いじめ防止基本方針

平成27年6月30日
府中市立府中第八中学校
府中市立府中第八中学校いじめ防止基本方針
1
いじめ基本方針策定の意義
いじめの問題は、いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し、
その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与える。
そ の こ と に よ っ て 当 該 生 徒 が 登 校 で き な く な っ た り 、生 命 や 身 体 に 重 大 な 危
険 を 及 ぼ し た り す る 恐 れ が あ り 、こ の い じ め 問 題 へ の 対 応 は 学 校 に お け る 最 重
要課題の一つであると捉える。
府 中 市 立 府 中 第 八 中 学 校 い じ め 防 止 基 本 方 針 は 、い じ め の 問 題 か ら 一 人 で も
多 く の 生 徒 を 守 る た め に も「 い じ め は 絶 対 に 許 さ れ な い 」、
「いじめはどの学校、
ど の 学 級 で も 起 こ り 得 る 」と い う 認 識 に 立 っ て 、学 校・家 庭・地 域 住 民・関 係
機 関 と 緊 密 に 連 携 し 、い じ め の 未 然 防 止 、早 期 発 見・早 期 対 応 、重 大 事 態 へ の
対処のための対策を総合的かつ効果的に推進するために定めるものである。
2
いじめの定義
「 い じ め 」と は 、生 徒 に 対 し て 、当 該 生 徒 が 在 籍 す る 学 校 に 在 籍 し て い る 等
当該生徒と一定の人的関係にある他の生徒が行う心理的又は物理的な影響を
与 え る 行 為 ( 携 帯 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 等 を 通 じ て 行 わ れ る も の を 含 む 。) で あ っ
て 、当 該 行 為 の 対 象 と な っ た 児 童・生 徒 が 心 身 の 苦 痛 を 感 じ て い る も の を い う 。
3
いじめ防止等に関する基本的な考え方
い じ め は 、ど の 生 徒 に も 、ど の 学 校 に も 、ど の 学 級 に も 起 こ り 得 る と い う 認
識 の 下 に 、い じ め の 未 然 防 止 、早 期 発 見 及 び 早 期 対 応 を 基 本 と し て 学 校 と 保 護
者、地域住民、関係機関と連携し、継続的に取り組むことが必要である。
ま た 、学 校 の 教 育 活 動 全 体 を 通 し て 、す べ て の 生 徒 が い じ め に つ い て 深 く 考
え 、理 解 す る 取 組 と し て 、道 徳 の 授 業 等 で 自 他 の 存 在 を 認 め 、互 い の 人 格 を 尊
重し合う態度など、人間関係形成能力を養うことが必要である。
4 府中市立府中第八中学校における取組
<教職員の基本的姿勢>
私 た ち 教 職 員 は 、特 定 の 個 人 に 対 す る 軽 い 意 識 の か ら か い や 冗 談 が 、い つ の 間
に か 周 囲 の 笑 い を 誘 い 、無 意 識 の い じ め( い じ め の 温 床 )を つ く る 風 潮 を 阻 止 す
る た め に 本 校 生 徒 の 言 動 に 対 し て 、敏 感 な 感 性 を も ち 、共 に 心 か ら 笑 え な い 歪 ん
だ 笑 い を 厳 し く 指 導 す る 。個 性 と は 外 か ら 押 し 付 け る( い じ ら れ キ ャ ラ 等 )も の
で は な い と こ と を 強 く 認 識 し 、私 た ち 教 職 員 の 生 徒 に 対 す る 互 い の 言 動 に も 注 意
し 合 い 、心 に 響 く こ と ば を 大 切 に 共 に 語 り 合 え る 関 係 を 構 築 す る 。い じ め の 芽 と
なる言動にすべての教職員、すべての生徒の心の眼が光る学校をつくる。
(1)いじめ問題対策委員会を設置し、市教育委員会と連携し、対応する。
(2)委員会はいじめ問題調査、対策、予防的な取組について検討する。
(3)東京都教育委員会の研修プログラムを踏まえ、研修を実施する。
( 4 ) 事 案 に 応 じ て 、 府 中 警 察 署 、 た っ ち ( 子 ど も 家 庭 支 援 セ ン タ ー )、 児 童
相談所、民生児童委員、保護司会等の関係機関及び専門家と連携する。
( 5 )「 い じ め 防 止 カ ー ド 」、「 い じ め 防 止 教 育 プ ロ グ ラ ム 」 等 を 用 い た 啓 発 活
動を行う。
( 6 )重 大 事 態 へ の 対 処 に は 、
「 重 大 事 態 調 査 委 員 会( 仮 称 )」を 設 置 し 、市 教
育委員会と連携して、詳細な調査の実施及び対応について検討を行う。
5
具体的な取組
(1)学校におけるいじめ防止等に関する取組
学 校 は 、府 中 市 及 び 府 中 市 教 育 委 員 会 と 連 携 し て「 未 然 防 止 」、
「早期発
見 」、
「 早 期 対 応 」、
