コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン と し て の 書写 の 力 伝 統 的 な 字 化 の 継 承

楷書・行書
効果的に書こう
しょうかい
びん せん
ふう とう
ふう
使われているね。
いろいろな文字が
身のまわりの文字に関心をもち、効果的に書く。
あい さつ
便箋と封筒の書き方・時候の挨拶など
末文
主文
◉結語
◉結びのことば
◉ 本文
ところで、
﹁
﹂
など︶
︵
﹁さて、
﹂
◉書き起こし
気づかうことば︶
︵相手の安否を
◉安否 伺 いなど
あん ぴ うかが
前文 ◉頭語
◉時候の挨拶
便箋や封筒を使って手紙を出す場合、文章の構成や文字を書く位置などに
日常の書式
手紙の構成︵縦書き︶
きまりがあります。確かめながら書きましょう。
頭語 一字分下げることもある。
時候の挨拶 改行することもある。
結語
∼ ページを見よう。
頭語と結語・時候の挨拶の例は
中央に大きく書く。
長い住所は二行にして書く。
右端に寄りすぎないように書く。
みぎはし
枠の中にはっきりと書く。
わく
・字間・余白に注意して書く。
・文字の大きさはおおよそ
封筒︵縦書き︶
けいしょう
おんちゅう
そ
封筒の左半分に書くこともある。
相手の名前。敬 称 をつける。
︵個人名以外の宛名には
﹁御 中﹂
を添える︶
◉宛名 はいけい
し んらい
︵拝啓 信頼︶
あて な
◉日付 年月日で記すこともある。
後付け ◉署名 差出人の所属・名前。
署名 一字分上げることもある。
改行することもある。
日付 本文より二、三字分下げる。 一字分上げることもある。
宛名 大きめに書く。
パソコンなどで手紙を書くときにも、
手紙の構成︵横書き︶
このような構成にすると読みやすくなります。
の順。
■資料編
♦日常の書式 社会に出てからも役に立つ、
さまざまな書式の例を一覧できます。
・問い合わせ先
・旅程、出発地と出発日
・ツアー紹介
・代金
・ツアー名
項目
その効果
文字の工夫とその効果
こうもく
ウ 他の項目の、文字の工夫と
イ ツアー名にある﹁富士山﹂の
ア 使われている文字の種類
ついて話し合いましょう。
下のちらしを見て、次の点に
身のまわりの文字は、どのように
使われているのでしょうか。
身のまわりの文字の工夫を見つけよう
く
身のまわりの文字から効果的な書き方の
工夫を見つける方法を学びます。
■第三学年
コミュニケーションとしての書写の力
書写をコミュニケーションの観点で捉え、相手・場面を考えた
■第二学年
読み手や目的、状況に合わせた書体の
使い分けを学びます。
せんたく
場面に応じて、楷書か行書を選択して書く。
生活の場面と書体について考えよう
書体を使い分けよう
電話をしながら
メモを取る場面を
イメージして
考えよう。
選んだ書体
ウ 地域の小学生を招く行事の、立て看板を書く。
理由
目標
効果的な文字の書き方を身につけることができます。
■教科書巻頭
相手・場面を考えて書く力を、
書写の力として捉えます。
消えないように、
ボールペンで書こう。
楷書と行書は、どのように
使い分けるとよいでしょうか。
次の場面では、楷書と行書のどちらで書きますか?
