日本振興銀行株式会社の旧経営者に対する責任追及訴訟の判決について 平成 28 年 5 月 19 日 株式会社整理回収機構 本日、東京地方裁判所民事第 8 部は、日本振興銀行株式会社(以下「日本振 興銀行」という。)の元役員に対して提訴した損害賠償請求訴訟において、当社 の主張を全面的に認める内容の判決を言い渡した。 この訴訟は、日本振興銀行が、同銀行によって構築された中小企業振興ネッ トワークの中核企業であった中小企業保証機構株式会社に対して 85 億円(新規 流出額約 10 億 5000 万円)の融資を実行するに当たり、当時同銀行の役員であ った被告 4 名が、その返済能力等の調査確認が不十分であることを認識してい たにもかかわらず、追加調査や十分な担保徴求等の措置を講じることなく、当 該融資を承認して実行させたことにより、その大半を回収不能にさせ、同銀行 に損害を与えたとして、同銀行から損害賠償請求権を譲り受けた当社において、 被告らに対し、会社法 423 条 1 項の任務懈怠責任に基づく損害賠償の一部とし て 5 億円を請求したというものである。 本日の判決は、4 名の被告のうち、既に請求を認諾した 2 名と破産管財人との 間で裁判上の和解が成立した 1 名を除く、元取締役兼代表執行役であった 1 名 に対して言い渡されたものであるが、当社の主張を認めて、被告の善管注意義 務違反を認定し、その損害賠償責任を肯定したものである。 以 上
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