平成 26 年度 高岡第一学園幼稚園教諭・保育士養成所 自己評価報告

平成 26 年度
高岡第一学園幼稚園教諭・保育士養成所
自己評価報告
1.実施方法
自己評価表は『専修学校における学校評価ガイドライン』(平成 25 年 3 月)をもとに作成し、
全職員によってそれぞれの項目について点検、評価を行った。評価は、
「1(不適切)~4(適切)」
の 4 段階評価とし、併せて可能な限り根拠や課題を明示するように努めた。
2.自己評価の項目と内容
自己評価は、次の10を大項目として、質問・回答形式で行った。
(1)教育理念・目標
(2)学校運営
(3)教育活動
(4)教育成果
(5)学生支援
(6)教育環境
(7)学生募集
(8)財務
(9) 法令等の遵守
(10) 社会貢献・地域連携
3.自己評価結果 総括
(1)教育理念・目標
教育理念は高岡第一学園の建学の精神に掲げており、学園全体で志しているものである。学
校の教育目標は、建学の精神をもとに定められている。これらの教育理念・目標について、教
職員は熟知し、新入生オリエンテーションを始めとして折に触れて学生にも伝えている。保護
者には父兄後援会において説明している。また、ホームページや学校案内にも記載し、概ね周
知されていると言える。
(2)学校運営
年度当初に事業計画の策定を行ったうえで、定期的に各運営会議(教職員会議・成績会議等)
や日々の朝礼等を通じ、学校運営の進捗状況や課題などを全職員で共有している。
教育活動に関する情報公開に関しては、ホームページや学校案内で行っているが、ニーズに
沿ったものになっているのか、見直しも必要である。
(3)教育活動
教育課程および授業時間数、学則は変更や追加などがある場合に所管の富山県に提出・承認
をいただいており、適切な学校運営を行っている。
①カリキュラムの策定
幼稚園教諭、保育士養成施設として、法に則った体系的なカリキュラムを組んでいる。カリ
キュラムの作成・見直しにあたっては、幼稚園教諭保育士養成施設として科目設定に限界があ
るが、各授業内容や教授法において工夫し、カリキュラムに反映させている。現在定期的に幼
稚園関係者等から意見を聞く機会を設けているが、第三者を含めた委員会を準備している。
②校外実習・職業教育
卒業後の就職・職種が明確であるため、具体的な職業教育を行うことが可能である。1年次か
ら通常の授業カリキュラムにおいても、将来の職業ニーズを盛り込んだ授業を展開している。
資格取得のための正規校外実習は1年後期からである。しかし、職業意識や実践能力を高め
るため、1年次より附属幼稚園での短期実習を取り入れている。希望者には長期休暇時にイン
ターンシップの要素を持つ希望実習も取り入れ就職に向けての意識を高めている。
③教員の確保・質の向上
指定保育士養成施設の指定基準にもとづき、専任教員、非常勤教員とも専門科目についての
業務経歴や研究実績を有する者を確保している。より一層のスキルアップを目指し教職員の外
部研修の受講を奨励している。なお、研修後は研修の報告をし、研修に参加しなかった職員の
能力の向上を図るようにしている。
授業の評価については各担当科目の教員ごとに実施しているがそれらをとりまとめておら
ず、今後の課題としている。
④教育活動の成果
教育活動の成果については、幼教祭での学習発表展示・各実習後の実習報告会・連合演奏会
でのオペレッタ発表・卒業研究発表会・卒業記念演奏会等で発表している。
(4)教育成果
学校と相談の上で進路を決定する仕組みになっており、進路・就職に関する支援体制は学生
にとって充実したものになっている。個別指導は担任制をとっているため、就職支援において
も担任が精神的な支えとなっている。求人が多いこともあり就職希望者の就職率は100%で
ある。
退学者は26年度1年生1名、2年生1名であった。休学者は1年生2名であった。理由は
様々であるが、学生の欠席状況などの迅速な把握とともに対応を早め、休学・退学率の低減を
図っていきたい。
(5)学生支援
①学生相談
学級担任制により、学生の相談には主に担任が対応し、有効に機能している。学生が心身と
もに健全な学生生活を送るために必要に応じて個人面談を行い対人関係、学業などの悩みがあ
る場合は積極的に対応できる体制を整えている。
②経済的支援
経済的事情による就学継続困難な学生が増加傾向にあり、各種奨学金の紹介、申込業務のほ
か、学費の分割納入制度などで柔軟な対応を行っている。
③健康管理・事故怪我への支援
学生の健康管理については、入学時に保健調査票を提出してもらうとともに、4月に健康診
断を実施し健康状態の把握に努めている。また、保育実習前には麻疹・風疹の抗体確認、細菌
検査を実施している。
校内及び登下校時の事故やけがに備えて入学後学生保険に加入している。また、実習先での
事故にも対応できるよう実習保険にも加入し迅速な対応に努めている。
(6)教育環境
専門教育に必要な設備・施設は十分に整えられているが老朽化している。継続的な課題とし
て、図書の充実があげられるが、予算内で定期的に購入し、質・量の拡充をはかる。
防災については、毎年防災計画を策定し、災害発生時マニュアルをもとに年一回の避難訓練を
実施している。
(7)学生募集
入学検討者に対し、本校の教育の特色や教育成果などの情報を学校案内やホームページで知
らせている。また、学校説明会を開催し、学校情報を詳細に説明、相談を受ける機会としてい
る。学校案内は毎年適宜見直し改良している。ホームページについては必要な情報を載せては
いるものの、更新時期の見直しは必要である。
入学選抜方法は適切かつ公平な基準に基づき行われ、学生募集要項に明記している。学納金
も教育内容、社会状況、学生及び保護者の負担感等を考慮して設定され、納入方法、納入時期
とも学生募集要項に明記している。
(8) 財務
学校の財務基盤は中期的には安定していると言えるが、長期的には少子化の影響で入学者の
減少も考えられる。
予算・収支計画は毎年本学園の理事会にて予算報告を行い、理事の承認を受けている。また、
財務については学園本部でとりまとめ、会計監査が適正に行われている。
(9)法令等の遵守
設置や運営に関する法令は遵守しており、厚労省、文科省、所管の富山県文書学術課の指導
を受けながら適正に運営がなされている。自己評価は H26年度に第1回目の実施をした。
問題点を話し合い、改善に向けて取り組む流れである。ホームページでの公開もしていく。
(10) 社会貢献・地域連携
幼児教育者の資質向上のため、県内の幼稚園教諭・保育士向けに年に一度「幼児教育講座・
講習会」を開講している。また県の委託を受け、職業訓練生を受け入れている。
学生のボランティアは積極的に推奨している。レクリエーション・インストラクターの単位
修得につながるため、希望者も多く地域貢献が十分できている。
以上