-1- 別 紙 平成27年度第2回宇部警察署協議会会議録

別
紙
平成27年度第2回宇部警察署協議会会議録
出
開催日時
平成27年8月24日(月)15:20~17:10までの間
開催場所
山口県宇部市常藤町3番1号
委
員
藤井惠子
小川裕己
河野義彦
山本和夫
児玉邦美
安野朋宏
生活安全ふれあい館1階視聴覚室
邑川忠孝
藤本直美
岸本尚之
西山一夫
高山キヨエ
原 和夫
計12人
席
者
警 察 署
議
題
署長
副署長
地域官
刑事官 交通官兼交通総務課長
会計課長
警務課長
警察安全相談課長
留置管理課長
生活安全課長
地域課長
刑事第一課長 刑事第二課長
警備課長
計14人
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業務推進状況
うそ電話詐欺の認知・検挙状況と関係機関等の協力方策につ
いて(協議)
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会長挨拶(要旨)
本日はご多忙の中、平成27年度第2回宇部警察署協議会にご出席いただき、
御礼申し上げる。本年6月1日付けで警察署協議会委員の委嘱替えがあり、5名
の新しい委員が委嘱されたが、本日は新体制での初めての協議会開催である。さ
て、宇部警察署員におかれては、7月下旬から8月上旬にかけて、炎天下の中、
山口きらら浜で開催された第23回世界スカウトジャンボリーの警衛警備活動に
従事され、大変厳しい勤務をされたと思う。また、4月のコンビニ強盗事件に続
き、7月にも連続してコンビニ強盗未遂事件が発生したが、いずれの事件も犯人
をスピード逮捕して、早期に市民の不安感を払拭していただき、大変頼もしく心
強いと再認識させられた。まだまだ暑さ厳しい中での勤務が続くと思うが、健康
には留意して頑張ってほしい。今回の諮問事項は、「うそ電話詐欺の認知・検挙状
況と関係機関等の協力方策について」であるが、委員の方には具体的で前向きな
意見と提言をしてもらいたいので、よろしくお願いする。
2 署長挨拶
省略
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業務推進状況(署長説明)
平成27年1~6月の統計数値(暫定値)で説明
(1) 警察安全相談課関係
○ 相談受理状況
○ 特徴
(2) 生活安全課関係
○ 犯罪の起きにくい社会づくりの推進状況
刑法犯認知件数、声かけ・つきまとい事案、DV・ストーカー事案
○ 少年補導状況
(3) 地域課関係
○ 110番・署通受理状況
○ リスポンスタイム
(4) 刑事第一課関係
○ 刑法犯発生・検挙状況
○ 主な検挙事件
(5) 刑事第二課関係
○ うそ電話詐欺認知・検挙状況
○ 暴力団検挙状況
○ 覚醒剤等検挙状況
(6) 交通課関係
○ 交通事故発生状況
(7) 警備課関係
○ 外国人犯罪検挙状況
○ 主な検挙事件
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諮問事項(刑事第二課長が説明)
うそ電話詐欺の認知・検挙状況と関係機関等の協力方策について、次の項目に
沿って説明した。
(1) 宇部市内の発生・検挙状況(平成27年1~6月)
○ 認知状況
○ 主な検挙事件
(2) 最近のうそ電話詐欺の手口
○ オレオレ詐欺
○ 架空請求
○ 還付金等
(3) 検挙向上に向けた取組
○ だまされた振り作戦
○ 宅配業者への協力依頼
(4) 関係機関等の協力方策
○ 関係機関等との連携による被害防止対策
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○
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不審電話等発生時の迅速な対応
質疑応答
うそ電話詐欺の認知・検挙と関係機関等の協力方策について
(委員)
委員の中で、実際にうそ電話を受けたり聞かれた方がいるか。
(委員)
知人女性の自宅に警察をかたる者から電話が掛かってきて、「御主人が高速道
路で事故を起こした」と告げられ、知人は夫が遠方へ出張中であったので、「事
故現場に行くので場所を教えてほしい」と尋ねたところ、突然電話を切られた
という話を聞いたことがある。
(委員)
その知人の方は高齢者の方か。
(委員)
若い女性である。
(委員)
署長にお聞きするが、うそ電話を掛ける者はターゲットとなる高齢者を探し
て電話を掛けるのか。
(署長)
そういう場合もあるが、高齢者だけではなく、ただいまの事例のように無作
為に掛けてくる場合もある。また、名簿等の資料を基に電話を掛けてくる場合
もある。「御主人が事故を起こした」又は「逮捕された」等と告げて、相手方を
パニックにさせる手口は、若い方も被害に遭う可能性がある。年齢を問わずに
様々な手口を使って電話を掛けてくるというのが現状である。
(委員)
私が聞いた話では、高齢者の方も電話を受けた時、これは怪しいと思うが、
その先をどうしたらよいか思い付かないと話していた。また、その程度のこと
で110番するのは気が引けるし、どこに相談しようかと思っているうちに、
相手方の話に乗せられてどんどん話が進んでいったということである。
(署長)
一般的には、相手方にコントロールされた状態になっている。高齢者の場合
であれば、話すうちに段々と相手方が良い人に思えてくる。例えば「何が食べ
たい。今度、お土産を買って行くね」等、普段家族や身内等に言われない優し
