平成27年度第2回下関警察署協議会会議録(PDF形式

平成27年度第2回下関警察署協議会会議録
開 催 日 時
平成27年7月24日(金)13:30~15:30
開 催 場 所
下関警察署
出
委
員
林会長、西田副会長、井上委員、藤本委員、和崎委員、日高委員、
谷口委員、掛橋委員、田北委員、金丸委員、遠藤委員、西山委員
計12人
席
警察署
者
議
5階講堂
署長、副署長、地域官、刑事官、交通官、警備官、会計主幹、
警務課長、警察安全相談課長、留置管理課長、生活安全課長、
刑事第二課長、交通捜査課長、外事課長
計14人
題
1
2
業務説明
諮問事項
「高齢者の安全対策について」
1
会長挨拶
この度は、8名の委員が交代したということであり、これは最近の協議会では例
を見ないことで、初めての委員は戸惑う部分があるかもしれないが、是非意見や要
望等をたくさん出してもらい、今後この会が素晴らしいものになってもらえればと
思うので、よろしくお願いする。
今朝、天気予報を聞くと、九州北部と東北地方だけが梅雨明けしていないため、
この下関も少し異常な感じがしており、また、週末には台風12号が接近してきて、
災害等が発生すれば、警察に対応してもらうことがあるかもしれないが、是非そう
ならないことを願っている。
また、夏の下関は大変行事が多く、花火大会、馬関まつり、また地域においては、
盆踊り等で警察の方には、警備等で迷惑を掛けることが多々あるが、よろしくお願
いする。
そして、昨日今日の新聞ニュース等では、これは長府署管内の発表ということだ
が、電話詐欺で80歳の方が1,900万円被害に遭ったことが報道されていた。
警察の努力で、何回も協議会が行われる毎に、こういうことに注意してほしい、
特に詐欺等の件での被害防止について、いろいろと指導を受けているが、未だに被
害は収まっていない。
悪の道を断つのは、一筋縄にいかないと感じさせられるような現状である。
そういったことを踏まえ、我々は勉強すると同時に、地域の方々に警察の活動が
隅々まで行き渡るように、協議会を生かしていこうと思っているので、委員の方々
1
も自らの立場を意識しながらも協議会に臨んでもらうよう、よろしくお願いする。
2
署長挨拶
(省略)
3
業務説明(署長)
平成27年上半期の業務推進状況について、以下の項目に沿って説明した。
(1)山口県警察の組織概要等
○ 山口県警察の組織概要
○
県下16警察署管内の概要
○ 下関警察署の組織概要
(2)警務部門担当業務推進状況
○
○
警務課の主たる業務及び取組状況
会計課の主たる業務及び遺失・拾得取扱い状況
○
警察安全相談課における相談受理件数及び相談内容等
(3)生活安全部門担当業務推進状況
○
刑法犯(自転車盗、万引き、うそ電話詐欺等)認知件数
○
○
行方不明・保護事案の対応状況
ストーカー・配偶者暴力事案の対応状況
○
少年の検挙・補導状況(人員)
○ 特別法犯等生活安全部所管法令の検挙状況
(4)地域部門担当業務推進状況
○
○
地域警察の基本勤務
交番、駐在所等の設置状況
○
○
110番の受理状況
地域警察官による検挙人員
○ その他の活動状況
(5)刑事部門担当業務推進状況(刑事第一課)
○
刑法犯の認知・検挙状況
○ 取組状況
(6)刑事部門担当業務推進状況(刑事第二課)
○
うそ電話詐欺関係
○
○
暴力団関係
薬物事犯関係
(7)交通部門担当業務推進状況
○
○
交通事故の発生状況
下関警察署管内の交通死亡事故発生状況
○
主な交通事故抑止対策
○
暴走族対策の推進状況
2
(8)警備部門担当業務推進状況
4
○
警衛・警護警備
○
○
重要施設の警戒警備
災害警備
○
サイバー攻撃対策
○
国際テロの未然防止
○
○
不正輸出入・不法滞在の抑止
沿岸犯罪防止に向けた気運の醸成
協議
生活安全課長が配布資料「高齢者の安全対策」に基づき、行方不明高齢者の早期
発見対策及びうそ電話詐欺の被害防止対策について説明した。
(会長)
只今、生活安全課長から説明いただいたが、委員の皆様の御意見・御提言をお願
いする。
(委員)
行方不明者は、特に認知症の者が多いということであるが、各自治会も高齢化し
ており、最近は家族と一緒に生活する人が少なく独居で孤独死をするケースが増え
ている。
特に問題になっているのは、独居のため個人情報がなかなか出てこないことであ
る。
何かあって、警察の方が来られても、緊急の連絡先が何も分からない時もある。
そこで、我々が今取り組んでいるのは、自治会員名簿を作り変える際、70歳以
上の者がいれば、必ず緊急の連絡先を記載させるようにすることである。
そうすれば、何かあっても助けることができる。
行方不明者は、家族の届出で分かることが多いのか。
(生活安全課長)
もちろん家族からの届出が多いが、それ以外にも一般の方から同じ所をウロウロ
している、声を掛けても要領を得ない、帰る所が分からないといった人を先に発見
して、警察に通報があって、そこから家族を探し、引き渡すケースも結構多い。
(委員)
地域住民が、そういった方を把握するとともに、家族等の連絡先が分かるとよい。
家族にすぐ連絡できる状況を作っておくべきで、こういった問題を念頭に入れて、
これからのまちづくりを考えていきたい。
(委員)
行方不明高齢者の数が、平成26年に比べると本年は倍近くとなっている。
この数が増えた特徴や要因が分かれば、教えてほしい。
(生活安全課長)
私もこの春に着任し、なぜ倍増しているのかと思っていたが、これだという原因
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は今のところ、分かっていない。
昔、私が警察官になった頃は、こういった届出をするのは、恥ずかしくて届出を
