【同志社大学について】 同志社大学では、創立者・新島襄が掲げた「良心を手腕に運用する人物の育成」という 建学の精神に基づき「良心教育」を展開しています。またこの建学の精神を実現するため に、 「キリスト教主義」 「自由主義」 「国際主義」という3つの教育理念を打ち立てています。 知識を授ける教育に偏ることなく、キリスト教精神に基づく「徳育」を並行に進め、一人 ひとりの学生を大切にし、束縛せず、学生自らが律しながらも自由に行動することを尊重 し、大きな視野で物事を考えることを重視しています。 【同志社大学 社会学部社会福祉学科について】 社会福祉学科は、1931 年、我が国の旧制大学レベルでは最初の「社会事業学専攻」とし て設置されました。大学院教育でも 1950 年に最初の社会福祉学専攻修士課程を設置してい ます。すでに学部教育では 80 年、大学院教育では 60 年以上に渡る伝統と歴史を有してい ます。この間、同志社の福祉スピリット「底辺に向かう志」をもった幾多の若き人材を社 会福祉界のみならず多方面に排出してきました。 「良心教育」の教えを直接にうけた留岡幸 助や山室軍平など同志社卒業生達は、国内外の社会福祉リーダーとして活躍し、社会福祉 実践のために一生を捧げています。 【学科の特徴】 寝たきりや認知症により日常生活に困難を抱える高齢者とその家族。いじめや不登校、 引きこもりに悩んだり、親からの虐待に苦しむ子どもたち。子育ての不安を抱える母親。 社会参加したくてもできない障がい者。失業や病気で働けず苦しい経済状況にある人たち。 今、私たちの周りにある様々な社会問題は、いつかはだれもが直面する可能性のある問題 です。これらは、個人や家族内の問題としてだけでなく、社会的背景や要因を探り、国や 社会による対策や援助も含めて考えていく必要があります。社会福祉学科では、社会的視 野に立って人間への理解を深め、社会福祉問題の原因を探り、必要な施策や活動を科学的 に考察する力を養うと同時に、実際に生活上の問題に直面している人々に接する実習を通 じて、適切な援助をする能力を身につけていきます。 カリキュラムでは、総論と各論、政策・制度論と援助方法論とをバランスよく配置して います。政策・制度というマクロ面、実際の援助というミクロ面の二つの視点から理論と 実践方法を学んでいきます。また 1~4 年次まで、児童・障がい者・高齢者なんど施設や公 的機関などでの現場実習を段階的に行い、ソーシャルワーカーに必要な知識や技術を修得 します。指定科目を履修すれば、社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験受験資格、社会 福祉主事任用資格、また高校福祉科教員免許も取得可能です。卒業生の多くがソーシャル ワーカーや社会福祉施設職員、公務員、研究者など、福祉の現場での活躍を期待されてい ます。日本の大学における社会福祉教育の草分けとなった伝統と歴史、そして実績を受け 継ぐような次世代の福祉の担い手を育成していきたいと考えています。
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