と取壊し費用は土
地の取得価額に算入しなければなりません。
ちなみに、当初は建物を利用する予定であっ
たにもかかわらず、重大な後発的事情(周辺
住民の苦情等)が生じ、やむを得ずその建物
を取り壊したような場合には、その取壊しが
取得後1年以内に行われたものであっても、
その建物の帳簿価額と取壊し費用は、土地の
取得価額に算入する必要はないものと思われ
ます。
リーダァスクラブFAXニュース
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1994 年 1 月 6 日 創 刊 ・毎 日 発 行