「 重 大 事 態 へ の 対 処 」の 各 段 階 に 応 じ て 、い じ め 防 止 等
に向けた効果的な対策を講じていく。
ア 未然防止
・全 て の 生 徒 を 対 象 に「 い じ め は 絶 対 に 許 さ れ な い 」と い う 雰 囲 気 の 学 校 全
体への醸成
・道 徳 教 育 や 人 権 教 育 の 充 実 、読 書 活 動・体 験 活 動 な ど の 推 進 等 に よ る 、い
じめに向かわない態度・能力の育成
・生 徒 自 ら が い じ め に つ い て 学 び 、主 体 的 に 考 え 、生 徒 自 身 が 生 徒 会 活 動 等
でいじめの防止を訴えるような取組の推進
・い じ め 防 止 教 育 等 校 内 研 修 の 充 実 と 教 職 員 個 人 及 び 組 織 の 資 質 向 上・生 徒
及 び 保 護 者 を 対 象 と し た い じ め ( ネ ッ ト 上 の い じ め も 含 む 。) 防 止 の た め
の啓発活動の推進
・家庭訪問や学校通信などを通じた家庭との緊密な連携・協力 など
【具体的な取組】
(ア)学校いじめ対策委員会の設置、学校サポートチームの設置
(イ)学級担任による問題を抱えた子供への積極的な働き掛け
( ウ ) S C 、 相 談 員 (非 常 勤 教 員 )に よ る 相 談 室 活 動 の 充 実
(エ)いじめに関する研修の実施(校内研修 年3回)
(オ)いじめに関する授業の実施(年に最低3回、学期始め)
(カ)外部講師等を活用した法教育の実施
( キ )「 い じ め の な い 学 校 づ く り 」 等 、 生 徒 会 等 に よ る 主 体 的 な 取 組 へ の
支援
イ 早期発見
・定 期 的 な ア ン ケ ー ト 調 査「 ふ れ あ い( い じ め 防 止 強 化 )月 間 」等 や 学 級 担
任 等 に よ る 教 育 相 談 の 実 施 に よ り 早 期 の い じ め の 実 態 把 握 と 児 童・生 徒 が
いじめを訴えやすい体制の整備
・ス ク ー ル カ ウ ン セ ラ ー 、相 談 員( 相 談 室 )や 養 護 教 諭( 保 健 室 )と の 関 わ
り、教育相談等の電話窓口の周知等による相談体制の整備
・職員連絡会等で、教職員全体によるいじめに関する情報の共有など
【具体的な取組】
(ア)定期的な「生活意識調査」の実施
(イ)スクールカウンセラーによる全員面接(第 1 学年)
(ウ)定期的な個人面談の実施(年2~3回)
(エ)全教員による校内巡回等を通じた児童・生徒の観察
(オ)関係機関との連携による学校非公式サイト等の監視
(カ)効果的な「いじめ実態調査」の実施・分析・活用
(キ)学校いじめ相談メール等の実施
(ク)ファイリングの徹底
( ケ )「 い じ め 発 見 の チ ェ ッ ク シ ー ト 」 の 活 用
(コ)学校便りや保護者会の積極的な活用
(サ)スクールカウンセラーや相談員の保護者への紹介
(シ)各小学校との連携
ウ 早期対応
・いじめを発見した場合に特定の教職員が一人で抱え込まない速やかな組
織対応
・いじめられた生徒や、いじめを知らせてきた生徒の安全の確保
・いじめられた生徒が落ち着いて教育を受けられる生活環境の確保
・教育的配慮の下、毅然とした態度によるいじめた生徒への指導
・いじめを見ていた生徒が自分の問題として捉えられる指導
・保護者への支援・助言
・保護者会の開催などによる保護者との情報共有
・関係機関や専門家等との相談・連携
・いじめが犯罪行為として取り扱われる懸念がある事案についての警察と
の相談 など
【具体的な取組】
(ア)把握した情報に基づく対応方針の策定
(イ)学校いじめ対策委員会を核とした役割分担の明確化
(ウ)被害者の安全確保とスクールカウンセラー等を活用したケア
(エ)加害者に対する組織的・継続的な観察・指導等
(オ)いじめを伝えた生徒の安全の確保
( カ )「 い じ め 防 止 カ ー ド 」 の 活 用 ※ 都 教 委 作 成
(キ)教育委員会への報告及び学校サポートチームを通じた警察・児童
相談所等との連携・協力
(ク)いじめ対策保護者会の開催
(ケ)PTAの活用
(コ)地域人材を活用した登下校時の見守りなどの実施
エ 重大事態への対処
・いじめられた生徒の安全の確保
・いじめられた生徒が落ち着いて教育を受けられる生活環境の確保
・関係機関や専門家等との相談・連携
・いじめが犯罪行為として取り扱われるべきと認められる事案についての
警察との連携
・重大事態に係る事実関係を明確にするための調査の実施又は学校の設置
者が行う調査への協力
・重大事態発生についての教育委員会等への報告
・重大事態の調査結果についての再調査への協力
など
【具体的な取組】
(ア)被害者の保護・ケア
(イ)スクールカウンセラーによるケア
(ウ)家庭訪問を通じた家庭状況の把握とケア
(エ)適応指導教室への通級等の実施
(オ)別室での個別の学習支援
(カ)警察への相談・通報
(キ)懲戒や出席停止
(ク)加害者とその保護者に対するケア
(ケ)教育委員会への報告と連携
(コ)児童相談所等の福祉機関や医療機関との連携
(サ)東京都教育委員会のいじめ等の問題解決支援チームの活用