相続税の申告後、隠し子が発覚した場合 - 大阪 税理士事務所 大阪の

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第
号
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リ ー ダ ァ ス ク ラ ブ
リーダァスクラブFAXニュース
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1994 年 1 月 6 日 創 刊 ・毎 日 発 行
(2003年)平成15年
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発行所
株式会社
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日 水曜日
大阪市中央区平野町3 - 1 - 1 0 Tel :06-6209-7678
編集発行人:税理士 三輪 厚二 Fax :06-6209-8145
相続税の申告後、隠し子が発覚した場合
Q :昨年父が死亡し、相続税の申告を済ま
せましたが、今年になって父に隠し子がいた
ことが発覚しました。裁判により認知が確定
し、隠し子への支払額も確定しましたが、こ
の事実により、私が以前に納付した相続税額
は納めすぎになります。減額する方法はあり
ますか?
A:認知された子への弁済額が確定した日
から4ヶ月以内に、納税地の所轄税務署長に
更正の請求を行えば、納めすぎた税額の還付
を受けることができます。
【解説】
税法上、申告書の提出により納付した税額
が、計算誤りなどにより過大となった場合に
は、申告期限から1年以内に税務署長に対し
て更正の請求を行うことにより、既に納付し
た税額を減額修正して還付を受けることがで
きます。また、ご質問のように、事後的に生
じた事実により財産の帰属に異動が生じた場
合には、たとえ申告期限から1年を経過して
いたとしても、その事由が生じたことを知っ
た日の翌日から4ヶ月以内であれば、更正の
請求ができます。
従来は、①認知が確定した日の翌日から4
ヶ月以内か、②その認知された子からの請求
により弁済額が確定した日の翌日から2ヶ月
以内、のいずれか遅い日が更正の請求期限と
されていましたが、平成15年度改正により、
②に掲げる日の翌日から4ヶ月以内が請求期
限となり、今までより請求期限が延長されま
した。
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