<導入事例>記録管理システム B 社 依頼分析 部門様 1.導入先概要 3.システム概要 B 社の依頼分析部門は、B 社が開発している様々な分析機器 を用いた分析アプリケーションの開発に加えて、各分析機器販売 記 録 管理 シ ステ ム 「 源藏 」 導入 に 当 たり 、 下図 に 示 すよ う に 、 まず顧客ごとにプロジェクトフォルダーを作成した。またその下 に依頼分析の案件ごとに1つのタスクフォルダーを作成した。 における見込み顧客から、機器の性能や機能が要求に合致してい るか否かを確認するために、営業部を通して依頼される分析業務 を行っている。この分析の結果を顧客が要求に合致していると判 断した場合は、該当する分析機器の受注の確立が高くなる。 関係する分析機器は、 クロマトグラフ:GC、LC、GCMS、LCMS、TA スペクトロメータ:UV、FTIR、AA、RF、CS、ICP、 PDA X 線・表面:EPMA、SEM,SPM、ESCA、XRF、XRD、 MXF、EDX 環境分析:TOC、TNP、GAS その他:試験機、ライフサイエンス機器、NDI、 各依頼分析案件のタスクフォルダーの下には、 業務依頼票 システムチェック結果 分析結果報告書 の各文書を格納する。分析データの実体は別のプロジェクトフォ ルダーに入っているが、 (1)システムチェック結果の場合 下図に見えるように、システムチェック結果の子文書 として分析データを仮想的にリンクしている。 (2)分析結果報告書の場合 分析結果報告書の添付として分析データを登録して いるので、分析結果報告書を開くと添付ファイルのタ ブが表示され、そのタブをクリックすると分析データ の閲覧ができる。 各種データ処理・データ管理ソフトウェア 天びん などである。 2.導入前の課題 依頼分析業務においては、営業を通して送られてくる業務依頼 票と、これに基づいて分析した結果をまとめた分析結果報告書と いった文書類と、分析時に得られたデータ類の2種類の情報が発 生する。文書類については紙を正式文書としてバインダーにファ イルし管理している。分析時に得られたデータについては分析機 また自然文入力による、検索ができるので、顧客名や分析対象物 質名などをキーワードとして過去の依頼分析結果をサーチし、報 告書、システムチェック結果、業務依頼票などの文書やこれらと 関連付けして管理している分析データの閲覧が簡単にできるよ うになった。 器ごとにファイルサーバで管理している。 このため以下のような問題点が指摘されていた。 (1)文書類について 基 に なっ た電 子フ ァ イル の管 理が 担 当者 まか せな の で、担当者がいないと所在がわからなくなる 電子ファイルを紛失している可能性がある 紙 原 紙と 電子 ファ イ ルが 同一 のも の かど うか の確 認 に時間がかかる 改 定 時に 該当 する 電 子フ ァイ ルを 探 すの に時 間が か かる ファイルの量が膨大なので保管場所が足りない (2)データ類について 単にファイルサーバに保管されているので、データ の改定履歴が記録されていない 過 去 の 分 析 デ ータ に つ い て 、 見込 み 顧 客 ご と に まとめたり、サンプルごとに見たりといった気の 利いた検索が行えない。 業務依頼票や分析布告書などの文書と関連付けて、 分析データを管理することができない。 これらの問題点を解決して、確実で安全な依頼分析の記録管理 を行うことで、営業部門へは顧客情報の、また開発部門へは機器 に対する要求事項の、より効果的なフィードバックができると考 4.導入後の効果 依 頼 分 析 業 務に 記 録 管 理 シ ス テ ム を 導 入 す る こ と に よ っ て 、 前記2項に上げた、課題が全て解消し、単に依頼分析情報の記録 管理の実現だけではなく、過去の依頼分析情報の顧客軸からの解 析や、分析対象などの使用用途軸からの解析が可能となり、営業 部門や開発部門への効果的なフィードバックができるようにな えられた。 依頼分析部門全体で一挙に記録管理システムを導入すること った。 も検討したが、業務が混乱するリスクを考慮し、そこで、まず GCMS グループより記録管理システム「源藏」の導入を開始し た。 5.今後の課題 記録管理システム「源藏」の導入による記録管理の効果が顕著 であったため、今後は、GCMS だけではなく、関連全部門への 展開を考えている。 (株)島津製作所 分析計測事業部 技術部
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