いろは歌

第1学年
組
国語科学習指導案
指
1
単元名
導
者
いにしえの心にふれる
「いろは歌」を通して昔の人の考え方にふれよう
2 単元の目標
(1) 古典特有の言葉遣いやリズムに読み慣れようとしている。
(2)
(3)
(国語への関心・意欲・態度)
「いろは歌」に表された昔の人の考え方について自分の考えを持つことができる。
(読むこと)
歴史的仮名遣いや古文特有の決まりを理解して音読できる。
(伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項)
3 単元と生徒
(1) 本単元は中学校古典の最初の単元である。「いろは歌」と「五十音表」を比較することによっ
て昔の人の考え方にふれてほしいと考えたため本単元を設定した。「いろは歌」は平安時代中期
に成立したといわれており,七五調四句からなる今様形式をとっている。意味があることで習得
が容易になるためか,成立以降手習いの際に広く用いられ続けた教材であり,昔の子どもたちの
言葉の学習はここから始まっている。今様形式を取っているため古典特有のリズムがあり,初め
て中学校古典を学習する際にも楽しんで音読をすることができる。それに対して「五十音表」は
現代の子どもたちにとって言葉の学習の始まりである。「五十音表」の成立を見ると現在の形と
は多少異なるものの「いろは歌」と同様平安時代に成立している。現在の形になったのは江戸後
期から明治にかけてであるが古くから存在していたことがわかる。また,明治の教科書に掲載さ
れており,明治以降広く教育の場で使われている。本単元ではこれらを比較することで「いろは
歌」の特徴をとらえやすくするとともに,昔の人の考え方に迫ることができる単元となっている。
(2)
(3)
(省略)
中学校で古典に触れる初めての教材であるため,古典に抵抗を覚えることがないように音読を
繰り返して楽しく授業を展開したい。また,教科書の改訂によって小学校で古典について学習す
る機会が増えており,古典教材への抵抗は教科書改訂以前よりも少なくなっていると考える。そ
のため,単に音読を楽しむだけではなく古典教材に込められた思いを読み取らせたい。音読では
「ゐ」や「ゑ」などの現代のひらがなには出てこないものや「ひ」「けふ」のように読み方が変
わるものなど歴史的仮名遣いの基本が定着できるよう,歴史的仮名遣いに気をつけて繰り返し音
読させたい。その上で,現代語訳と合わせながら古典特有のリズムを感じられるように多様な形
態での音読をさせたいと考える。また,「いろは歌」に表れている昔の人の考え方が理解できる
よう,比較の対象として「五十音表」を用いる。比較が容易になるように黒板に並べて提示する
ことで行ごとの音数の違いに気づき,それぞれのよさに気づくことができるはずである。また,
覚えやすさを問うことにより,子どもたちが実際に使う場面を想定して意見を持つことができる
ようにした。
4
単元の指導と評価計画
単元名
いにしえの心にふれる
「いろは歌」を通して昔の人の考え方にふれよう
総時数2時間
観点別評価の規準と評価方法
時間
学習内容
国語への関心
・意欲・態度
1
い ろ は 歌 の 音 読 を 通 ○ 古典特有のリズ
して古典特有のリズム
ムに慣れ親しもう
や仮名遣いを理解して
として音読してい
音読する。
る(観察)
2
いろは歌と五十音表を
比べることにより昔の人
の考え方について自分の
考えをもつ。
本時
2/2
読むこと
伝統的な言語文化と
国語の特質に関する
事項
◯
○
昔の人の考え方
をとらえ,それに
ついて自分の考え
をもつことができ
る。
(発表・シート)
歴史的仮名遣い
や古文特有の決ま
りを理解して音読
できている(観察)
5 本時の計画
(2/2)
(1) ねらい
いろは歌について五十音表との違いをとらえてどちらが覚えやすいかを発表し合うことにより,昔の
人の考え方について自分の考えを持つことができる。
(2)
学習過程
段階
学
1
導
入
5
分
習
活
動
前時で学習した内容を確認し『い
ろは歌』を音読する。
学習形態
発問・指示
○教師の指導の手立て
一斉
個別
○
評価規準
古典特有のリズムに気をつけて音読するよう
に指示する。
昔の人の考え方はどのようなものだろうか。
2
いろは歌と五十音表を見比べ,違
いを見つける。
一斉
◯
現在の五十音表の代わりであることに気づか
せ,五十音表を提示する。
◯
行ごとの文字数に着目できるように,資料を
並べて提示する。
展
いろは歌と五十音表にはどんな違いがあり
ますか。
開
40
分
3
4
5
どちらが覚えやすいかについて自
分の考えを選び,理由をワークシー
トに書く。
自分の考えを発表する。
発表をもとに昔の人の考え方につ
いて自分が考えたことををワークシ
ートに書く。
個別
◯
考えの根拠を持ちやすくするために,それぞ
れの違いをヒントにするよう助言する。
一斉
◯
発表しやすいように,近くの人と何を書いた
のか意見を交流させる。
個別
◯
考え方の共通点にも気づくように語呂合わせ
などを例に出し,昔の人の考えが現代にもつな
がっていることを意識させる。
昔の人の考えについて授業の内容を踏ま
えて自分の考えを書いている。
(ワークシート・発表)
終
末
5
分
6
自分の考えを発表し,本時の振り
返りをする。
一斉
◯
多様な考えが出るように,意図的に指名する。