創業計画・売上計画の作成方法 創業計画の作成フローを示します。 創業希望者がこういうジャンル(事業・テーマ)で起業しようと、自分なりに決めたものの、 まだ詳細な内容まで詰めていない場合は、手順1~手順5【創業の戦略づくり】に重点を置 いた検討作業を行います。創業希望者が、実際に準備を進めるに際し、実現できそうだと腑 に落ちるまで検討作業を繰り返します。この段階での勘違いや検証不足は、後々で修正する ことが困難です。 創業希望者がはっきりと事業イメージを固めた場合は、手順6~手順8【数値計画づくり】 及び手順9【総合評価】に重点をおいた検討作業を行います。無理のない計画で、金融機関 等に提出できる創業計画を作成します。 創業計画の作成フロー 手順1 創業準備状況を確認する。 手順2 創業者自身の棚卸をする。(強み/弱みの抽出) 創 業 の 戦 略 づ く り 手順3 市場環境を把握する。(機会/脅威の把握) 手順4 事業イメージ、コンセプトを固める。 (手順4-2 商圏分析、立地評価をする。) 手順5 具体的な事業内容を固める。 数 値 計 画 づ く り 手順6 資金計画をつくる。 手順7 売上・収支計画をつくる。(返済計画を含む。) 手順8 損益分岐点等から創業計画を修正する。 手順9 創業計画についての総合評価を伝える。 店舗開業の場合の売上計画の作成フォローを示します。小企業の経営指標(日本政策金融公庫)、 業種別審査事典(㈱キンザイ)、起業マニュアル(J-NET21)等を参考に基準となる売上高を算 出し、その後補正や修正を行います。 売上計画の作成フロー (店舗開業の場合) 基 準 と な る 売 上 高 の 算 出 売 上 計 画 の 作 成 手順1 業界の平均値から基準となる売上高を算出する。 算出された売上高は2年度目の基準値となる。 手順2 地域の状況、立地環境を考慮して、売上高を補 正する。(±5%~30%) 例)・地方中核都市 ±0、 ・中心市街地 ±0 ・路面店 ±0 2階・3階-10% 手順3 同業種の取引先の経営データーを参照し補正す る。市区町村が公開するデーターを参照する。 手順4 1年目の売上高を算出する。(月別係数を考慮) 手順5 2年目の売上高を算出する。 手順6 収支計画作成後、修正を行う。 メーカー、IT企業の売上計画は下図のフローで検討します。BtoBビジネスを基本とした売上 計画作成のフローです。 売上計画の作成フロー (メーカー、IT企業の場合) の当 取初 引6 高か の月 算程 出度 手順1 見込み客リストを作成する。 の取 評引 価見 込 み 額 手順3 見込む客毎に売り込み商品、売り込み方法を 検討し、スケジュールに展開する。この作業で 可能性を評価する。 作売 成上 計 画 の 手順2 見込み客毎に、一定期間内(6ヶ月程度等)で取引 可能な金額、及び取引確率を算出する。 例)300万円×50%=期待売上150万円 手順4 業種の平均値を比較して、妥当性を評価する。 手順5 受注高と売上高、キャッシュフローを計画する。 手順6 収支計画作成し、キャッシュの過不足を確認し、 売上計画(資金計画含む)を確定する。
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