い言葉を掛けられると、つい信じてしまい、最終的に被害に遭ってしまう。
(委員)
先日、宇部市とコンビニが協定を締結したという話を聞いたが、警察で把握
しているか。
(生活安全課長)
宇部市がはいかい老人や高齢者を対象としたネットワークを構築しており、
その一環としてコンビニと協定を締結したと把握している。警察でもうそ電話
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詐欺や悪質商法等の被害防止の観点から、このネットワークを一本化できれば
と考えており、宇部市と協議しているところである。
(委員)
警察が頻繁にうそ電話詐欺の寸劇を行ったり、テレビ等の広報媒体を活用し
て被害防止を訴えているのに、まだだまされる方がいる。だまされた方という
のは、他の方と付き合いがないのか。
(署長)
そういう方も多いと思う。警察でもあらゆる手法を駆使して被害防止に向け
た対策を行っている。例えば、会合に出てこない方については、警察官が一軒
一軒巡回して広報して回るように努力している。ただし、手口を知っていても
被害に遭う方もいるというのが現状である。
(委員)
高齢者は自宅電話番号を電話帳に載せない、固定電話は留守番電話にしてお
く、携帯電話に知らない番号から掛かってきても出ない等の指導について、地
域ぐるみで行う必要があり、交番の警察官にもお願いしたいと思う。
(署長)
留守番電話にしておくというのは、大変効果的であると思う。留守番電話に
声を吹き込むというのは相手方も嫌がり、仮にメッセージが吹き込まれたとし
ても冷静に聞けるという利点がある。また、指導して電話帳からもかなり削除
はしてもらっている。このような対策は、高齢者が被害に遭わないためにやむ
を得ない措置と考えている。
(委員)
家族とのコミュニケーションが大切と思う。遠く離れた両親がいる場合は、
家族が日頃からうそ電話が掛かってきた場合の指導をしたり、電話で話をして
声を聞かせたりする等、家族単位での対策が重要である。
(署長)
そのとおりと思う。日頃から家族とのコミュニケーションが取れていれば、
他人が孫をかたって電話を掛けてきてもすぐに見抜けると思うが、年に1回か
2回の連絡では見抜けるものも見抜けないと思う。結局は、家族の絆が非常に
重要な被害防止の対策になる。
(委員)
地域で見守っていくことについては、現状ではプライバシーの問題があって、
なかなか自治会等に個人情報を出せないという問題点をクリアしなければ難し
いと思う。明確な解決策はないと思うが、自分のことは自分で守るという意識
がないといけないと思う。
(委員)
家族で相談して親の現金を管理するなど、親が簡単に大金を使えない環境づ
くりをすればよいと思う。また、個人間で意見の相違はあるが、銀行のATM
で多額の現金が下ろせないようにしている現状の対策は、被害防止の観点から
効果的であると思う。その他、地域の夏祭り等の機会に広報活動を行うととも
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に、そういう場に出てこない方には戸別訪問して指導すればよいのではないか。
(署長)
ATMの話が出たが、その件についても随分長い間協議して行った対策であ
る。ただし、預金者が金融機関に行き、「なぜ、自分の現金なのに自由に出せな
いのか。なぜ、金融機関に許可を得なければならないのか」等のクレームを言
われ、金融機関の方は条理を尽くして説得するが、トラブルとなってしまうと
警察官が行き説明することもある。しかし、その中には自身の都合で本当に現
金が必要になって下ろされる方もいるので、そういう方に説明して納得しても
らうために大変苦労しているというのが現状である。
(委員)
私も母親が現金を下ろす時に同伴することがあり、その時に金融機関の方か
らしつこく聞かれると少し違和感を感じるが、被害防止のためには致し方ない
と思っている。また、一人暮らしの高齢者の方は「なぜ、自分の現金を下ろす
のに干渉されなければならないのか」と言われることも多いが、やはりそこは
我慢していただかなくてはならないと思う。
(委員)
少年の場合で言わせていただくと、別な意味で、言葉巧みに聞かれると簡単
にだまされてしまい、友人の個人情報をしゃべってしまうことがあるので、少
年の頃から、だまされないように教育をすることも大切であると思う。
(署長)
うそ電話詐欺というのは、言葉巧みにだます手口である。これには道具屋と
いう者がいて、子供たちの情報を収集して高く売ったり、預金通帳や携帯電話
等のうそ電話詐欺に使う道具を売っている。道具屋は様々な個人情報を収集し、
これを名簿化して売っているので注意してほしい。
(委員)
最近聞いた話では、高齢者が一度に多額の現金を下ろしにくい環境になった
ので、毎日少しづつ下ろして、いざという時のためにタンス預金みたいにして
おり、その金額も何百万円という現金を自宅に保管しているらしい。
(委員)
宇部市内高齢者の老人クラブへの加入率は2割未満という現状である。加入
者はうそ電話詐欺被害防止対策についてある程度の情報共有ができているが、
問題は未加入者に対する対策であり、老人クラブの垣根を越えた趣味のサーク
ル等を通じた活動が重要と考えている。
(署長)
老人クラブへの加入率を上げること、他に別のサークル等を立ち上げてもら
って加入していただくことが、現実的な被害防止対策として効果的かもしれな
