新しい年金柔軟性と年金スキーム法/ 業務上過失: 不適切な税金

23 May 2014
20 March 2015
3HR Legal Weekly
Employee Benefits
新しい年金柔軟性と年金スキーム法
2015年3月にPension Scheme Act 2015がTaxation of Pension Act 2014と共に女王の裁可を受け、2014年の予算で発表された新しい年金
柔軟性の導入が可能となり、2015年4月6日に施行されます。主要な変更は以下の通りとなります。
新しい年金柔軟性
2015年4月6日よりマネーパーチェス年金の加入者は55歳から「引き出しへの柔軟なアクセス(flexi-access drawdown)」を利用し、
彼らの年金にアクセスする事が可能となります。これにより加入者が彼らの年金ファンドの25%までを非課税で一時金として取り
出し、残りを投資ファンドとして残しておく事がが可能となります。加入者はこの残りのファンドから必要な時に必要な金額を引
き出すことが可能ですが引き出し金額は加入者の限界税率に応じて課税対象となります。加入者が75歳前に死亡した場合、残され
たファンドは受取人に非課税で渡されます。引き出しまたは終身年金購入に使われなかったファンドは全てを一時金として取り出
すことが可能ですが、そのうち25%は非課税となります。
年間上限金額
年 金 ス キ ー ム の 加 入 者 は 現在 年 間 £ 4 0, 0 0 0 ま で 彼 ら の 年 金 に 拠 出 す る 事 が 可 能 です 。 こ の 上 限 は 「 年 間 上 限額 ( An n u a l
Allowance)」と呼ばれています。
個人が新しい年金柔軟性を税金逃れのために使用する事を避けるため、新しい「マネーパーチェス年間上限額(Money
Purchase
Annual Allowance (MPAA))」と呼ばれる より低い年間上限額が導入されました。これは個人がflexi-access drawdown もしくは一時
金の引き出しを始めた時点からで適用となります。MPAA は当初 £10,000と設定されます。
年金ガイダンス
年金スキーム法2014には、マネーパーチェス年金の全ての加入者は定年が近づくと無料で公平なガイダンスを提供されることが含
まれています。このガイダンスサービスは「年金ワイズ(Pensions Wise)」と称
されThe Pensions Advisory Service または Citizens Adviceによる、電話または面談で Colin Minty
Pension Scheme Implementation Manager
アドバイスが提供 されます。
3HR Insurance Broking Ltd
[email protected]
Commercial
業務上過失: 不適切な税金アドバイスに関する訴訟
不適切なアドバイスに関連する業務上過失の訴訟を検討する際に、損失の査定のための位置を確立するため、もし適切なアドバイスが提
供されていたならばどの様に対応したであるかについて検討します。
裁判所は仮にそのクライアントが適切なアドバイスを提供されていたと想定した場合、彼らがどのように対応したか(代わりのアドバイ
スが提供されていてもそれに従わなかったという可能性)についてを審査し、それは可能性のバランスによって裁決されます。裁判所は
そして不適切なアドバイスに従った結果被った損失を検証します。
代替オプションの節税効果の高い体制がテストされていないものであるか、またHMRCに許可されるかどうかと言う事を検討する事も重要
です。
最近のケースA v BTで、裁判所は効率的に税務を再構築する機会が失われる可能性があった事を検討しました。 “A” は“BT” は法人税法に関
する変更へのアドバイスを怠ったと主張しました。“A” はもし彼らが変更に関するアドバイスを受けていたとしたら、税金負債を軽減さ
せるため、ビジネスの再構築を行っていたであろうと申し立てました。裁判所はその申し立てを受け入れました。
“BT” はHMRC は構造を調査し、その構造を受け入れなかったであろうと主張しました。彼らは裁判所に再構築が意図する効果があったど
うかを判断するように要求しました。裁判所はその要求を拒否し、その代わり構造の変更が機能するかについて幅広い査定を行いまし
た。 “A’s” の損失を計算するにあたり、裁判所はHMRCが再構築に異議を申し立てる可能性を査定し、もし申し立てがあった場合、その申
し立ての成功の可能性を査定しました。損失の回収のために最高節税に対する割合が適用されました。
専門家による不適切なアドバイスを受け、ビジネスは損失を被ったと思われる際には3HR
にご連絡下さい。私たちの商業訴訟部門が業務上過失の申し立てへのアドバイスをご提供
致します。
Shamina Chowdhury
Solicitor
3HR Legal Ltd
E: [email protected]
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