平成27年度第1回下関警察署協議会会議録 開 催 日 時 平成27年5月14日(木)13:30~15:00 開 催 場 所 下関警察署 出 委 員 5階講堂 福井会長、林副会長、児玉委員、松村委員、松浦委員、藤原委員、 井上委員、高山委員、成瀬委員、三輪委員、藤本委員、和崎委員、 花岡委員、伊藤委員 計14人 席 者 議 1 警察署 署長、副署長、地域官、刑事官、交通官、警備官、会計主幹、 警務課長、警察安全相談課長、留置管理課長、生活安全課長、 地域第一課長、刑事第二課長、交通捜査課長、外事課長 計15人 題 1 業務説明 2 諮問事項 「下関北部地区総合治安対策の推進方策について」 会長挨拶 本日は連休明けで何かとお忙しい中、本年度最初の下関警察署協議会に御出席い ただき、感謝申し上げる。 さて本協議会は2月以来になると思うが、警察当局におかれては、人事異動が行 われた。 下関警察署が初めての勤務の方は少ないと思うが、どうぞこれからもよろしくお 願い申し上げる。 一方警察署協議会の方は、今回を以って任期満了という形で8名の委員が退任さ れ、こちらの人員は大異動となる。 後ほど、お一人ずつ挨拶をいただこうと思っているので、よろしくお願いする。 それでは、次第に沿って協議を進めて参りたいと思うが、円滑なる協議運営に努 めて参りたい、と同時に退会される委員の方にとっては、最後の協議会になると思 うので記憶に残る協議会になるよう、よろしくお願い申し上げる。 2 署長挨拶 (省略) 3 業務説明(署長) 平成27年1~3月期、及び1~4月期の業務推進状況について、以下の項目に 沿って説明した。 1 (1)会計課関係業務推進状況 ○ 平成27年度当初予算の概要 ○ 予算の編成方針と主要施策の概要 (2)警察安全相談課関係業務推進状況 ○ 相談受理件数 ○ ○ 相談内容 相談を端緒に侵入窃盗犯人を検挙した事例紹介 (3)生活安全課関係業務推進状況 ○ ○ 犯罪抑止総合対策の推進状況 少年の検挙・補導状況 ○ ストーカー・配偶者暴力事案への対応状況 ○ 特別法犯の検挙状況 (4)刑事第一課関係業務推進状況 ○ ○ 刑法犯の認知・検挙状況 取組状況 (5)刑事第二課関係業務推進状況 ○ ○ 暴力団関係 薬物事犯関係 ○ 特殊詐欺関係 (6)交通課関係業務推進状況 ○ 交通事故の発生状況 4 ○ 下関警察署管内の交通死亡事故発生状況 ○ 主な交通死亡事故抑止対策 協議 地域官が配布資料「下関北部地区総合治安対策の推進方策」に基づき、下関北部 地区の治安情勢(川中交番の新規運用開始)及び各種対策について説明した。 (委員) 只今、地域官から説明いただいたが、委員の皆様の御意見・御提言をお願いする。 (委員) 北部地区に限った話ではないが、私は綾羅木に住んでおり、子供もまだ小さいか ら気になるのだが、昨年当初から子供達の通学時間帯に原点回帰として徒歩警らを 強化することを言われて、実際に警察官がその時間帯に徒歩警らするのを昨年よく 見かけていたのだが、最近はあまり徒歩警らを見かけない気がする。 徒歩警らは継続して行われているのか。 それと最近学校からの不審者情報が増えている。 情報の提供を今までどおり強化してほしい。 (地域官) 昨年から原点回帰ということで徒歩警らを増やしていたが、今年も継続して行っ 2 ている。 皆様の目に見える活動をやっていきたいと思う。 (生活安全課長) 当署管内において、子供に対する声かけ事案は、昨年に比較すると若干の増加傾 向にある。 そういった情報を認知すれば、教育委員会と連携して、できるだけ迅速に断片的 にでも情報を発信していくスタンスを取っている。 委員の皆様もそういったメールを見られて、関連情報等があれば連絡をしていた だきたい。 (署長) そのような情報を発信しても、保護者がいたずらに不安になっても困る。 一つ例を挙げると長府署管内で殺人未遂事件が発生し、その日に彦島地区で子供 がナイフを持った人を見たという話があったが、実際は子供の想像の話であった。 結果的に子供が不安になって、いろいろ考えて情報提供したものである。 情報発信は必要なものかどうかしっかり判断して、本当に有効な情報を届けるこ とが大切で、皆様の不安を煽るような内容であってはならない。 これからも教育委員会と連携して情報を発信していく。 現在、北部地区で暴走族の苦情が上がってきており、毎日当署員4名体制で対策 をとっているが、暴走族の取り締まりは中々難しく苦戦している。 如何に暴走行為を抑えていくか、警察は捕まえるのが当たり前だが、署員と逃げ る相手の双方に事故をさせてはならない。 長期的なスパンで、少年非行の観点も合わせて保護者対策もしていかなければな らない。 今対策しておかないとこれから夏場はもっと激しくなっていくので危険である。 相手は無法の集団であり、警察は力で負けることがあってはならない。