いので、参考にさせていただく。
(委員)
地域の力というのが非常に重要であると思う。警察が行っている寸劇は効果
的であると思うので、今後も引き続き行っていただき、地域住民は寸劇を見て
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いない人を積極的に誘う等して、見てもらうことが必要ではないかと思う。
(署長)
寸劇については、ワンパターンではなく、日々変化するうそ電話詐欺の手口
を取り入れながら様々な場所で行っているので、1回見たから良いというので
はなく何回でも見ていただき、被害防止の参考にしていただきたい。
(委員)
視覚に訴える防犯対策として、高齢者宅の固定電話機の前にステッカーを貼
付すれば、不審電話があっても冷静に対応することができ、効果的ではないか。
また、マンネリ防止のため2年に一度位はステッカーの色を変える等の工夫
をしてみてはどうか。
(委員)
地域の会合や行事に参加しない高齢者を対象に戸別訪問したらどうか。例え
ば、ほとんどの団体の長が加入している宇部市高齢者安心安全訪問ネットワー
クの活用、65歳以上の一人暮らし高齢者を把握している民生委員との連携に
より、高齢者宅への戸別訪問を行えば、効果があると思う。また、最近、山口
県が推奨している「電話機への警告メッセージ付きの通話録音装置」の設置が
増えれば、不審電話の減少が図られるのではないか。
(署長)
高齢者安心安全訪問ネットワークとの連携については、警察のでき得る範囲
で検討したい。
(委員)
家族で話し合うことが一番重要ではないか。また、警察が行っている寸劇は、
うそ電話詐欺の手口等が分かりやすくて好評であり、非常に効果を上げている
と思うので、今後も継続して行ってほしい。駐在所や交番が毎月発行している
広報紙にうそ電話詐欺の手口や対策等を掲載することも効果的であると思う。
(委員)
手口が複雑かつ巧妙化しているので、老若男女を問わず、うそ電話詐欺被害
防止のための方策等について広報する必要がある。
(署長)
今の提言は参考にさせていただく。ただし、老若男女を問わずということに
なると、様々な手口の広報ということになり、逆に分かりにくくなることも予
想されるため、バランス感覚を検討しながら広報させていただく。
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その他、意見・要望等
(委員)
「ゾーン30」の区域内で違反を検挙しているのか。
(交通官)
県下のどの地区でどれだけ違反があったのか、宇部署管内の松山町の「ゾー
ン30」の区域でどれだけ違反件数があったのか、また違反内容等の個別件数
については、現在、統計をとっていない現状にある。
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(委員)
「ゾーン30」の区域内で自転車の違反を検挙することは、まずないのでは
ないか。
(交通官)
基本的には指導となる。但し、自転車を運転していた者を法令違反で検察庁
に送致することはある。
(委員)
裁判で、自転車に乗車した中学生が老婆と衝突して老婆が亡くなり、その保
護者に多額賠償金の支払いが命じられていたが、何らかの自転車対策を講じて
いかないと真に効果が挙がらないのではないか。
(交通官)
自転車については、反則金制度は適用されず、すべて検察庁送致となり、罰
金を課せられる場合もある。法改正されて、自転車には講習制度が導入され、
一定期間内に2件以上の法令違反があった場合、講習を受講しなければならな
い。受講しない場合は罰則が適用されることとなっている。従って、まず指導
という形から入るというシステムとなっている。但し、ピストバイク(ブレー
キなしの自転車)で走行する等、悪質なものや、警察官の指導警告に従わない
者については検挙していく方針である。
(委員)
「ゾーン30」について、始まりの区域は分かるが、終わりの部分が分かり
にくいような気がする。
(委員)
法改正がされたにもかかわらず、宇部市内の清水川から神原までの道路では
大半の自転車が歩道を走っているが、そういう自転車の指導はしないのか。
(交通官)
絶対に車道を走らなければならないというものではないことを理解願う。
(委員)
夜間無灯火の自転車をよく見かけるが、このような自転車に対しての取締り
等をしているのか。
(交通官)
まず警告を行い、これに従わない者は指導、指導にも従わず逃走する等の悪
質なものについては検挙することとなるが、現状ではほとんどが警告である。
(委員)
先ほどの業務説明で万引きが多いという説明であったが、年齢層や原因等を
把握しているか。
(署長)
年齢層については、高齢者が増加している。場所については、連続発生する
店舗と少ない店舗が鮮明に分かれている。もちろん、発生が多い店舗には指導
しているところであるが、なかなか発生件数が減少しないという現状にある。
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添付資料
協議会次第、業務説明・諮問事項資料
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次回警察署協議会開催月日の予定
次回の警察署協議会は、平成27年10月中に開催予定
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