H26年度 佐渡特別支援学校だより 第258号

新潟県立佐渡特別支援学校
連絡先:(0259)22-2145
第258号
平成27年2月27日
生徒会が贈る お昼の校内放送
教頭
山口 明美
当校の校内放送設備は職員室の私の机のすぐそばにあります。この場所から
のお昼の校内放送を、私は毎日楽しみにしています。緊張しながら放送原稿を
読む生徒会の担当者やインタビューに答える児童生徒の息遣いを目の前で見る
ことができるからです。
放送は曜日によって内容が変わります。月曜日は、今週の行事予定紹介とハ
ッピーバースデーのコーナー、火・木曜日はゲストを招いてのインタビューコ
ーナー、水曜日はことわざの意味や使い方などを紹介する「今週のことわざ大
辞典」のコーナー、金曜日はクイズコーナーとなっています。また、どの曜日
にも工夫を凝らした今日の出来事へのコメントや給食の献立紹介、リクエスト
コーナーが設定されています。放送前に緊張した面持ちで何度も何度も原稿を
確認していた姿からは想像ができないくらい、落ち着いた様子で本番に臨み、
爽やかな声で原稿を読む生徒の姿には本当に感心させられます。
特に私が楽しみにしているのは、金曜日のクイズコーナーです。放送担当の
Kさんは、小学部から高等部までの児童生徒が楽しめる問題をいつも考えてく
れます。Kさんの問題が放送で流れると、みんなの答える大きな声が校舎内に
響き渡ります。放送という媒体を通して、全校の児童生徒と教師が楽しいひと
ときを過ごせています。
最近では、卒業生へのインタビュー特集を行っているため、クイズコーナー
は無くなってしまいました。少し寂しい気持ちもありますが、この特集も卒業
生一人一人の思いが感じられ、聞き応えがあります。特に、在校生への一言で
「 あ り が と う ! み ん な 大 好 き ! 」と T さ ん の 明 る い 声 が 校 内
に響き渡った時には、目頭が熱くなりました。
学 校 生 活 の 中 で た っ た 数 分 間 の 放 送 で す が 、毎 日 ド ラ マ が
あ り ま す 。今 年 度 、こ の 放 送 を 聞 け る の も あ と わ ず か と な り
ま し た 。一 年 間 の 様 々 な 出 来 事 を 思 い 出 し な が ら 聞 き た い と
思います。
当校の活動ではありませんが「ぷれジョブ佐渡」の活動について紹介します。「ぷれジョブ佐渡」ではチ
ャレンジド(ぷれジョブ体験者)がサポーターと共に、佐渡市内の介護施設、図書館、商店など様々な施設
や事業所で、毎週1時間程度の仕事体験をしています。当校にも、チャレンジドとして「ぷれジョブ佐渡」
の活動に参加している生徒がおり、地域社会に貢献しながら、地域に自身のことを知ってもらう良い機会に
なっています。
この体験を通して得られる知識や経験、自信は、自立に向けた大きな力になります。精一杯取り組んでほ
しいと思います。
(進路指導部 大日向 健司)
★☆★小学部『生の演奏に感動!』★☆★
小学部の子どもたちは音楽が大好きです。1月から2
月の単元では、樽太鼓に挑戦しました。太鼓の上面と側
面の音の違いを感じたり、
「村まつり」の曲に合わせて演
奏したりして、樽太鼓に親しむことができました。
単元の最後の授業には、島内の住吉地区で活動してい
あねたる
る“姐樽”という樽太鼓演奏者の方々をお招きしました。
音楽室中に響き渡る太鼓の音や体全体を使った迫力ある
あねたる
演奏に、子どもたちも職員も釘付け!“姐樽”の演奏を
まねして体を動かしてみる子、
「動きが速くて、すごかっ
た。」と感想をもった子など、全員が演奏に魅了されまし
あねたる
た。
“姐樽”の方々と一緒に演奏することもでき、子ども
たちにとって貴重な機会になりました。
(小学部 樋浦 春花)
★☆★中学部『1年間の集大成』★☆★
中学部では総合的な学習の時間に「ネクスト22」という
模擬会社を作って、作業製品の販売体験活動を中心に活動して
います。そのまとめの発表会として、「株主総会」を毎年実施
しています。そこでは、保護者や会社の活動でお世話になった
方々を招いて、1年間の活動の様子を紹介します。
今年度も3学期に入ると準備が始まりましたが、1年間の集
大成にふさわしい姿が多く見られました。準備では分担した役
割をしっかり果たすだけでなく、指示されなくても自分の判断
で行動することができました。発表では練習のときから堂々と
表現することができました。自分たちでアイディアを出して発
表の仕方を考えることもありました。また、自分たちで発表の
リハーサルを仕切る場面もあり、会社の一員として立派に成長
した様子を随所に見ることができました。
(中学部 宇治 徹明)
★☆★高等部『卒業に向けて準備進む』★☆★
高等部3年生の教室前の廊下に、卒業式までの日数が書かれたカウント
ダウンカレンダーが1月から貼り出されています。春から社会人になる3
年生は、「感謝」と「協力」をキーワードに、3年間共に過ごした仲間や
お世話になった先生方、後輩への感謝の気持ちを表そうと、お互いに協力
して活動の計画を考えたり準備を進めたりしています。学校生活最後の締
めくくりを笑顔で迎えることができるように日々過ごしています。
また、全体では「卒業を祝う会」が行われ、1・2年生は3年生に向け
て、3年生は1・2年生に向けて感謝や励ましの言葉を伝え合いました。
一緒に過ごせるわずかな時間を大切にしてほしいと思います。
(高等部 佐久間 郁子)