null

①
平成
平 28 年 5 月 27 日
四 国 少 子 化 対 策 会議
四 国 経 済 連 合 会
「四国
国の若者
者の大都
都市圏へ
への流出
出要因等
等に関す
する調査
査」結果
果の概要
要
の目的
1.調査の
[図1 ]回答者の属
属性
(n==243;以下特に記載がない 場合は n=243)
)
四国では
は、若者の大
大都市圏へ
への流出が続
続いており
り、少子化・人口減少
少に拍車をか
かけている
る。こう
した中、各
各自治体とも若者の流
流出抑制や
や移住促進に
に積極的に
に取り組んで
でいるが、
「四国から
ら流出さ
せない、四
四国に呼び込
込む」との
の考えに立っ
った取組み
みを、四国が
が一体とな
なって進め、
、各自治体
体の取組
みとの相乗
乗効果を発揮すること
とが重要で
である。
このため
め、若者の域
域外流出を
を防ぐ方策を
を検討する
るために、
(
(一社)
四国
国若者会議の協力を得
得て「四
国の若者の
の大都市圏への流出要
要因に関す
する調査」を
を実施した
た。
2.調査の
の概要
実施方法:
:
(一社)四
四国若者会議を通じた
たインター
ーネットによ
よるアンケ
ケート調査
対
象:
:20~40 歳代を中心と
歳
とした四国
国にゆかりの
のある若者
者
実施時期:
:平成 27 年 12 月~平
平成 28 年 1 月
回 収 数:
:304 人(四国出身者
者 243 人、四国外出身
身者 61 人)
)
[うち四国出身者 2
243 人につ
ついて分析を
を実施]
(図
図1)
:四国の大学への進学
学意思、進
進学時に重視
視する点、四国の企業
業への就職
職意思、
調査項目:
就職時に重視する点
点、UIJターンの意
意向、情報
報収集媒体 など
そ の 他:
:調査項目の設定にあ
あたり、事
事前に四国出
出身の若者
者からのヒア
アリングを
を実施
・本調査の回答者
者層は、四国に比
比較的関心の高い
い層が多いと
想定されること
とに留意しておく必要がある。
・回答者のうち、進学先、現在の
の居住地ともに四
四国との回答
まり、四国から流
流出経験のある層
層が大部分を
は1割弱。つま
占めていると想
想定される。
係上、グラフにお
おける質問・回答
答項目の表現
・スペースの関係
は、意味が変わ
簡略化している
わらない範囲で簡
る場合がある。
[図2 ]四国の大学
学への進学意
意思
学先を選ぶと
した点
[図3]進学
ときに重視し
3.アンケ
ケート調査結果の概要
要
(1)進学
学について
① 四国の大学への
の進学意思(図2)
・高校
校卒業時に四国への進
進学を考えたのは 20%
%で、80%
%が四国外へ
への進学を
を希望してい
いる。
② 進学先を選ぶと
ときに重視
視した点(図
図3)
・進学にあたって
ては、
「希望
望する学部・学科・研究
究テーマが
がある」
(57
7.2%)や「偏
偏差値」
(3
38.3%)
、
「将
将来就きたい
い職業に就
就ける可能性
性が高まる
る」
(35.4%
%)などの点
点を重視し
している。
③ 四国の大学への
の進学意思が高まる施
施策(図4)
国の大学・専
専門学校が
がどういう点
点を充実す
すれば「進学
学したい」という思い
いが高まる
るかとい
・四国
う点
点について 9 段階尺度
度で問うた
たところ、「社会的に著
「
著名なプロ
ロジェクト(著名な教
教授・経
営者
者・地元企業
業等と共同のプロジェ
ェクト等)に携わるこ
ことができる」
(6.48)が最も高 く、
「大
都市
市圏の大学との間で相
相互に講義等
等を受講で
できる」(5
5.95)、「地
地場産業に係
係る分野等
等で、地
元企
企業と大学等
等の共同研
研究が盛んに
に行われて
ている」
(5..57)なども
も高い値を
を示してい る。
る施策
[図4 ]四国の大学
学への進学意
意思が高まる
尺度
1
5
高まらない
9
高まる
たいという意思が
進学した
が高まるか
9段階尺度での回
答
9
②
(2)就職
職について
① 四国への就職意
意思(図5)
・就職
職活動時、四国で就職
職したいと思った(/
/思う)の
のは 45%で
で、進学時に
に四国の大
大学への
進学
学を考えた割合と比べ
べると高い。
[図5 ]四国への就
就職意思
[図
図6]就職先
先を選ぶとき
きに重視した
た点
