血管用クランプ装置

提供者名:久留米大学
タ イ ト ル
福岡県開放特許
2015-025
血管用クランプ装置
技 術 分 野
□電 機 ・電 子
□情 報 ・通 信
□有 機 材 料
□金 属 材 料
□食 品・バイオ
□土 木 ・建 築
□農 林 ・畜 水 産
□そ の 他(
□機
□化
□無
□輸
□生
□繊
■医
)
械・加
学・薬
機 材
送
活・文
維・紙
療・介
工
品
料
利用分野・適用製品
・形成外科、整形外科などのマイクロサ
ージャリーや人工透析のシャント作成な
どの微小血管吻合に利用可能である。
化
情 報 メ モ
詳 細 資 料:■有 □無
サ ン プ ル:□有 ■無
見
学:□可 ■不可
そ の 他:
護
従 来 技 術 の課 題 ・問 題 点
微小血管を吻合する際に用いる従来のクランプは、1本の連結棒を摺動可能に挿通した2つのクランプ
からなるダブルクランプが主に使 用されている(図 1-1)。従 来のクランプは、血管の前壁を縫 合 した後、
後壁を縫合する際にクランプを血管周りに 180 度回転させている(図1-2)。しかし、短い血管の場合は、
血管を 180 度回転させることが難しく、血管が大きく捻じれることから閉塞を生じる危険性も高い。
本 発 明 の 効 果 ・ 特 長
本発明のダブルクランプは、180 度よりも小さな角度(例えば、30~120 度)に回転を制限でき、血管に
生じる捻じれを小さくすることができる。よって、血管が短い場合でも利用可能である。また、任意の角度で
回動を停止できるので、血管の縫合部を術者が最も縫合しやすい位置に配置することができ、前壁と後壁
との境界の縫合が困難な部分を容易に縫合することが可能である。
技術概要(構造・動作等)
本発明は、従来のクランプによる問題点を解消し、縫合時に生じる血管の捻じれを抑制し、血管が短い
場合など、容易にかつ確実に吻合できる血管用クランプ装置の提供である(図2)。本発明クランプは、血
管を挟むクランプ(2)と、クランプに接続され周方向に切り欠いた環状のリング部材と(3)、リング回動を支
持する支持台と(4)、リング回動を停止する姿勢保持手段(19)を備えている。回転させるリングは、姿勢
保持手段により術者の希望の位置に停止できるので、今までの 180 度回転より小さい角度での回転が可
能になり、術者が容易にかつ確実に縫合することができる。
図 ・ 特 記 事 項 ・ そ の 他
<図2:本発明のクランプ>
<図1:従来のクランプ>
血管
図 1-2: 180 度 回 転
血管の捻じれ
主 た る 提 供 特 許
公 開 番 号:WO2014/065232
出 願 日:平成 25 年 10 月 21 日(2013 年)
発 明 の 名 称:血管用クランプ装置及びこれを用いた
血管の吻合方法
出 願 人:久留米大学
基本ポジション
関
連
特
120 度 回 転 さ せ た 状 態
許
番
号