ふく
理由も含めて話し合いましょう。
電話をしながらメモを取る。
次のような場合はどうでしょうか。
楷書・行書
さい
さいこう
てんじょういん
こ
もう
へんこう
じょうきょう
ごろ
しょうにん
ご
こ はん
相手や目的・場面を考えて書く習慣をつけよう
遠くからでも
読めるように
大きく書こう。
大事なことを
ア 漢字テストの解答欄に記入する。
選んだ書体
理由
じょうきょう
意味を表す文字と音を表す文字とを
1
4
理由は、次のような
だれ
誰が読むのか。
何のために書くのか。
観点で考えて書きこもう。
目的
組み合わせてつくる方法。
3
読み手
状況 どのような書き方が求められているか。
象形・指事文字などを
りくしょ
組み合わせてつくる方法。
か しゃ
ふ
そ
楷書・行書
ことがら
うらな
始めて「以上」で終わらせる。
選んだ書体
理由
ちゅうしょう てき
けもの
(湖畔 越し 承 認 頃 状 況 変更 申し込み 添 乗 員 催行 歳)
結語
P.70(3年)
70
中学校で学習する漢字
常用漢字のうち、中
常用漢字のうち、小学校で学習した漢
♦漢字表
すべての常用漢字を、
楷書と行書で示しました。
小学校で学習した漢字
左に寄せて書くこともある。
を図形のように表す方法。
こう ら
1
2
3
4
中央に大きく書く。
形をもたない 抽 象 的な事柄
かめ
一月
二月
頭語
なるように使う。
物の形をかたどって、
てんちゅう
象形・指事・会意・形声のほかに転 注 と仮借という漢字の運用法を合わせて﹁六書﹂といいます。
いん
古代中国の殷という国で
使われた、最古の文字。
亀の甲羅や獣の骨に占い
の内容を記すのに使われ
た。﹁甲骨文﹂の﹁文﹂は文
し こうてい
2
封筒(横書き)
その物を表す方法。
こうこつぶん
甲骨文
字の意味。
い
込まれた文字。﹁金文﹂の
こ
青銅器などの金属器に鋳
しん
﹁金﹂は金属器の意味。
た文字。
元 前 二 二 一 年 ︶に 制 定 し
中国を統一したとき
︵紀
﹁小篆﹂は、秦の始皇帝が
三月
のとおり」などと触れておき,
78
9
四月
主文で「下記の要領で」「下記
イ 友達に借りた本を返すときに、一言メモを添える。
し だい
きんぶん
金文
しょう
てん
小篆
旅行のちらし
手
( 紙・伝票・のし袋・願書・
掲示物・ノート・原稿用紙︶
すると読み手にわかりやすい。
62
63
1
五月
81
切手が右上に
漢字の主な成り立ち
漢字は中国で生まれた文字で
す 。事物を絵のように写したり、
ふ ごう
簡単な符号のように記したりす
るなかで漢字が成立したと考え
られています。そこから長い時
間をかけて次第に定着し、より
書きやすく読みやすい書体へと
発展してきました。
日本では、中国から漢字が伝
おん
わ ってくると、漢字の音を借り
まんよう が な
て日本語を表記するようになり
ました︵万葉仮名︶
。
現在の標準的な書体。
か じょう が
もらさないように、
こ
じく
握る部分の素材などが工夫されています。
にぎ
れを軽減するために、ペンの重さや軸の太さ、
別記 細かい内容は,箇 条 書きに
書く速さを
けふ
ち
れるようになった。
篆書の少しあとから使わ
ために考案された書体。
﹁隷書﹂は、能率的に書く
な
かいしょ
楷書
かた か
片仮名
日本独自の文字。漢字の
へんやつくりなどの片方
を用いたり、点画を省略
したりしてできた。
進化する筆記具
●│
身近な筆記具は、どのように
進化しているのでしょうか。
つか
長時間の筆記や、強い筆圧での筆記による疲
長時間書いても疲れない
ほ
出せます。ペン先は、化学繊維や、筆の穂の
せん い
くことができ、毛筆で書いたような風合いが
筆圧を調節することで、細い線も太い線も書
手軽に使える筆ペン
形状のスポンジ等でできています。
末文
意識しよう。
おくやま
にほ
れいしょ