相手の力 を抑えることと些細なことでも治安悪化の要因の芽を摘むように、現在署員を動員 しており、これからも対策を続けていく。 騒音苦情があれば、遠慮無く110番通報してほしい。 現在、少年が集まるコンビニ対策も実施しており、110番通報が入れば、秘匿 で待機した警察官がすぐに対応し、職務質問、写真撮影を行い、人定を確認、少年 補導の観点からも資料化を進めている。 (委員) 現在、下関市内に暴走族のグループはどれくらい把握しているのか。 (交通捜査課長) 昨年は1グループを把握していたが、世代交代のためか、今年はそのグループも 解散している。 但し、グループと認定していないもので個人を10名程度把握している。 このメンバーが新しくグループを結成する可能性があるので、情報収集に努めて いる。 3 (委員) 以前私は川中地区で勤務をしていたので、今回の協議事項に関心を持っているが、 川中交番の管轄するエリアはとても広い。 そこで具体的に何処から何処までになるのか説明してほしい。 下関北バイパスも一部が川中交番エリアで、それ以外は違う交番が管轄するのか、 そういう時の対策はどうなっているのか。 (地域官) 川中交番は、旧北部交番と川中交番を統合して機能を強化していこうという方針 で一緒にしたもので、受け持ち範囲は比較的広くなっているが、その分交番の規模 も以前より大きい。 椋野、武久、綾羅木地区は川中交番で、安岡地区や新下関地区の境までの管轄に なっている。 (委員) 例えば、下関北バイパスを暴走族が安岡地区から川中地区に行ったり来たりした 場合はどうなるのか。 (地域官) そういった場合は所轄にこだわることなく、安岡交番と川中交番が連携して対応 する。また、本署には機動警ら勤務員もおり、これは受持区がなく、管内全域の事 案に対応しており、流動的で大きな事件に対しては、皆で連携して対応しているの が現状である。 (委員) 川中交番の受持ち人数と、交番勤務員一人当たりが受持ちとなる人数はどれくら いになるのか。 (委員) 役所の行政区域と警察の管轄区域は、違う部分が多いと思う。 役所の行政区域であれば、はっきりと人数が出ている。 (署長) 山口県警察の一人当たりの治安を負担する人数が470から480人位で、その 率については、全国で4番目位、なお全国平均の550人と比較してみても潤沢な 人数となっている。 警察官の増員についても他県と比較しても多く、最近は10名位ずつ増員してお り、現在の山口県警察の警察官の人数は約3,100人で、他県と比べ人口に対す る警察官の配置は多い方である。 (地域第一課長) 川中交番の受持ち世帯数は約25,000世帯、人口は約53,000人を管轄 する規模の交番である。 この数値については、川中交番の受持区と下関市で発表された人口や世帯数を照 らし合わせたものである。 (署長) 4 川中交番は、警察官の定数や規模が県下で1番大きい交番となる。 下関駅交番が2番目であり、下関警察署に県下で1、2番の交番がある。 川中交番は、県財政が厳しい中、1億円以上建設費用がかかっており、昨年の予 算で交番を建設したのは当署だけである。 北部地区対策の拠点とできる念願の交番が建設されたと言える。 (委員) やはり下関市は人口が県下で一番多いのが影響しているのか。 (署長) 下関署だけが優遇されているわけではないが、県下全体を見て効率的に運用して いくことと、県下で約230箇所ある駐交番の数を少しでも削減することによって、 管理を行き届かせるという目的もある。 (委員) 53,000人というと長門市と同じくらいの人口であるが、人員の問題はいか がか。 (署長) 下関署は、全署員が300人以上おり、狭い地域に警察官がたくさん配置されて おり、川中交番の受持区もカバーできる。 (委員) 業務説明があった警察安全相談課の相談受理件数で、本年1月から3月だけの統 計を見ると平成27年については、過去6年の中ではずば抜けて多い件数で、相談 内容についても生活安全関係のものが多く見てとれる。 下関署では、住民の生活に対する不安が増加しているのではないか、この点につ いてどういった分析をしているのか。 (警察安全相談課長) 5月中旬で当署管内における相談件数は1,100件を越えている。 その殆どが警察が対応すべき案件ではなく、クレーマー的なものやワン切り的な 電話を含んでおり、これらについても署員に対する情報共有を図り、もし事案が発 生した場合等で後手に回らないようにしていることも相談件数増加の一因と思う。 概ねヤミ金、振り込め詐欺の電話が掛かってきた等が多く、後は民事や商事が交 錯した相談、警察が介入するのが妥当といえない案件については、無料法律相談所 を紹介している。 (署長) 相談件数は現在も増えており、平成12年の警察改革の流れから相談を受けた警 察官は、全て文書にして、県全体でシステムで管理しており、署長決裁がない限り 絶対に放置することはできない。 全ての相談は、全て文書として作成され、署長が全て目を通すことになっており、 その数も膨大なものになっている。 その背景として、警察が要望を受けて知らなかったということでは済まされない という理由で管理されているのをご理解いただきたい。 5 (委員) 今の話もそうであるが、川中交番に限定することなく、いろいろなご意見、要望 等を発言願いたい。 (委員) 下関北バイパスの法定速度は、道路に表記されているのか。 (交通官) 法定速度の時速60キロである。 (委員) この間、私の知人が下関北バイパスを高速道路並みに時速70から80キロで走 っている車が多いというようなことを聞いたので、交通規制はどうなっているのか 教えてほしい。 (交通官) 下関北バイパスは、自動車専用道路でもないし、高速道路でもない、片側2車線 で素晴らしい道路であるが、法定速度の時速60キロである。 時速70から80キロで走行している車両に対しては、当署の白バイやパトカー が取り締まりや交通指導を行っており、今のところ下関北バイパスの交通事故は1 件に抑えている。 引き続き対策を推進していきたいと思っている。 (委員) 最近交通マナーの悪いドライバーをよく見かけるが、例えば片側三車線の一番右 側の追越車線を走行中の車両が左ウインカーを出したので、車線変更だと思ってい たのが、そのまま左折していったことがあった。その車両のナンバーを控えて連絡 しようと思うことがあった。 (交通官) 是非連絡していただきたい。 技術的に問題のあるドライバーについては、認知症や高齢者も含めて増えており、 身体能力的に低下している者もいる。 危険な運転をするドライバーを見かければ、すぐに通報していただき、警察が指 導すべき状態であれば、適切に指導する等対応を考えている。 (委員) 山の谷の国道で広島方面へ向って片側三車線のところで、方向を勘違いした他県 等のドライバーが一番右から左側へ移動するのを見て危険だと思ったことがある。 それと同時に関門トンネル方面へ進行すると片側二車線が一車線になっている。 丁度卸売市場のところだが、あそこはあのまま置いておくのか、それとも後に計 画的に道路を作るのか、教えてほしい。 (交通官) 今のご質問については道路工事との兼ね合いがあって、道路拡張をとる形で道路 管理者が計画を進めている。 道路の拡張について、できる所とできない所と区分けして工事が進んでいる。 6 道路工事の進み具合によって、道路の線切れ、カーブ、絞込み等を順次行ってい る状況で、一気に道路を拡張することはできないが、道路管理者と協議をしながら、 これからも危険のないように現場調査しながら対応していく。 (委員) 私は椋野町に住んでおり、いつも先程から話をしている道路を走行して買い物へ 行っているが、あの道路の形状が悪く、青果市場付近で最後に一車線で交わってい る。 どの車も早く前に出ようとして、一番右側を走行している車をもの凄いスピード で追い抜こうとしている。 最終的には一車線になるのが、スピードが出やすい形状ではないのか。 もっと手前で一車線になってもいいのではないか。 私は速度を守って、渋滞していても順番を守り、他の車両に迷惑が掛からないよ うに走行している。 仮に他の車を追い越そうとする場合は、時速90キロも出さないと前に出られな いといった状況を頻繁に見かける。 私は、無駄な道路の形状だと常に感じている。 最終的に新下関のパチンコ店で車は信号停車するようになるが、その信号表示は すぐに変わり、左折レーンは1台しか停車できない。 結局、道路が狭いから仕方ないと思うが、信号が青色で渡ろうと思えば、すぐに 変わってしまう。 道路の形状と信号のサイクルとかチグハグになっており、私は道路の設計が悪い のではないかとついついあの道路を通ると考えてしまう。 この点についても合わせて考えていただきたい。 (交通官) ご提言の件については、改めて道路管理者と協議しながら対応していく。 道路を急に絞込むと、進路変更するのに距離がなくなるので事故につながりやす くなるため、絞込みは緩やかに長くとっている。 一番悪いのはマナーの悪い車であるが、それについては、白バイやパトカーに警 らをさせて、取り締まりや交通指導を実施していく。 (委員) 私は、武久町2丁目に住んでいるが、この度武久町2丁目に新しい信号交差点が できた。 下関北バイパスや幡生ヤードの近くに教育委員会の建物がある関係で、そのため の道路を整理するためにできた交差点だと思うが、その信号交差点のすぐ側に武久 川があり、その川を間にして道路がある。 新しくできた大坪方面へ行く信号のない道路が気になっていた。 