J-REIT市場の動向について

情報提供資料
J-REIT市場の動向について
2015年8月24日
 中国景気の悪化、世界経済への悪影響が懸念されたことなどを受け、リスク回避の動きが強まりJ-REIT市
場は大幅下落。
 J-REIT市場は、リスク回避の動きから短期的には値動きが荒い場面も想定されるものの、不動産市況の改
善、相対的な配当利回りの高さ、物件取得や賃料上昇に伴う配当金増加期待などから、中長期的には底堅い
展開を予想。
◆足元のJ-REIT市場下落の背景
8 月 24 日 の J-REIT 市 場 ( 東 証 REIT 指 数 ) は 、
1,645.66 ポ イ ン ト と 前 営 業 日 比 73.82 ポ イ ン ト
(▲4.29%)の下落となりました。終値では、7月13日
以来、約1ヵ月半ぶりに1,700ポイントを割る水準で取引
を終えました。背景には、以下の要因があると考えられま
す。
①中国が人民元を実質切り下げたことでさらなる中国景気
の悪化が意識され、世界経済への悪影響が懸念されたこ
と。これをきっかけに、投資家がリスク回避的な行動を
とったことで、国内外の株式市場が大幅に下落したこと。
②8月に入り3件の公募増資が発表されたことで、短期的
な需給軟化が意識されたこと。
◆今後の見通し
J-REIT市場は、短期的にはグローバルでリスク回避の
動きが強まるおそれがあり、値動きが荒い場面も想定され
ます。しかしながら、不動産市況は着実に改善傾向を示し
ていることから、中長期的には、相対的な配当利回りの高
さに加え、物件取得や賃料上昇に伴う配当金増加期待を織
り込み、底堅い展開を予想します。
上海総合指数の推移
2005年7月29日~2015年8月24日:日次
(ポイント)
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
05/7
07/7
09/7
11/7
13/7
15/7
(年/月)
東証REIT指数と10年国債利回りの推移
2005年7月29日~2015年8月24日:日次
(%)
2.5
(ポイント)
3,000
10年国債利回り:右軸
中国については、21日発表の8月の中国製造業購買担当
者指数(PMI)速報値が47.1と市場予想を下回り、約6
年半ぶりの水準に落ち込むなど足元の経済指標は悪化を示
すものがみられます。ただし、①不動産市場のテコ入れ、
②財政支援、③金融緩和措置、④人民元切り下げなど、当
局は様々なルートを通して、景気の底割れを回避する方針
であり、景気が急速に冷え込む公算は小さいとみています。
また、公募増資の実施は、短期的には需給軟化でJREIT市場の上値を抑える要因となります。しかし、過去に
おいては、公募増資で調達した資金を活用して取得した物
件からの賃料収入をもとに配当を増加させる事例が多くみ
られています。そのため、需給軟化一巡後は、配当増加や
不動産市況の改善を織り込む形で、底堅く推移すると想定
されます。
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2,500
2.0
東証REIT指数:左軸
2,000
1.5
1,500
1.0
1,000
0.5
500
05/7
07/7
09/7
11/7
13/7
0.0
15/7
(年/月)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が
作成。
※上記は、将来における上海総合指数、東証REIT指数と10年国債利
回りの推移を示唆、保証するものではありません。
※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
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増資を予想するのは難しいものの、年初から相次いだ前
倒しの資金調達や物件取得がおおむね一巡するとみられる
ことなどから、年度後半以降、増資額は落ち着いてくると
考えます。
都心5区オフィスビルの賃料・空室率の推移
2005年7月末~2015年7月末:月次
(円/坪)
(%)
24,000
10
加えて、オフィスビル市況の見通しについては、企業業
績の回復を受けた新規需要の増加により、空室率の低下傾
向が継続すると予想されます。7月の都心5区オフィスビ
ルの賃料は19ヵ月連続の上昇となっており、今後、JREITが保有する物件の賃料上昇、J-REITの収入増加につ
ながると想定されます。
23,000
9
22,000
8
19,000
5
また、2020年東京オリンピック開催に向けた訪日外国
人客数の増加によるホテルの需要拡大・売上増加のみなら
ず、買い物需要などによる消費増加で商業施設への恩恵も
期待されます。
18,000
4
17,000
3
以上
7
21,000
空室率(右軸)
20,000
16,000
15,000
05/7
2
賃料(左軸)
07/7
09/7
6
11/7
13/7
1
15/7
(年/月)
都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が
作成。
※上記は、将来における都心5区オフィスビルの賃料・空室率の推移を
示唆、保証するものではありません。
東証REIT指数は、株式会社東京証券取引所(㈱東京証券取引所)の知的財産であり、指数の算出、指数値の公表、利用など同指数に関するすべて
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※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
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