隷書
ぎょう
しょ
行書
速書きに適した書体。
読みやすく、書きや
すい。
と
コウゾやミツマタなどの木
に
の皮を煮て水に溶かし、す
かわ
のこをしいた木枠ですき取
り、乾かして作ります。
と いし
手 紙 の 最 後 に 書 く。「記」で
本文より少し下げて書く。
伝統的な
文字文化
の継承
伝統的な文字文化に親しみ、
ゐ
そのうちに、漢字を簡略化し
た 平仮名と、主に漢字の部分を
用いた片仮名という日本独自の
文字が生まれました。
平仮名、片仮名は表音文字で
す が、漢字は一文字ごとに意味
ほう
らに簡略化してできた。
によって草書の点画をさ
日本独自の文字。速書き
書けるが読みにくい。
使われない書体。速く
書作品以外ではあまり
を表す表意文字で、その数は約
し
五万字もあります。
な
そうしょ
草書
ひら が
平仮名
ぼう
ミツマタ
紙
ほ
後付け
うかが
毛筆の道具は、どのように作られているのでしょうか。
ひっかん
みが
前文
あとエプロンも忘れずにね。
材料となる原石を切り出し、
末文の後に書くこともある。
まずノートと筆記具,
のみで硯の形に彫り、砥石
89
90
1
宛名 大きめに書く。
楷書でメモした例
目標
お店の 2 階に伺います。
で磨いて仕上げます。
日付
行書でメモした例
こつ
店の 2 階に来てください。
すずり
牛の肩こう骨
10 時からでどうですか。
硯
していたんだね。
文字への興味・関心が
ページで確かめよう。
小筆の持ち方は、
﹁いろは歌﹂は、四十七字の仮名を一度ずつ
う
いろ
色は匂へど 散りぬるを
わ
よ たれ
つね
常ならむ
我が世誰ぞ 使ってつくられた、七五調の歌です。
平仮名の発生
今日越えて
有為の奥山 あさ
ゆめ み
ゑ
酔ひもせず
浅き夢見じ ●
平 仮 名 は、 平 安 時 代 に 生 ま れ
た 日 本 独 自 の 文 字 で す。 漢 字
を簡略化してつくられました。
すんしょう あんしき し
ふじわらの としゆき
寸 松 庵色紙︵平安時代︶
としゆき
あ き はぎの花さき
にけりたかさごの
をのへにいまやし
かはなくらん
こ きん わ か しゅう
﹃古今和歌 集 ﹄巻四の藤 原 敏行の歌
平仮名の字形と筆使いを
ぶん
こ
固めて作ります。
にかわを加えて練り、型で
紙の登場までは,
そうですね。11 月 10 日の水曜に,
どを燃やしてできるすすに、
固形の墨は、菜種油や松な
に差し込んで作ります。
束ね、竹などでできた筆管
などの動物の毛をそろえて
ヤギや馬、タヌキ、イタチ
文房四宝
筆
すみ
墨
江
紅
はい。11 月 10 日水曜の 10 時に,
本
天
P.78-79(資料編)
P.80-81
(資料編)
P.93∼
(資料編)
お
指事
80
めいわく
いそが
みなさま
す
象形
はがきの表書き
( 澄み 皆様 忙しい 迷惑 )
い
う
たくほん
主文
春
夏
形声
7
1
1
2
1
あ
文字を拓本にしたもの)
刻んだり書いたり
石
(写真は,石に刻まれた
絹布(帛)
青銅器
石
けん
いろいろな素材に
はく
けん ぷ
79
い
文字の変遷
(漢字の成り立ち/主な書体とその発生/文房四宝/進化する筆記具)
P.89-92
(資料編)
署名
あ
1
楷書
行書
91
92
林
事前打ち合わせは,
木
水
タオルも 2 枚くらい持ってきてください。
会意
どうしたらよいですか。
てんしょ
鳴
持っていくものはありますか。
5
8
9
竹
篆書
─
について,電話で話をしています。
P.20-21(1年)
(欧陽詢,空海など)
育ちます。
いろは歌
職場体験学習の訪問先の人と,事前打ち合わせ
2
楷書
行書
P.02-03
20
21
書き初め )/「書の名手たち」
意識して書けましたか。
「文化としての『書く』」
( 年賀状,
P.62-63(2年)
3
2
4
P.38(1年)