されなかったことが多かったが、今はすぐに届出をしている。
資料には、行方不明届を受けて発見しただけのものではなく、先に迷い人等を見
付けて、通報を受けた警察官が保護を行い、家族に引き渡した件数も含まれている。
つまり、一般の方も多く、そういった人を発見した場合、看過することなく声を
掛けて警察に通報することが増えたのも一つの要因であると思う。
(委員)
詐欺被害の未然防止で、この度劇団「SAGI」というのを立ち上げたそうだが、
昨年、私共NTT下関のOB会で生活安全課にお願いして、会合で寸劇をしてもら
ったが、なかなか好評で良かった。
寸劇は、高齢者に分かりやすく、保険金の還付や電話詐欺等いろいろと説明して
もらえて助かっている。
今度、安岡地区自治会の会合でお願いしたいと思っているが、どういった手続き
を取れば良いのか。
(生活安全課長)
まだ劇団を立ち上げたばかりで、期待に沿えるものかどうか分からないが、要望
があれば、生活安全課の私か係長に連絡してもらえれば、日程等調整して、できる
限り寸劇をやっていきたい。
(委員)
この場を借りて紹介させてもらうが、彦島のボランティアの方に申出をすれば、
寸劇ではないが、防犯や被害防止の紙芝居をしてくれる。
西部サポートセンターの方がよく知っている方である。
それともう一つ、この前に私と同じ町内に住む方が詐欺事件の未然防止で警察に
協力されたことを合わせて紹介させていただく。
(委員)
昨年、留守番電話を普及させようと活動をしていたが、どれくらいの効果があっ
たのか。
(生活安全課長)
被害に遭わなかった事例は、今のところ把握に至っていない。
というのも、相手は自分の名前や声を録音されるのを嫌がり、留守番電話になっ
ていれば、そのまま電話を切ることが多い。
よって、うそ電話詐欺なのかどうか分からないと考えられ、実際、数字的な把握
には至っていない。
(委員)
効果があるのであれば、ビラ等を配布して、広報を繰り返しやってみてはどうか
と思う。
(生活安全課長)
うそ電話詐欺の犯人からの電話に出ると相手は言葉巧みであることから、例え詐
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欺ということを頭で分かっていても、被害に遭う方が多い。
留守番電話で、犯人と会話をしないことが、効果があるのは間違いないので、こ
れからもできる限り広報を続けていきたい。
(委員)
新しい手口の事例等があれば、地域の方に伝えていきたいと思う。
何か良い方法がないか。
例えば、交番が発行している月報の裏に大きく事例を載せてみてはどうか。
(生活安全課長)
駐在所、交番だよりを始めとして、警察署からは関門メールというメールマガジ
ンを発出しているが、これまで以上に広報に努める。
(委員)
私は以前、NTTで勤務していたことがあり、振り込め詐欺は、電話の応対をし
ないこと、つまり留守番電話にすると良い。
電器店に行けば、2~3千円で留守番電話機能付の電話は販売されている。
それからナンバーディスプレイ機能、これは家庭用であれば、月額600円かか
る。
もう一つ、ナンバーリクエストというのがあって、必ず相手が番号を出さないと
電話を受けないというサービスである。
こういうものを利用すれば、そういった詐欺は防止できる。
(委員)
私は、自宅に留守番電話をなかなか付けなかったが、あまりにも電話が多くかか
ってきて、例えばその電話の内容が振り込め詐欺なのか、本当の情報なのか、全く
判断できないため、妻と相談して留守番電話をセットした。
留守番電話は、全て記録に残るからよく分かる。
20件電話の着信があって、1件のみ用事でメッセージが残っていた。
後は、全てメッセージもなく電話が切られていた。
今も電話が多く架かってくるが、留守番電話で助かっている。
不要な電話は無視するとともに、用事があれば、また電話がかかってくるだろう
と思っている。
それと、もう一つ、この場を借りていいか分からないが、私は勝山交番管内の秋
根地区に住んでいるが、勝山交番の警察官を紹介させてもらう。
この警察官は、地域住民とコミュニケーションを取るため、自ら袋を作り、ここ
に振り込め詐欺防止五箇条を記載している。
また、この袋の中には、夜間歩くときに照明で光るタスキ、夏を涼ませるアサガ
オの種、それとティッシュペーパーを手作りで入れて、地域住民に配っている。
彼は大きな袋を持って、パトロールをしながら、地区をずっと巡回している。
私はそれを知って、とても感激している。
防犯パトロールをしている私の立場からもお礼を言いたい。
こういう警察官がいると思うと、本当に頭が下がる。
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署長を始めとして地域課の方の指導で、こういうことができているのではないの
か。
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質疑応答
(委員)
御意見も出ているが、先程の署長からの業務説明に対する質疑や御意見、その他
の御要望等があれば併せて発言願う。
御意見等が無いようなので、議事を終えたいと思う。
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配付資料
○ 業務説明資料(警察署作成)
○
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諮問事項資料(警察署作成)
次回警察署協議会開催予定
次回の警察署協議会は、平成27年11月の開催予定。
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