パブリックコメントの実施について 1 実施目的 板橋区子ども読書活動

パブリックコメントの実施について
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実施目的
板橋区子ども読書活動推進計画 2020(素案)に関する意見の募集
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意見募集期間
平成28年2月27日(土)から3月13日(日)の20日間
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板橋区子ども読書活動推進計画 2020(素案)の公表方法
① 広報いたばし(平成28年2月27日号掲載)
② 区ホームページ(平成28年2月27日公開)
③ 区内図書館・区政資料室閲覧(平成28年2月27日閲覧開始)
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意見の提出方法
直接・郵送・FAX・電子メール・区ホームページ
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提出人数と意見数
2名9件・延べ9件
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意見の概要と区の考え方
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意見(要約)
区の考え方
収集する図書については、ESD(持続可能な開
ESD は持続可能な社会をつくる担い手を育む
発のための教育)に資するものが好ましい。
教育で、文部科学省は、環境、経済、社会、文
化の各側面から学際的かつ総合的に取り組むこ
とが重要としています。そのためには、子ども
たちが現代社会の課題などを考えるため、様々
な分野の資料を収集し提供することが重要と考
えます。多方面からの新しい知識を得る機会を
より多くするため、本計画の基本的方針「子ど
もの読書のための環境の整備・充実」に基づき、
幅広い分野の資料収集に努めてまいります。
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読書による「想像力」
、
「考える力」
、
「感性」、
「情
「言語活動の充実」については、本計画の基本
緒」が強調されているが、もう一歩踏み込んで、 的方針「読書をきっかけとした学力向上への取
文部科学省が推進する「言語活動の充実」や情
組」の中で育むべきものの一つとして取り上げ
報リテラシーといった点も盛り込むべきではな
ています。情報リテラシーについては、教育委
いかと思います。
員会では「板橋区教育 ICT 化推進計画」を策定
し、その推進事業「情報学習の充実」において、
情報モラルの学習と合わせて取り組んでいま
す。また、
「スマートフォン・携帯電話等情報端
末使用ルール」を定め、周知・啓発を行います。
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学校図書館を含めた図書館には従来の「読書セ
学校図書館の「情報センター」や「学習センタ
ンター」のほかも「情報センター」と「学習セ
ー」の役割については、本計画の上位計画であ
ンター」の役割が求められています。図書館は
る「いたばし学び支援プラン 2018」の「学校図
単に本を読む場所ではなく、児童・生徒や区民
書館の充実」で、学校図書館は「読書センター」、
にとって情報センターであると考えます。学校
「学習センター」、「情報センター」としての役
を卒業した後も、本や図書館を活用して読書に
割を果たしていくとしています。また、区立図
留まらず、自ら情報を得て「生きる力」とする、 書館については、「板橋区立中央図書館基本構
それが読書推進のゴールであって欲しいです。
想」の重点テーマの一つを「生涯を通じこころ
の豊かさを支える図書館」とし、豊富な資料を
確保し、幅広い世代の人々に読書機会と必要な
情報を提供して、生涯学習の場とすることと定
めています。本計画の「具体的な取組」の「学
校図書館連携強化」
(P.44)をとおして、学校図
書館が活性化するよう各種の事業に取り組んで
まいります。また、本計画は子どもたちの生き
る力を身につけるために、読書活動を推進する
ことを目指しています。
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子どもが本に親しんだり、図書館に足を向ける
幼児期から小学校における期間では、家庭での
には、保護者の働きかけが欠かせません。保護
読書への取組が、将来に向けた子どもの読書活
者が本好きでない限り、子どももなかなか本を