② 就職先を選ぶ時
時に重視した点(図6
6)
・就職
職先を選んだ際に重視
視した(/選
選ぶ際に重
重視する)点
点は、就職
職先に「自分
分のやりた
たい仕事
(事
事業内容)があるか」(59.3%)が最も多く、続いて
て「自分の
のやりたい仕
仕事(業務
務内容)
があ
あるか」
(4
41.6%)
、
「自
自分の能力
力や専門性が
が生かせる
る」
(35.0%
%)
、
「給与」
(35.0%)の順に
多い
い。
③ 四国の企業への
の就職意思が高まる施
施策(図7)
・四国
国の企業等が
がどういう
う点を充実す
すれば「就
就職したい」
」という思
思いが高まる
るかという
うことに
つい
いて 9 段階
階尺度で問う
うたところ、
「給与が上がる」
(7.39)が最
最も高いが、
、それに近
近い程度
、
で「自身の関心の高い業
業務に従事
事・チャレン
ンジできる
る機会・制度
度が充実し
している」(7.17)
「子
子育て支援に関する施
施設や制度
度が充実して
ている」(7
7.05)など
どの項目が高
高い値を示
示してい
る。
[図7 ]四国の企業
業への就職意
意思が高まる
る施策
[図8
8]四国の企
企業の採用活
活動に関する 施策
採用活動に関する施策
策(図8)
④ 四国の企業の採
・四国
国の企業等へ
への採用活
活動に参加しやすい環
環境を作るた
ため、効果
果が大きいと
と思われる
る施策と
して
ては、「就職
職活動のため
めの四国へ
への移動にか
かかる費用
用の一部に補
補助が出る
る」(41.6%
%)、
「遠
隔地
地の場合、出
出張面接が
が実施される」(39.1%
%)、「土日
日祝日の面接
接が実施さ
される」(3
32.5%)
など
どを望む回答
答が多い。
尺度
1
高まらない
⑤ 四国の企業の認
認知度(図9)
・四国
国に本社を置く企業の
の名称および事業内容
容について
て知っている
る数は、
「0
0-5 社」
(33
3%)が
最も
も多く、
「6
6-10 社」
(2
28%)まで
での合計で 6 割超を占
占めている。
。
⑥ 四国の企業や仕
仕事の情報
報収集媒体(図10)
・四国
国の企業およ
よび仕事に
に関する情報
報をどのよ
ような媒体か
から収集し
しているかについて、現在利
用し
している媒体としては
は「テレビ・
・新聞」
(48
8.1%)
、
「就職
職・求人情報の web サイト」
サ
(3
36.6%)
、
「就職・
「就
就職・企業説
説明会」
(2
26.3%)の順
順に多いが
が、今後の利
利用を希望
望する媒体と
としては、
求人
人情報の web
w サイト」
」
(43.6%)
、
「Faceboo
ok」
(37.4%
%)
、
「インタ
ターンや就業
業体験」
(2
28.8%)
、
「就
就職・企業説明会」
(26.7%)が
が多い。
5
9
高まる
[図9 ]四国の企業
業の認知度
う意思が高まるか
就職したいという
か
度での回答
9段階尺度
や仕事の情報
[図10]四
四国の企業や
報収集媒体
現在利
利用
今後希望
望
117
106
4
48.1%
43.6%
70
64 65
89
9
9
91
36.6%
%
37..4%
62
55
28.8%
26.3% 26.7%
47 47
25.5%
3
33
26
10.7%
11
4.5%
16
6.6%
13
3.6%
10 12
4.1% 4.9%
40
39
16.0%
16.5%
22.6%
19.3%19.3%
23
18
7.4%
109.5%
19
7.8%
7
%
2.9%
4.1%
③
(3)UI
IJターンについて
[図1 1]UIJタ
ターンの意向
向(四国外在住
住者)
[図12]UIJター ンの阻害要因(検討度 5 以上)
① UIJターンの
の意向(図11)
・四国
国外在住者について、UIJター
ーンをどの
の程度検討しているか
かについて、9 段階尺
尺度で問
「9(検
うた
たところ、平均値
平
4.87(中間値 5)であるが、
検討している
る)
」
「1(検
検討していな
ない)
」
の両
両端が高い値を示して
ている。
② UIJターンの
の阻害要因(図12)
・UI
IJターンの検討度合
合が高い人(前問で検
検討度合が 5 以上)に
について、U
UIJター
ーンでき
ない
い理由として影響が大
大きいと思
思われるもの
