【奇跡のカードⅡ】

【奇跡のカードⅡ】
手札の中から20枚のカードを使用します。20枚のカードを1枚ずつ適当に表裏バラバラにします。
4枚ずつ手に持ち、相手にそのままか裏返すか選択させ、テーブルの上に置いていきます。同様に全カー
ドをテーブルに置いたら、さらにバラバラにするためカードを交互に2つに分け、重ねます。そして広げ
てみると表のカードはエース4枚になっています。
準備)
1組のカードからエース4枚と残り16枚を選択し1組のカードの一番
上に置いておきます。残り16枚の中にスペードの10、J、Q、Kを入
れておくと、2回目の演出ができます(説明は最後に)
(図1)
。
(図1)
手順1)
1組のカードから「20枚使用します。
」と言って上から仕込んで
置いた20枚を数えながらテーブルに出します。カードを相手に見せ
て(図2)シャッフルしてもらいます。
(図2)
手順2)
相手に「このカードを適当に裏表バラバラにします。
」と言って、20枚の手札を手の中で表向きに持ち、
ある法則に従ってカードを裏向きにしていきます。
その法則とは、表、裏、表、裏となるように順番にひっくり返すのですが、エースの時だけ表なら裏に、
裏なら表にします(タネ1)
。
(図3)では、表の時にエースが出たので裏にしているところです。
20枚すべて裏表バラバラにしたら相手に見せます(図4)。
(図3) (図4)
手順3)
手札の上から4枚取り(図5)
、相手に「このまま置きますか、
ひっくり返しますか。」と選択させます(図6)。
(図5)
指示通りに、テーブルの上に置いていきます(図6)
。5回繰り返す
と手札はなくなります。
マリックはその山を、再度4枚ずつ取り、相手にそのままかひっく
り返すか選択させました。
偶数枚を一度にひっくり返すので何回行っても、表裏の順番は変わ
りません(タネ2)
。例えば表①裏②表③裏④をひっくり返しても表④
裏③表②裏①の順になり表裏表裏の関係は変わりません。 (図6)
手順4)
「さらにバラバラにします。」と言い、手の中で順番に上下に 裏→
分けます(図7)。表裏の関係は保たれていますから図の下側が
全部表になり、図の上側が全部裏になるはずですが、エースだけ
逆なので裏表が混ざります。 表→
(図7)
手順5)
上下に分けたカードを引き抜きます(図8)
。引き抜いたカードの
山をひっくり返さないように、引き抜いたままの向きで両手に持ち
ます。
(図8)
手順6)
二つに分けたカードの山を両手で持ち、
「どちらをどちらに
重ねますか。」と言い、選択させます。ここで、選択された山を
反対側の山に重ねますが、重ねるときにひっくり返して重ねま
す(図9)
。
(タネ3)
2枚1組だった表裏の関係を手順4,5で上下(表裏)に分け、
手順6で片方だけ裏返して重ねました。
これにより選択した方が裏側の山なら、全部表になったこと
になります。ただし、エースだけは裏です。
(図9)
手順7)
手順6は演出でどちらをどちらに重ねても結果は同じで、最
後に何気なく山を裏向きにします。マリックもそうでした。そ
して裏向きの山をコンコンと拳でたたき広げるとエースだけ表
を向きます(図10)。
(図10)
おまけ)
もう一度やってとおねだりされたら、2回目は全く同じ要領で4枚のエースではなく、スペードのA、
10、J、Q、Kで行います。すると最後にはロイヤルストレートフラッシュができます。