事業報告書(様式5) 部員、顧問、外部指導者が一体となって目標達成に向け て部活動に取り組む実践例 学校名 白河市立白河中央中学校 部活動名 男子バスケットボール部 部員数 23名 (本事例に係る問合せ先) 電話番号: 0248-23-3247 学校Eメールアドレス: [email protected] Action Plan 活動の質をさらに高めるため に、今後どのように指導・支援 すればよいか? 【指導やマネジメントの改善】 各部の活動目標・方針 は? 【目標・方針の明確化】 地域スポーツ指導者と 学校が連携した 運動部活動指導体制の 構築に向けた マネジメントサイクル Check Do 指導・支援の結果、 どのような力をどの 程度、身に付けさせ ることができたか? 【到達度の把握】 目標の実現に向けて、どのよ うに活動を仕組み、指導・支援 したか? 【指導内容・方法の工夫】 Do:目標の実現に向けて、どのように活動を仕組み、指導・支援したか?【指導内容・方法の工夫】 (1) 顧問と外部指導者が協力して練習メニューや練習試合でのゲームプランなどを練り、指導に当たった。 また、外部指導者に部員の学校生活状況を報告して、指導の参考にしてもらった。 (2) 部員の運動能力、体格に関わらず、すべての部員に同じ練習メニューを課して、その中から部員の適性を見極めながらポジ ションを配置したり、アドバイスを工夫したりして指導を行った。 (3) 部員には、短期目標、中期目標、長期目標を定期的に確認させ、「今何をすべきか」を意識させながら指導に当たった。 Check:指導・支援の結果、どのような力をどの程度、身に付けさせることができたか?【到達度の把握】 (1) 個人技能については、繰り返し練習を行っているドリブル、シュートなどの個人技能を高めることができた。1対1の個人技能 とゾーンディフェンスを中心としたチームでの守備戦術は、県大会出場レベルにまで高めることができた。 (2) 全員同じ練習と選手の能力や体格に応じた練習を組み合わせて行ったことで、能力や体格に応じた技能を身につけさせるこ とができた。 (3) あらかじめ決めてある長期目標に、2週間ごとの短期目標を設定しながら練習に取り組むことで、今日の練習でどこまででき ればいいのかが明確化し、意欲的に練習に取り組めた。 Action:活動の質をさらに高めるために、今後どのように指導・支援すればよいか?【指導やマネジメントの改善】 (1) 外部指導者が指導して効果的だったゾーンディフェンスを生かしつつ、新たにマンツーマンディフェンスを戦術と して取り入れていく。 (2) 敏捷性、巧緻性などを高めるコーディネーショントレーニングを取り入れ、総合的な運動能力を高められるように する。 (3) 定期的なミーティングで短期目標の確認、練習メニューのねらいの説明やポイントの確認を行い、部員全員が主 体性を持ち、共通認識のもとで練習を行えるようにする。 生徒の安全を確保するために工夫・配慮したこと (1) 熱中症予防のため練習時間内は自由に給水させた。また、1時間に1回一斉に休憩、給水時間を設けた。 (2) ケガ予防の観点から、練習前後のストレッチや体幹強化のトレーニングなどを計画的に行った。 (3) 練習や試合で接触によりケガが起こりそうな場面を想定して、ケガをしない(回避する)ためのボールの取り方、 体の使い方などを指導した。 顧問と外部指導者が連携して指導・支援するために工夫・配慮したこと (1) 外部指導者が来たときには、すぐに部員の健康状態、学校の生活状況について顧問から報告した。 (2) 練習メニューについては、外部指導者が考えているものと顧問が考えているものを出し合って、練習の状況を見 ながら話し合ってその都度決定した。 (3) 練習の全体的な指導は外部指導者が行い、顧問は個々のプレイについてのアドバイスを中心に行った。 【ディフェンスの指導】 3-2ゾーンディフェンスのポイントを指示しながら指導 部活動の様子がわかる写真① 【5対5の実戦練習】 ハーフコート5対5で練習したことができているか確認 部活動の様子がわかる写真② 【顧問が記録する練習ノート】 【体幹強化のトレーニング】 トレーニングのポイントについて声をかけながらの指導 安全確保のために配慮している場面の写真等 練習試合等の詳細について記録し、外部指導者と情報を共有 工夫した用具や資料の写真等 【部活動アンケート(生徒用)の結果と分析】 中体連地区大会終了後(6/16)に部員全員(23名)に実施 質問1 質問2 質問3 そう思う 質問4 思わない 質問5 どちらとも 質問6 質問7 0% 50% 100% <分析> 全員が部活動を通して技能や体力、運動能力が高 まったと感じているのは指導の成果である。外部指 導者の指導力について、「どちらともいえない」と 答えている生徒が若干いたのは気になるが、ほとん どの生徒は外部指導者の指導を受け入れて活動して いる。ミーティングや練習後の反省などで、部員か らの意見を吸い上げるようにしている。自分の考え を表現するのが苦手な生徒が多いので、今回のよう なアンケートの結果を大事にし、部活動ノートや ミーティングなど、指導者の考えと部員の考えが交 流できる機会を継続して作っていく。 【今後の部活動運営の見通し】 顧問と外部指導者が連携した部活動指導の在り方 競技の専門性が求められる指導においては、顧問による指導に加え、地域スポーツ人材を活用できるようにするのが望まし いと考える。 バスケットボール部においては、競技経験、指導経験がある顧問がついたことで、顧問と外部指導者が協力して、より効果 的な指導を行うことができた。複数指導体制になることで生徒が戸惑わないように、顧問と外部指導者が共通理解を図り、一 貫性を持って指導を行った。 中学校における部活動指導は、技術面の指導だけを行っても、生徒の発達段階に応じた心身面の指導も適切に行わなければ 競技力向上につながらない。部活動顧問が、生徒の普段の学校生活においても生徒をよく観察し、よさや課題を引き出して、 部活動を通して改善できるものは改善していくのが望ましいと考える。そこに外部指導者の高い専門性を活かした指導が加わ ることで、生徒の技術と心と身体がバランスよく発達していくのではないかと考える。
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