のを問うと、「給与等
等の待遇が満
満足できる
る仕事が
ない
い」
(42.9%
%)
、
「やりが
がいのある
る仕事がない
い」
(33.8%
%)
、
「前職
職のキャリア
アを生かせ
せる仕事
がな
ない」
(31.2
2%)などの
の回答が多
多い。
③ UIJターンに
に効果の高い施策(図
図13)
・四国
国にUIJタ
ターンしや
やすい環境を
を作るため
めに効果が大
大きいと思
思われる施策
策について
ては、
「生
活費
費や将来の必要コスト
ト等、大都市
市圏で生活
活する場合と
と移住先で
で生活する場
場合のコス
スト差が
シミ
ミュレーシ
ションできる
る仕組みが
がある」(40
0.7%)、「U
UIJター
ーン者をフォ
ォローする
るコミュ
ニテ
ティが形成
成されてい る」(34.2
2%)、「子育
育て支援に
に関する施
施設や制度 が充実して
ている」
(3
30.9%)などの回答が
が多い。
(1: 検討していない←
←------------------→検討している
る:9)
(n=1333)
[平均値:4
4.87]
(n=77)
果の高い施策
策
[図1 3]UIJターンに効果
図14]四国
国での暮らし
し・生活の情
情報収集媒体
[図
現在利用
用
今後希望
110
45.3%
99
40.7%
106
1
43
3.6%
73
30.0%
④ 四国での暮らし
し・生活の情報収集媒
媒体(図14)
・四国
国での暮らしや生活面
面に係る情報
報をどのよ
ような媒体か
から収集し
しているかについて、現在で
は「テレビ・新聞」
(43
3.6%)
、
「Facebook」
(40.7%)
、
「その他の
の web サイ
イト」
(27.2
2%)の
利用
用が多く、一方で、今
今後充実を
を期待する媒
媒体につい
いては、「F
Facebook」(45.3%)、「その
他の
の web サイ
イト」
(32.1
1%)
、
「テレ
レビ・新聞
聞」
(30.0%)の順で多
多い。
20
20
21
1
8.6
6% 8.2% 168.2%
14
11
5.8% 6.6%
4.5%
65
26.7%
55
47 22.6%
19.3%
38
34
%
30 15.6%
14.0%
12.3%
20
18 8.2%
7.4%
れるもの
大学・企業等
等に求められ
[図1 5]四国の大
(1) 四国の大学
学に求められる
るもの
4.調査結
結果からの示唆
ていくこと
・
・地場産業や
や地域と密接に
に連携した、実践的な学
学びを強化して
今回のア
アンケート調
調査の結果
果を受け、四
四国の若者
者の大都市圏
圏への流出
出を防ぐためには、大
大学・企
業等におい
いて、右記のような点
点を充実させることが
が必要だと考えられる
る。
(図15
5)
特に、四
四国は大学進
進学者数に
に比べて地元
元大学の定
定員が少なく、大学進
進学時の域外
外流出が避
避けられ
ない構造と
となっていることから
ら、域外進学
学生の就職
職時(新卒)
)に焦点を
を当てた働き
きかけが重
重要であ
り、効果的
的と思われる。
・
・著名なプロジェクトなど
どへの関与
との関係強化
・
・相互授業の
の実施など、都
都市の大学と
化
(2) 四国の企業
業等に求められ
れるもの
などによる、 はたらく場の
の創出
・
・起業支援や
や地元大学との
の共同研究な
企業情報発信
・
・インターン
ンシップの充実
実はじめ、企
信の強化
費用の負担を
取組み
・
・四国への就
就職活動にかか
かる時間・費
を減少させる取
クライフバラ ンスの充実
・
・子育て支援
援制度の整備な
など、ワーク
られるもの
(3) UIJター
ーンを増やすた
ために求めら
ど、UIJタ ーン後の仕事
事・生活の見
・
・生活コスト
ト差シミュレー
ーションなど
見える化
ての支援など
ーン者をフォ
・移住者コミ
ミュニティの形
形成や子育て
ど、UIJター
ォローする制度の拡充
(4) その他
あった情報発
・若者のニー
・
ーズやライフス
スタイルにあ
発信
以 上
78
32.1%
66
27.2%
見直し
・
・高校での偏
偏差値重視の進
進学指導の見
実施や、地元
等への親近感
・
・小中学校で
での郷土愛を育
育む教育の実
元大学・企業等
感の醸成
29
27
1
22 11.9%
11.1%
9.1%
7
2.9%