資料3 標本誤差について(PDF:135.1KB)

資料3
「藤井寺市障害者計画等策定のためのアンケート調査」の配布数について
1.調査における標本誤差の考え方
身体障害者対象の場合
今回ニーズを把握したいのは、
市内の身体障害者手帳所持者数
そのうち
アンケートを配布するのは
2,649 人
930 人
標本といいます
母集団といいます
930 件の配布で、
2,649 人のニーズがち
ゃんとわかるの?
正しく分析するには、
標本誤差の大きさを知っ
ている必要があります。
標本誤差って何?
例えば、標本(930 人)に対するアンケート調査でこんな結果が出たとします。
問
一人で避難できますか?
「できる」と
回答した人の割合が 50%
標本
930 人
では、実際の母集団(2,649 人)に対して同じ調査をしたら、
回答率は全く同じ 50%となるでしょうか?
残念ながら、全く同じ 50%にはならず、近い結果(50%前
後)となることが予想されます。
母集団
実際に避難できる人は
50±?%
2,649 人
この標本と母集団の結果のずれ「±?%」を標本誤差といいます。
こうした誤差が小さい調査ほど、精度の高い調査ということができます。
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では、この標本(930 人)に対し、他の質問をしてみましょう。
質問によって、様々な回答率が出てきます。
問
助けてくれる人はいますか?
問 1週間位どの程度外出しますか?
「いる」と
回答した人の割合が 90%
問
「毎日外出する」と
回答した人の割合が 60%
標本
551 人
一人で避難できますか?
問 差別や偏見を感じますか?
「できる」と
回答した人の割合が 50%
「感じる」と
回答した人の割合が 30%
標本誤差は、どんな回答率でも
同じ大きさと考えていいの?
標本誤差
右図のように、標本誤差は回答率によって異なります。
回答率が 50%の場合、標本誤差が最も大きくなります。
50%
0%
回答率
100%
※国や地方自治体が実施する多くの調査では、この 50%の場合に標本誤差が5%以内に
収まるように標本数を計算しています。
2.本調査における標本誤差
身体障害者の配布数を「930」と仮定すると、本調査における標本誤差※は表の通りです。
各設問の回答率に応じ、標本誤差の大きさを踏まえて分析することが必要です。
回答率(%)
5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0%
95.0% 90.0% 85.0% 80.0% 75.0% 70.0% 65.0% 60.0% 55.0%
50.0%
配布
数
母集団
N
身体障害
1.1
1.6
1.8
2.1
2.2
2.4
2.5
2.5
2.6
2.6
930
2,649
知的障害
1.7
2.4
2.9
3.2
3.5
3.7
3.8
3.9
4.0
4.0
496
496
精神障害
2.0
2.7
3.3
3.7
4.0
4.2
4.4
4.5
4.5
4.6
378
378
※信頼度 95%(上記の誤差と判断して 95%間違いないという意味)の場合
本調査において、ある調査結果の回答率が 50%の場合、身体・知的・精神と
もに標本誤差は5%未満となります。
国や地方自治体が実施する多くの調査は、標本誤差5%以内で実施されてい
ることからも、本調査の精度は一定確保できているといえます。
知的障害(496 人)
、精神障害(378 人)
、難病患者(86 人)、18 歳未満対象(190 人)は母集団
が少ないため全数配布すると、配布数は以下になります。
●18 歳以上⇒1,890
●18 歳未満⇒190
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