No.285 平成 27 年 12 月 1 日伊予銀行香港支店＜経済＞ ○香港香港・上海間の相互株式取引開始から１年香港と中国・上海の証券取引所間で開始された相互株式取引は、１１月１７日で１年を迎えました。本制度は、香港と上海の両証券取引所が株式の売買注文の相互取次を行い、香港から中国株への、また中国本土から香港株への投資を可能とするものです。本制度の導入により、両株式市場の活性化や人民元の国際化・自由化が期待されていましたが、今年夏以降の上海株式市場の急落の影響で取引は低迷し、１年間の投資額は、上海株への投資が１,２０４億元（約２３兆２３７億円）、香港株への投資が９２２億元（約１７兆７９４億円）、と取引限度額の３７％にとどまりました。香港は、中国・広東省の深セン証券取引所との相互株式取引も控えていますが、開始は当初より先送りされ、年内の開始は難しいと言われています。 ○ベトナムビジネスマッチング商談会 in ベトナム／ハノイ開催１１月５日、愛媛県と西条市は、ベトナムの首都ハノイにて「ビジネスマッチング商談会 in ベトナム／ハノイ」を開催しました。当行のお取引先多数を含む、愛媛県内のものづくり企業１０社とベトナム企業２５社が参加され、事前の希望によりマッチングされた個別商談を実施しました。県内の参加企業からは「サンプルを実際に見てもらい、十分アピールすることができた」、「有望な調達先の発掘ができた」、「現地企業からの引き合いが数件あり、今後の展開が期待できる」等の声が聞かれ、商談会に確かな手ごたえをつかんでいたようでした。愛媛県としては、初めてハノイで開催した商談会でしたが、商談件数は約１００件にのぼり、県内とベトナム企業双方の関心の高さが窺える商談会となりました。 1 No.285 平成 27 年 12 月 1 日伊予銀行香港支店＜社会＞ ○香港香港人の英語力、アジア９位に後退国際的な民間教育機関が毎年行っている、英語を母語としない国・地域を対象にした英語能力調査によると、香港の英語能力は世界３３位、アジアでは９位に後退し、日本（世界３０位）を下回る結果となりました。アジアの１位はシンガポール、次いで、２位マレーシア、3 位インドとなり、香港は韓国、台湾、インドネシア、ベトナムよりも低く、「国際都市・香港」のイメージを大きく損ねる順位となりました。香港は、１０年前から広東語（香港の公用語）、英語、普通語（北京語）による教育政策を実施していますが、増え続ける中国本土からの観光客に対応するため、より普通語を重視する傾向にあります。特に１０代、２０代の若者の英語レベルの低下は顕著で、以前より「教育政策を改めて考えるべき」と指摘する声もあります。また当地で生活していても、お店やレストランで英語よりも普通語が通じるケースが増えているように感じます。イギリスから中国に返還されて１８年目を迎える香港ですが、香港の中国化は言葉の面からも進んでいるのかもしれません。 ○台湾台北温泉まつりに松山市友好交流訪問団が参加台湾の台北市には、松山区、松山空港、松山駅など、愛媛の「松山」と同じ名称がある縁から、松山市と台北市は平成２１年から交流を始め、昨年には友好交流協定を締結しています。今年１０月、協定締結１周年を記念して、松山市友好交流訪問団が台北温泉まつりに参加し、市内４箇所で神輿の鉢合わせを披露しました。神輿の鉢合わせは、台湾最古の温泉である北投温泉や台湾鉄道松山駅などで行われ、４体の神輿、総勢３００名のかき手が本番さながらの激しい鉢合わせを披露しました。また、台北市政府前での鉢合わせでは、祭りの観衆から選ばれた一般市民５０名が神輿を担ぎ、鉢合わせを体験するなど、鉢合わせを通じて松山市と台北市の交流を深めました。松山市と台北市は今後も互いに使節団を派遣していくほか、道後温泉と台北の温泉協会が相互に観光客の誘致に協力するなど、官民一体となった交流を促進していく予定です。 