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調査対象の決定
(今日の目
標)
1. 全数調査と標本調査の違いを理解する。
2. 標本調査の種類と特徴を理解する。
3. 無作為抽出法を実例を通して理解する。
(1) 調査対象の決定
消費者
母集団
母集団
標本
全数調査
標本
標本調査
全数調査と標本調査
全数調査(全部調査)
○ 母集団すべてを調査する方法 → 理想的
○ 時間・作業・手間がかかる
○ 母集団の規模が小さい場合に利用
標本調査
○ 母集団から代表される標本(サンプル)を選ぶ
○ 標本抽出(サンプリング)さえ間違わなければ効率的
○ 実際は多くの調査で広く利用される。
(2) 標本調査の種類
① 有意抽出法
② 無作為抽出法
ア.単純任意抽出法
イ.等間隔抽出法
ウ.層化抽出法
エ.集落抽出法
オ.多段階抽出法
① 単純任意抽出法
母集団から,全く任意に標本を取り出す。
任意に=いい加減に
くじ・乱数表などを活用
抽 出
② 等間隔抽出法
通し番号がついている母集団から,等間隔で抽出する。
例)100人の中から15人を抽出
① 抽出間隔の計算
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
100÷15=6(余り10)
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
※余りは無視する
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 ② 抽出開始番号の選択
41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
1~6の中から無作為に選択
51 52 53 54 55 56 57 58 59 60
例として「3」を選択
61 62 63 64 65 66 67 68 69 70
71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 ③ 3から6人間隔で抽出
81 82 83 84 85 86 87 88 89 90
3 9 15 21 27
91 92 93 94 95 96 97 98 99 100
抽 出 33 39 45 51 57
63 69 75 81 87
③ 層化抽出法
ある基準によって小集団に分け,その小集団の中から
ある割合に応じて抽出する。
30人=全体の
60%
抽 出
15人=全体の30%
抽 出
5人=全体の10%
抽 出
母集団(50人)
標本(10人)
④ 集落抽出法
母集団をその縮図になるような小集団に分け,
原則として,各小集団から標本を抽出する方法。
A地区
抽 出
B地区
抽 出
C地区
抽 出
⑤ 多段階抽出法
主に母集団が大きい場合,いくつかの抽出法を
組み合わせて用いて標本を抽出する方法。
例)全国の消費者を母集団とする場合
① (第1段階)
すべての市町村から,
単純任意抽出法で対象地域を選ぶ
② (第2段階)
選んだ市町村の住民台帳から,
層化抽出法などで,ここの世帯を抽出する。
例) 第1段階でいくつかのグループを抽出し,
その中から最終的な標本(☆)を抽出する。
母集団
抽 出
抽 出
抽 出
抽 出
抽 出
抽 出
第1段階
第2段階
標本
パソコンを活用した抽出法の実例
これまでみてきた抽出法では
① 単純任意抽出法
② 等間隔抽出法
が,よく用いられます。
この2つの抽出法をパソコンを活用して,
実例を見ていきましょう。
今回のまとめ
1.調査対象の決定 →
母集団と標本をどのようにとるべきか
2.全数調査と標本調査 →
抽出がしっかりできれば標本調査も有効
3.標本調査の種類 →
有意抽出法
無作為抽出法
(単純任意・等間隔・層化・集落・多段階)