離床予測検知機構を用いた認知症患者用離床センサー

提供者名:久留米大学
タ イ ト ル
福岡県開放特許
2015-028
離床予測検知機構を用いた認知症患者用離床センサー
技 術 分 野
□電 機 ・電 子
□情 報 ・通 信
□有 機 材 料
□金 属 材 料
□食 品 ・バイオ
□土 木 ・建 築
□農 林 ・畜 水 産
□そ の 他(
□機
□化
□無
□輸
□生
□繊
■医
)
械・加
学・薬
機 材
送
活・文
維・紙
療・介
工
品
料
利用分野・適用製品
・認知症患者の離床感知
・院内転倒の防止
・患者の褥瘡防止
情 報 メ モ
詳 細 資 料:■有 □無
サ ン プ ル:□有 ■無
見
学:□可 ■不可
そ の 他:
化
護
従 来 技 術 の課 題 ・問 題 点
従来の離床センサーは患者の体に取り付けるタイプが主流であるが、これは患者の体動を妨げ心理的
な拘束感がある。また、マットタイプの離床センサーは誤動作が多く、頻繁に警報が鳴るのでスイッチを切
る、慣れが生じるなどの問題点が指摘されている。これらから、従来の離床センサーは患者がベッドから転
落したことを通知するシステムであり、転落を予測できない。
本 発 明 の 効 果 ・ 特 長
本技術はセンサーで感知した患者の重心移動のパターン、履歴を基に、患者のベッドからの転落を事
前に予測し、通報することで、患者のベッドからの転落を未然に防止する画期的なシステムである。
従来のように、患者を拘束するような装着物がないため、患者に与えるストレスがない。
また、褥瘡(床ずれ)の危険性を察知できる。
さらには、体重測定が可能であり、栄養管理・投薬管理が容易となる。
技術概要(構造・動作等)
本発明は床反力センサーを備えたベッドでの認知症患者の重心移動の軌跡を感知し、転落に至る特
異的な行動(重心移動)パターンに基づき、転落事故を予知し、警報が鳴ることで未然に転落を防止する
システムである(図)。
具体的には、反力計の原理を応用したものである。ベッドの脚は必ず4か所あるので、それぞれの脚に
圧力センサーを取り付ける。それぞれのセンサーからの出力をコンピューター処理し、重心の位置をモニタ
ー上で点として表示する。患者がベッド上で動けば、重心の位置が動き、モニター上で軌跡として表現で
きる。これらを解析して、転落防止、褥瘡防止に利用する。
図 ・ 特 記 事 項 ・ そ の 他
<左図の説明>
①ロードセルで、鉛直方向のベッド 4 隅の荷重
を計測する。
②AMPで測定可能な値まで荷重を増幅する。
③GP-IB カードでロードセルにて計測したデー
タを PC に取り込む。
④画面中央の黒いモニター画面に重心を表示す
る。ベットの端に来ると(アラーム領域D)
画面右上の青いボタンが赤に変わり、ベッド
から落下するかも!とアラーム表示をする。
主 た る 提 供 特 許
公 開 番 号:WO2014/185406 A1
出 願 日:平成 26 年 5 月 13 日(2014 年)
発 明 の 名 称:離床予測検知機構
出 願 人:学校法人 久留米大学
関
連
特
許
番
号