2 No.285 平成 27 年 12 月 1 日伊予銀行香港支店香港・広東省の見本市予定（2015年12月～2016年2月）香港見本市名場所期間 AgriPro Asia Expo 2015（農林水産、食・飲料、食品加工）ＨＫＣＥＣ 12/3～12/5 World SME Expo（流通・取引サービス、IT・e-サービス展）ＨＫＣＥＣ 12/3～12/5 香港国際ベーカリー展（IBE 2015）ＨＫＣＥＣ 12/3～12/5 ＨＫＣＥＣ 12/11～12/13 ＨＫＣＥＣ 12/24～12/27 第 8 回 e-Expo（e 世代電子消費品展）ＨＫＣＥＣ 12/24～12/27 Hong Kong HOMEX 2015（家具／寝具、家電製品）ＨＫＣＥＣ 12/24～12/27 香港国際自動車部品及びアクセサリー見本市ＨＫＣＥＣ 12/24～12/27 第 13 回香港フードフェスティバルＨＫＣＥＣ 12/24～12/28 香港国際ライセンシングショー2016 ＨＫＣＥＣ 1/11～1/13 香港国際文具展 2016 ＨＫＣＥＣ 1/11～1/14 第 42 回香港玩具展ＨＫＣＥＣ 1/11～1/14 第 7 回香港ベビー用品フェアＨＫＣＥＣ 1/12～1/15 第 26 回教育・職業博覧会ＨＫＣＥＣ 1/28～1/31 香港国際毛皮ファッションフェア 2016 ＨＫＣＥＣ 2/25～2/28 第 81 回ウェディングフェア（クリスマス・海外ウェディング）第 13 回香港メガショーケース（ファッション、アクセサリー、家庭用品、電機製品、自動車） ※ ＨＫＣＥＣ：香港コンベンション＆エキシビジョン・センター（次頁につづく） 3 No.285 平成 27 年 12 月 1 日伊予銀行香港支店広東省見本市名場所国際グリーンビルディングエキスポＰＷＴＣ 12/10～12/22 広州国際トラベルフェア琶洲会場 2/25～2/27 広州国際自動車パーツ展琶洲会場 2/25～2/27 中国国際自動車アフターマーケット・チューニングフェアＳＺＣＥＣ期間 2/26～2/28 ※ＰＷＴＣ：中国広州保利世貿易博覧館（琶洲） ※琶洲会場：中国出口商品交易会琶洲展示館（広州） ※ＳＺＣＥＣ：深センコンベンション＆エキシビジョン・センター上記の見本市は予定が変更になる場合もありますのでご留意下さい。 4 No.285 平成 27 年 12 月 1 日伊予銀行香港支店 ★トピックスレポート（香港人スタッフ便り）★ 香港ハイキングの魅力秋から冬にかけて、香港はハイキングに最も適した季節になります。香港はコンクリートジャングルのイメージがありますが、郊外には昔ながらの村、島々、自然保護区が多く存在します。また、都心からのアクセスが便利であるため、人々は少しの移動で自然の中でくつろぐことができます。ここで、ハイキングコースをいくつか紹介しましょう。１．ビクトリアピークを一周するLugard RoadとHarlech Road 観光名所として有名なビクトリアピークには山頂を一周するコースがあり、ビクトリア湾や香港の摩天楼、反対側には南シナ海の眺望が広がっています。２．ラマ島（南Ｙ島）都心部からフェリーで３０分で行くことができるラマ島は、初心者でも歩きやすいハイキングコースとシーフードを楽しむことができます。３．スタンレー（赤柱）スタンレーには昔の警察署や郵便局など、多くの歴史的建造物が残っています。イギリス統治時代の建物や、古い漁村の名残りに触れながら歩いていくと、スタンレーのシンボルである天后のお寺やコロニアル調の洋館・マレーハウスにたどり着きます。４．さまざまなトレイルコース香港には多くの山があり、それぞれトレイルコースが整備されています。ファミリー向けのハイキングから本格的な長距離トレイルまで、距離やレベルに応じたさまざまなコースがあります。いくつか例を挙げると、 ○ 香港島を東西に横断する「香港トレイル」（５０キロ） ○ 香港島南部の南涌から新界の北部まで延びる「ウィルソントレイル」（７８キロ） ○ 新界北部の山々を東西にまたがる「マクレホーストレイル」（１００キロ） ○ ランタオ島を一周する「ランタオトレイル」（７０キロ）などが挙げられます。香港でのハイキングは、香港の住民だけでなく、外国人観光客にもぜひおすすめします。香港が単なる中国の一都市、あるいはショッピング天国ではなく、ハイキング天国であることを実感していただけることでしょう。 5