見通しの悪いカーブギリギリに保健所の建物が建っており、過去にその場所は一 ヶ月に一回は交通事故が発生している。 国道沿いには、新しい信号が出来たが、そこから200メートル武久町側に入り、 7 川を挟んで2箇所食事処があり、その2箇所から車が頻繁に出入りしている。 その付近に住む子供達が、無鉄砲に道路に飛び出して危険であるし、信号がない のに車もスピードを出して走っている。 私は子供の見守り隊をしていて、夕方その道路を付き添って歩くが、どこで止ま って車を待てばいいのか、左右も見ながら道路を渡らないといけないし、道路を渡 りきると別の方向からまた車が来て危険である。 何か良い方法がないのか、現場をよく見てもらって、対処方法を検討していただ きたい。 (交通官) 現場の状況をよく調査して、必要な対応をとらせていただく。 結果については調査検討の上、回答する。 (委員) 警察は、事故を繰り返す者の統計をとったり、これらに対する対策や措置を行っ ているのか。 (交通官) この対策については、警察本部の交通企画課で、過去短期間に複数回の事故を繰 り返している者を頻回事故者として把握し、交通事故証明書の発出という形で統計 を出している。 そういった者は、本部から警察署へ情報が送られ、各署の警察官が直接面接した り、電話で交通指導を行う等の対策をとっている。 身体能力低下等の事故原因の統計をとりながら、今後の対策を進めている状況で ある。 (委員) 警察は、そういった人の運転免許の点数がなくなるまで、また交通事故を起こす まで、何も手を打たずに待っているということはないか。 (交通官) 認知症等病気のある者は、免許更新時の適性検査等で医師の診断書が発行される と運転免許取り消しという方法をとっている。 交通違反、交通事故をする者は累積点数による行政処分があり、運転の適格性に ついては適正に判断している。 もし頻回事故者が病気や交通違反等をすれば、またさらに必要な対策をとってい く。 (委員) 認知症と診断される者は、周りに心配する人が必ずいるケースである。 これから増えてくるのは、身寄りがなく、周りにも協力者が全くいない場合で、 本人が認知症にもかかわらず、誰にも構ってもらえないため、自分が普通だと思っ ている。そういった人は何回も交通事故を繰り返すのではないか。その後に大事故 を起こして警察に捕まり、鑑定を受けて初めて認知症と判明するケースである。 つまり事故を起こす前、もっと早い段階で手を打つ方法がないのか。 8 (交通官) 現在、高齢者宅に赴いて交通安全指導を行うローラー作戦を展開中である。 その他、運転免許更新の際を利用して、高齢者から直 接相談を受けて、交通安 全指導を行っている。 認知症の者が交通事故を起こした場合、話を聞いて運転状況から判断して、病院 へ受診や検査を勧めるといった対策をとっている。 (署長) 人身交通事故を起こすと、全て警察本部のシステムに入力して管理している。 この人は何件交通事故を起こしているかが全てデータが発出される。このシステ ムは、全国に先駆けて当県が実施しているもので、頻回事故者は、全て把握されて いる。 その情報も警察署に送られてきており、頻回事故者全員と面接し、家族を含めて 指導している。 実際に頻回事故者と面接してみると、高齢者は少ない状況であることが分かった。 私も頻回事故者は、65歳以上の高齢者が多いと思っていたが、結果的に非常に 少ないという統計が出ている。 認知症の方も含め、このシステムを利用して事故抑止対策に取り組んでいること をご理解いただきたい。 (委員) 警察安全相談課業務推進状況の中で本年1から3月までの相談内容で、意味不明 が70件と比率的多くなっているが、どういったものを意味不明の相談として分類 しているのか。 (警察安全相談課長) 具体例を言うと、肉球の厚い猫が二階で騒いで音を立てているとか、天井裏から 音がする、知らない人が家に入り込んで物がなくなるといった内容で明らかに普通 の人が電話で話を聞いても、理解できない相談を意味不明に分類している。 (委員) そういった相談をする人を福祉事務所や保健所に連絡するようなことをしている のか。 (警察安全相談課長) 人定事項等が判明したものについては、できる範囲で包括支援センター等の行政 機関へ連絡している。 5 質疑応答 (委員) ご意見も出ているが、先程の署長からの業務説明に対する質疑や御意見、その他 の御要望等があれば併せて発言願う。 ご意見等が無いようなので、議事を終えたいと思う。 6 配付資料 9 7 ○ 業務説明資料(警察署作成) ○ 諮問事項資料(警察署作成) ○ 平成26年の警察活動(警察本部作成) 次回警察署協議会開催予定 次回の警察署協議会は、平成27年7月の開催予定。 10
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