2015 経済学 I(曽我) —– 演習問題(需要と供給) —– 経済学 I 演習問題・解答(需要と供給) 1 曽我 ([email protected]) 問1 (1) 需要曲線、供給曲線を p について解くと、 p p = 240 − 2D、p = S これらを図にあらわすと右図のとおり。 (2) p = 150 のとき、D = 45、S = 150。よって超過供給は 105 ∆D 1 (3) 前問より p = 150 のとき D = 45、S = 150。また、 =− 、 ∆p 2 ∆S = 1 より、需要の価格弾力性、および供給の価格弾力性は、 ∆p ( ) p ∆D 150 1 5 ed = − · =− · − = D ∆p 45 2 3 150 p ∆S · = ·1=1 es = S ∆p 150 240 p = 240 − 2D p = S + 30 p=S 100 80 (4) p = 40 のとき、D = 100、S = 40。よって超過需要は 60 1 ∆D =− 、 (5) 前問より p = 40 のとき D = 100、S = 40。また、 ∆p 2 ∆S = 1 より、需要の価格弾力性、および供給の価格弾力性は、 ∆p ( ) p ∆D 40 1 1 p ∆S 40 ed = − · =− · − = , es = · = ·1=1 D ∆p 100 2 5 S ∆p 40 死荷重 30 税収 O D, S 70 80 120 (6) 市場均衡において D = S が成立する。よって 1 120 − p = p 2 両辺を 2 倍して 240 − p = 2p よって p = 80、このとき D = S = 80 となる。 (7) 前問より p = 80 のとき D = 80、S = 80。また、 ∆D 1 ∆S =− 、 = 1 より、均衡における需要の ∆p 2 ∆p 価格弾力性、および供給の価格弾力性は、 ( ) p ∆D 80 1 1 ed = − · =− · − = , D ∆p 80 2 2 es = (8) 均衡における消費者余剰は (240 − 80) · 80 · 1 2 p ∆S 80 · = ·1=1 S ∆p 80 = 6400、生産者余剰は 80 · 80 · 1 2 = 3200 (9) 企業に生産 1 単位あたり 30 円の従量税間接税を課したとき、課税後の供給曲線は p = S + 30 とな る。したがって、課税後の供給関数は S = p − 30 となる。需要関数は課税前と変わらず D = 120 − 12 p であり、課税後の市場均衡では、需要と課税後の供給が等しいという条件が成立する。よって、 1 120 − p = p − 30 2 両辺を 2 倍して 240 − p = 2p − 60 よって p = 100、このとき D = S = 70 となる。 (10) 課税後の消費者余剰は (240 − 100) · 70 · は 30 · 70 = 2100、死荷重は 30 · 10 · 1 2 = 150 1 2 = 4900、生産者余剰は (100 − 30) · 70 · 1 2 = 2450、税収 2015 経済学 I(曽我) —– 演習問題(需要と供給) —– 問2 p = S + 35 p (1) 需要曲線、供給曲線を p について解くと、 p = 110 − 12 D、p = S + 20 2 p = S + 20 110 これらを図にあらわすと右図のとおり。 死荷重 85 80 (2) p = 80 のとき、D = 60、S = 60。よって超 過需要も超過供給も発生していない(すなわち均 衡である)。 (3) 前問より p = 80 のとき D = 60、S = 60。ま た、 p = 110 − 12 D ∆D ∆S = −2、 = 1 より、需要の価格弾力 ∆p ∆p 35 20 性、および供給の価格弾力性は、 p ∆D 80 8 · = − · (−2) = D ∆p 60 3 80 4 p ∆S · = ·1= S ∆p 60 3 ed = − es = 税収 O D, S 220 50 60 (4) p = 60 のとき、D = 100、S = 40。よって超過需要は 60 ∆S ∆D = −2、 = 1 より、需要の価格弾力性、 (5) 前問より p = 60 のとき D = 100、S = 40。また、 ∆p ∆p および供給の価格弾力性は、 ed = − p ∆D 60 6 · =− · (−2) = , D ∆p 100 5 es = p ∆S 60 3 · = ·1= S ∆p 40 2 (6) 市場均衡において D = S が成立する。よって 220 − 2p = p − 20 よって p = 80、このとき D = S = 60 となる。 (7) 前問より p = 80 のとき D = 60、S = 60。したがって、需要の価格弾力性、および供給の価格弾力 性は (3) と同様である。よって、 ed = − p ∆D 80 8 · = − · (−2) = , D ∆p 60 3 es = (8) 均衡における消費者余剰は (110 − 80) · 60 · 1 2 p ∆S 80 4 · = ·1= S ∆p 60 3 = 900、生産者余剰は (80 − 20) · 60 · 1 2 = 1800 (9) 企業に生産 1 単位あたり 15 円の従量税間接税を課したとき、課税後の供給曲線は p = S + 35 とな る。したがって、課税後の供給関数は S = p − 35 となる。需要関数は課税前と変わらず D = 220 − 2p であり、課税後の市場均衡では、需要と課税後の供給が等しいという条件が成立する。よって、 220 − 2p = p − 35 よって p = 85、このとき D = S = 50 となる。 (10) 課税後の消費者余剰は (110 − 85) · 50 · 15 · 50 = 750、死荷重は 15 · 10 · 21 = 75 1 2 = 625、生産者余剰は (85 − 35) · 50 · 1 2 = 1250、税収は 2015 経済学 I(曽我) —– 演習問題(需要と供給) —– 3 問3 (1) 需要曲線、供給曲線を p について解くと、 p = 100 − D、p = 13 S p これらを図にあらわすと右図のとおり。 (2) p = 30 のとき、D = 70、S = 90。よって超過供給は 20 ∆D (3) 前問より p = 30 のとき D = 70、S = 90。また、 = −1、 ∆p 100 p = 100 − D ∆S = 3 より、需要の価格弾力性、および供給の価格弾力性は、 ∆p = − es = 死荷重 40 p ∆D 30 3 · = − · (−1) = D ∆p 70 7 30 p ∆S · = ·3=1 S ∆p 90 ed p = 13 S + 20 25 20 (4) p = 10 のとき、D = 90、S = 30。よって超過需要は 60 ∆D (5) 前問より p = 10 のとき D = 90、S = 30。また、 = −1、 ∆p 税収 O 60 75 ∆S = 3 より、需要の価格弾力性、および供給の価格弾力性は、 ∆p ed = − p ∆D 10 1 · = − · (−1) = , D ∆p 90 9 es = p ∆S 10 · = ·3=1 S ∆p 30 (6) 市場均衡において D = S が成立する。よって 100 − p = 3p よって p = 25、このとき D = S = 75 となる。 (7) 前問より p = 25 のとき D = 75、S = 75。また、 ∆S ∆D = −1、 = 3 より、均衡における需要の価 ∆p ∆p 格弾力性、および供給の価格弾力性は、 ed = − p ∆D 25 1 · = − · (−1) = , D ∆p 75 3 es = (8) 均衡における消費者余剰は (100 − 25) · 75 · 1 2 p ∆S 25 · = ·3=1 S ∆p 75 = 2812.5、生産者余剰は 25 · 75 · 1 2 = 937.5 (9) 企業に生産 1 単位あたり 20 円の従量税間接税を課したとき、課税後の供給曲線は p = 13 S + 20 とな る。したがって、課税後の供給関数は S = 3p − 60 となる。需要関数は課税前と変わらず D = 100 − p であり、課税後の市場均衡では、需要と課税後の供給が等しいという条件が成立する。よって、 100 − p = 3p − 60 よって p = 40、このとき D = S = 60 となる。 (10) 課税後の消費者余剰は (100 − 40) · 60 · 20 · 60 = 1200、死荷重は 20 · 15 · 12 = 150 1 2 p = 13 S = 1800、生産者余剰は (40 − 20) · 60 · 1 2 = 600、税収は D, S 100 2015 経済学 I(曽我) —– 演習問題(需要と供給) —– 4 p p=S+6 問4 (1) 需要曲線、供給曲線を p について解くと、 p = 20 − D、p = S − 4 20 p = 20 − D p=S−4 これらを図にあらわすと右図のとおり。 (2) p = 15 のとき、D = 5、S = 19。よって超過供給は 14 ∆D (3) 前問より p = 15 のとき D = 5、S = 19。また、 = −1、 ∆p ∆S = 1 より、需要の価格弾力性、および供給の価格弾力性は、 ∆p ed es p ∆D 15 · = − · (−1) = 3 D ∆p 5 15 15 p ∆S · = ·1= S ∆p 19 19 死荷重 13 8 6 税収 = − = D, S O 4 7 12 20 この部分は余剰から引く 面積:4 · 4 · 12 = 8 -4 (4) p = 4 のとき、D = 16、S = 8。よって超過需要は 8 ∆D ∆S (5) 前問より p = 4 のとき D = 16、S = 8。また、 = −1、 = 1 より、需要の価格弾力性、およ ∆p ∆p び供給の価格弾力性は、 ed = − p ∆D 4 1 · = − · (−1) = , D ∆p 16 4 es = p ∆S 4 1 · = ·1= S ∆p 8 2 (6) 市場均衡において D = S が成立する。よって 20 − p = 4 + p よって p = 8、このとき D = S = 12 となる。 (7) 前問より p = 8 のとき D = 12、S = 12。また、 ∆D ∆S = −1、 = 1 より、均衡における需要の価 ∆p ∆p 格弾力性、および供給の価格弾力性は、 ed = − p ∆D 8 2 · = − · (−1) = , D ∆p 12 3 es = (8) 均衡における消費者余剰は (20 − 8) · 12 · 1 2 p ∆S 8 2 · = ·1= S ∆p 12 3 = 72、生産者余剰は (8 + 4) · 12 · 1 2 −4·4· 1 2 = 64 (9) 企業に生産 1 単位あたり 10 円の従量税間接税を課したとき、課税後の供給曲線は p = S + 6 となる。 したがって、課税後の供給関数は S = p − 6 となる。需要関数は課税前と変わらず D = 20 − p であり、 課税後の市場均衡では、需要と課税後の供給が等しいという条件が成立する。よって、 20 − p = p − 6 よって p = 13、このとき D = S = 7 となる。 (10) 課税後の消費者余剰は (20 − 13) · 7 · 12 = 収は 10 · 7 − 8 = 62、死荷重は 10 · 5 · 12 = 25 49 2 = 24.5、生産者余剰は (13 − 6) · 7 · 1 2 = 49 2 = 24.5、税 <注意> 価格はマイナスとはならないため、余剰を計算する際、図に示しているように、市場価格がマイナス となっている領域については除いて下さい。
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