買い物に必要なお金を数えよう

実践レポート
豊橋市立杉山小学校
1
特別支援学級
算数「買い物に必要なお金を数えよう」
ねらいと方法
(1)実践のねらい
電子黒板を活用したゲーム形式での学習を取り入れることで,買い物に必要な数の知識を高める。
(2)実践の方法
「買い物学習」の教材(買い物ゲーム)を自作
し,授業の中で使用した。
「買い物ゲーム」は画面
に
映し出されるお金の枚数を数え,2つの答え
の中から正しいものを選び,画面にタッチするゲ
ームである。作成する際には,クラスの児童 3 人
それぞれが自分の学習段階にあった課題にスモ
ールステップで取り組めるようにした。
2
実践
3 人の児童は,電子黒板に映し出される課題に繰
り返し取り組むことで,お金の数を正確に数えられ
るようになった。間違えた時も,容易に元の画面に
戻ることができ,やりなおしが苦にならない様子で
自作教材「買い物ゲーム」
あった。また,課題のレベルを個別に合わせたのでどの子も課題を解いた時に達成感を感じることが
できた。学習中,A児が迷っている時,年上のB児が「教えてあげようか」と言った場面があった。普
写真
段はB児に甘え,頼りがちなA児が,その時は「やめて。答えを言わ
ないで」と,教師やB児に頼ろうとせず,自分で考えようとする姿が
見られた。さらに活動を続けていくうちに,ゲームに速く答えようと
するあまり,あてずっぽうで画面にタッチしてしまうようになってき
た。やり直しが簡単にできるICT機器のよさが裏目に出て,
「(あて
ずっぽうでも)答えがあっていればよい」という様子が見られた。そ
こで,答えをタッチする前に「値段を読むこと」を徹
「買い物ゲーム,楽しそうだな」
底させることで,あてずっぽうの答えが減り,お金をきちんと数え
ることができるようになった。教師がICT機器に頼り,機器に任せっきり
にするのではなく,教師の直接指導とICT機器を適切に組み合わせること
が必要であることを実感した。
3
成果と今後の課題
この学習後,A児の保護者から連絡帳が届いた。母親と買い物に行っ
A児の保護者からの連絡帳
た時,自分のお菓子の代金を自分で支払ったとのことだった。ICT機器を使って学習したことで,学
習と実生活が結びついたことがいちばんの成果だと思う。今後の課題としては,他の教科でのICT機
器活用方法の研究と,よりよい自作教材の開発に取り組んでいきたいと思う。