詳細を見る - 一般社団法人 日本電子デバイス産業協会 NEDIA

【KM-1】 挨拶・基調講演
(敬称略)
11 月 12 日(木) 10:00-13:10
◇主催者挨拶
◇来賓挨拶
京都府知事
山田 啓二
京都市 産業戦略監
白須 正
◆基調講演
「宇宙航空研究開発機構(JAXA)の業務と
宇宙用電子部品に求められる耐環境性」
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 (JAXA)
安全・信頼性推進部 部品プログラム室
室長
根本 規生
[講演要旨]
宇宙航空研究開発機構は、宇宙開発利用を技術で支える組織として、宇宙航空分野において、基礎研究か
ら開発・利用に関する業務を実施しています。
宇宙ステーションなどの特別な場合を除き、ロケット・人工衛星などの宇宙機は打ち上げられた後は、修理するこ
とができません。このため、宇宙機には冗長系を準備したり、高信頼性部品を使用するなどの対策を行っています。
さらに、人工衛星を運用する宇宙空間は地上と異なる特殊な環境で、真空環境、地球周回に伴う日照日陰によ
る熱サイクル及び放射線環境に耐える必要があります。この耐環境性は人工衛星を構成する部品に対しても要
求されるため、宇宙環境について紹介すると共に電子部品等に要求される耐環境性について紹介します。
また、近年、地上用部品では鉛フリー化が進んでいますが、宇宙用部品では鉛入り部品や鉛入りはんだを使用
し続けています。これは、鉛フリー化に伴う問題の一つにすずウィスカがあり、短絡故障の懸念があるためです。このウ
ィスカの成長に関する真空環境の影響についてもご紹介いたします。
[講演者プロファイル]
1994 年 4 月 1 日 宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)に入社。宇宙用部品の開発、放射線
耐性に関わる研究を担当
2001 年 4 月 1 日 高信頼性部品(株)(現 HIREC)に出向、宇宙用部品の開発を担当
2007 年 4 月 1 日 宇宙航空研究開発機構に戻る。安全・信頼性管理部(現安全・信頼性推進部)で
部品実装関連の業務及びウィスカに関する評価を担当
2012 年 4 月 1 日 研究開発本部 電子部品・デバイス・材料グループに異動。宇宙用部品の開発、耐放
射線性や実装に関する研究に携わる。
2014 年 4 月 1 日 安全・信頼性推進部 部品プログラム室に異動し、室長として JAXA 認定部品等の部
品推進に関わる業務を実施し、現在に至る。
◆基調講演
「中国 BOE フラットパネル事業戦略」
BOE ジャパン株式会社
代表取締役社長
久保島 力
[講演要旨]
BOE は最高の感動を与える商品・システム・サービスを世界に届けるという理念のもと、積極的な研究・開発・
生産を進めています。最先端分野の一つとして、8K 分野の開発と商品化について最新の取組みとビジョンをご紹
介します。
[講演者プロファイル]
2011 年、BOE テクノロジーグループ戦略合作部部長兼日本駐在事務所所長に就任。
同年、BOE ジャパン株式会社を設立、代表取締役社長に就任し、BOE 総合窓口として日本での事業展開を
推進。
2014 年、BOE テクノロジーグループ副総裁、海外営業本部長に就任し、グローバル事業推進を図る。
◆基調講演
「電子デバイスの微細化と市場環境変化における半導体製造装置ビジネスの役割」
株式会社 SCREEN セミコンダクターソリューションズ
代表取締役社長
須原 忠浩
[講演要旨]
IoT 時代の到来により、電子デバイス産業は先端微細加工技術、新構造など多様な半導体技術が求められ
ます。共同開発コンソーシアムでは様々なプレーヤーが力を合わせることによって、テクノロジートレンドやプロセスにお
ける課題を克服しています。SCREEN セミコンダクターソリューションズは、長年培った洗浄およびフォトリソグラフィを
コア技術に、真の顧客視点を起点としたイノベーションを続けます。
[講演者プロファイル]
1983 年 3 月、同志社大学卒業、同年に大日本スクリーン製造株式会社に入社。半導体機器営業部に
所属し、国内大手デバイスメーカーの営業を担当。1999 年に米国子会社の副社長、2006 年大日本スク
リーン製造株式会社の執行役員、2012 年同社専務執行役員を経て 2014 年 10 月より株式会社
SCREEN セミコンダクターソリューションズの代表取締役社長に就任、現在に至る。
◆基調講演
「IoT/CPS 社会におけるデータ・ストレージへのチャレンジ」
株式会社 東芝
常任顧問
齋藤 昇三
[講演要旨]
IoT/CPS 社会の実現に向けて、生成される膨大な量のデータをどの様に記憶するかが課題になっている。デー
タセンターに集中的に記憶するか、エッジ端末で分散的に記憶するか? これに必要なメモリはどの様なものか?
データ・ストレージに対する各種チャレンジについて述べる。
[講演者プロファイル]
1973 年株式会社東芝に入社、同年 8 月に東芝総合研究所に配属され、メモリの研究開発に従事、その
後、DRAM の開発に従事し、メモリ応用技術、メモリ技師長を経て、2004 年 5 月セミコンダクタ-社メモリ事
業部長に就任。2007 年 6 月よりセミコンダクター社社長、2010 年電子デバイスグループ CEO を担当。
2012 年 6 月代表執行役副社長に就任。2013 年 6 月に執行役を退任し、常任顧問に就任、現在に至
る。
尚、現在は日本電子デバイス産業協会(NEDIA) 代表理事・会長を務めている。