動に大きく影響するといわれています。本計画
読まないし、公共図書館にも行きません。共働
の「具体的な取組」の「家庭読書の日の充実」
き家庭のため、平日に図書館を連れて行けず、
(P.28)などを推進してまいります。また、図
休日も忙しいため、おはなし会などにもなかな
書館での事業は、曜日や時間帯なども勘案して
か参加できません。
できるだけ多くの方が参加いただけるよう設定
しておりますが、今後も工夫を重ねてまいりま
す。
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本計画のなかに「学校図書館と公共図書館の連
学校図書館と区立図書館の連携を強化すること
携強化」とあり、とても期待しています。
「ICT
は本計画の基本的方針の一つ、
「家庭・地域・学
機器の導入」ともあるので、学校図書館に設置
校との協力、連携による取組」からも重要と考
した機器から公共図書館の資料を検索したり予
えます。学校図書館に設置した機器で区立図書
約できたら、公共図書館の敷居も低くなると思
館の資料を検索・予約できる方法について検討
います。
していきます。また、本計画の「具体的な取組」
の「IC 機器の導入」(P.29)や「ICT を活用し
た新しい読書の提案」
(P.44)に取り組んでまい
ります。
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アクションプラン(P.21)で「学校」が取り組
各学校で策定した「学校図書館全体計画・年間
む事業の一番最初に「学校図書館司書機能の充
活用計画」に沿って、学校で各種の事業に取り
実」とありますが、この項目が一番最初にある
組んでいきますので、ご意見のとおり、学校が
のはおかしいと思います。
「学校司書」は学校長
取り組む事業の順番を変更します。
「学校図書館
や教員との連携のもと、必要な資料を集めたり、 全体計画・年間活用計画の作成」、「学校図書館
レファレンスを行うものと思います。
「学校図書
運営委員会の設置」、
「学校図書館機能の充実」、
館全体計画・年間活用計画の作成」がこの項目
そして、
「学校図書館司書機能の充実」の順とい
の一番上にあったほうがよいと思います。
たします。なお、当初の順番としたのは、
「学校
図書館司書機能の充実」で学校図書館での子ど
もの読書環境を充実させることが重要と考えた
からです。
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具体的な取組の P.32 に「学校図書館全体計画・ 「年間活用計画」の策定も各学校が行います。
年間活用計画」があります。年間計画を策定す
本計画の「具体的な取組」の「学校図書館全体
る主体がどこなのか、本計画でははっきりとわ
計画・年間活用計画」
(P.32)にその旨、記載い
かりません。
たします。
具体的な取組の P.37、
「学校への出張事業」の内
「学校への出張事業」
(P.37)では、調べ学習や
容について、P.46 に「調べる学習コンクール」
図書の分類など、教科書の単元に基づいて出張
とあるので、調べ学習、探求学習についても学
授業も行っています。特に「図書館を使った調
校への出張授業をしていただけると嬉しいで
べる学習コンクール」
(P.46)に際して、いくつ
す。学校と公共図書館で、
「調べる学習講座」み
かの学校で夏休み前に出張授業を実施しており
たいなものがあると、子どもたちは、より積極
ますので、P.37 の「学校への出張事業」の内容
的に本を使った学びに取り組むと考えます。
欄に、その旨を記載いたします。今後も、学校
と連携し、本を課題解決に役立てる方法など、
子どもたちが本をとおした学びの力を向上させ
るため取り組んでまいります。
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具体的な取組の P.39、
「特別支援学級への図書の
学校図書館については、障がいの有無にかかわ
配置」について、この 4 月から「障害者差別解
らず、全ての子どもたちが利用できることが基
消法」が施行されます。特別支援学級にあらた
本だと考えます。学校図書館が全児童・生徒に
めて図書を配置するのではなく、学校図書館を
利用しやすいよう環境整備に取り組んでまいり
特別支援学級の児童・生徒が使えるようにすべ
ます。その上で、教室という身近な場所でも本
きではないでしょうか。ともに同じ学校図書館
に触れる機会を提供したいという考えのもと取
を使うことで、
「同じ学校の仲間」と思うきっか
組の一つに挙げさせていただきました。
けにもなって欲しいと願っています。
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