2015.07.25発行 学校だより No. 12

The Hawaii Japanese School
学
校
(2015年7月25日)
だ
事務所:947-3111 授業日:291-1591
よ
り (12)
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夏休みの貴重な体験を大切に
子どもたちに今年の夏休みの様子を聞いてみると、たくさんの貴重な体験をしてきたことを話してくれます。
改めて、夏休みに色々な場所に出掛け、貴重な体験をしたことが子どもたちの成長に役に立っていることを感
じました。日本の学校に体験入学をしたお子様も多かったと思いますが、先日、スーパーに行った時、現地校
の新学期に向けて、学用品の特売が行われていました。日本での体験入学をされた方はおわかりかもしれませ
んが、日米では、学用品の違いがあります。例えば、バインダーです。日本は基本的に2穴もしくは26穴で
すが、アメリカでは3穴が一般的です。また、紙のサイズも日本では、現在は Aサイズが主流ですが、アメ
リカではレターサイズです。また、鉛筆の硬さも表示の仕方が違います。こんなちょ
っとした違いを感じることもそれぞれの文化を理解していく上で重要なことだと思い
ます。子どもたちが、普段と違った生活や体験の中で感じる違いを大切に、彼からの
学習に繋げてくれることを期待しています。
保護者の皆様も何かと大変だったと思いますが、そのおかげで子どもたちは確実に
成長しています。ありがとうございました。今後の子どもたちの活躍を一緒に見守っ
て行きましょう。
親子関係について考えてみました。
私自身、こちらで生活してみて、アメリカ人の親は、基本、子どもを自分とは別の
一個の人格と見ていることを感じます。自分とは別の人格と考えているから、親子の
間に対等関係が成立します。対等関係が成立すれば、「ことば」によるコミュニケー
ションができます。一方、日本の親子関係を考えると、大方の親は子どもを自分の一
部ないしは所有物と見ているところがあります。親は子どもを自らの理想とする人間
にしようとしたり、自分のできなかったことを実現してもらおうとしたりするのです。
この親子関係は、アメリカで成立している対等関係ではありません。ですから言葉に
よるコミュニケーションが成立しません。親から子どもへの一方通行になることもあ
ります。このような一方通行は、小学校時代ぐらいまでは通用するかもしれません。しかし思春期を迎え、自
我が確立し、自分と親が対等な人格であることを自覚するようになると、これまで親の言いなりなってきたこ
とを恥じ、反発するようになります。加えて日本語で意思を伝えるようになりますと、ややこしい言葉を使い
分けなくてはならない。その結果、「面倒だ」ということで寡黙になるのではないでしょうか。そこで日本で
は、言葉によらないコミュニケーション「背中で教育すること」が大切になると思います。もちろん、発達段
階が未熟な段階では、日本風の親子関係も大事だとも思います。
日米双方の親子関係は、良い面も悪い面もあると思います。本校の保護者は、日米の親の両方の特徴を持っ
ていると思います。日米双方の良い点を参考に素晴らしい親子関係が構築できると素晴らしいですね。
どちらにしても、子どもと一緒の時間を過ごし、一緒に考え、子どもを理解することが重要だと思います。
その上で、親として、時々、子どもとの親子関係を考えて見ることも大切だと感じています。
運動会プログラムの表紙絵を募集します。
先週もお知らせしましたが、本年度の運動会プログラムの表紙絵を募集しています。絵を描くのが好きなお
子様も多いと思います。是非、チャレンジさせてみてください。絵を描きながら、運動会への思いややる気を
育んでいくことも大切なことだと思います。よろしくお願いします。
各種提出物をお忘れなく!
夏休みが終わり、子どもたちがどんどん学校に戻ってきています。夏休みの宿題や各種提出物はお済みです
か?提出期日が迫っているものも多いと思います。もう一度、ご家庭で確認していただき、確実に提出してい
ただけると幸いです。ご確認ください。