ギリシャの金融支援で合意できるかどうかに注目

www.monex.co.jp
2015.2.16
フィナンシャル・インテリジェンス部
世界経済のトレンド丸解り!今週の注目レポート
このコーナーでは、フィナンシャル・インテリジェンス部に配属された新人のルミが「世界経済の
今・そしてこれから」を把握するために是非読んでおきたい、今週の重要レポート・ニュース記事
を紹介します。(原則月曜日更新)
「部長、おはようございます!」
「槙原君、おはよう。今週のポイントは?」
「今朝、国内総生産(GDP)の速報値が発表されました。16 日にはギリシャの金融
支援問題についてユーロ圏財務相会合が開催されます。17、18 日に日本銀行の金融
政策決定会合の開催、18 日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表
されます。」
今週の注目レポート・重要ニュース
ギリシャの金融支援で合意できるかどうかに注目
■経済指標や重要イベントなど
【1.米国】
ギリシャの債務問題の進展への期待やウクライナの停戦合意、ユーロ圏国内総生産(GDP)が市場
予想を上回ったことなどを好感して先週の米国市場は上昇しました。ダウ平均は昨年 12 月 29 日以
来約 1 カ月半ぶりに 18,000 ドルを回復しました。また、S&P500 株価指数が史上最高値を更新
したほか、ナスダック総合株価指数は 2000 年 3 月以来約 14 年 11 カ月ぶりの高値を付けていま
す。
1-1. 米小売売上高
1 月の米小売売上高は前月比 0.8%減と 2 カ月連続での減少となり市場予想を下回りました。
1-2. ミシガン大学消費者信頼感指数
13 日に発表された 2 月のミシガン大学消費者信頼感指数は 93.6 で前月比横ばいを見込んでいた市
場予想を下回って低下となりました。
1-3. 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
18 日に 1 月開催分の FOMC 議事要旨が公表されます。1 月の FOMC では景気判断が上方修正さ
–1–
Copyright (C) 2015 Monex, Inc. All rights reserved.
世界経済のトレンド丸解り!今週の注目レポート
れただけにどの様な議論が行われたのかが注目されます。
詳細は「米国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント」をご覧ください。
【2.欧州】
欧州の主要株価指数は上昇しました。ギリシャ債務問題の進展への期待やウクライナの停戦合意、
10-12 月期ユーロ圏国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことでなどが好感されました。こ
うしたなかドイツの DAX 指数は過去最高値を更新して週の取引を終えています。
2-1.ユーロ圏四半期域内総生産(GDP)
13 日に発表された 10-12 月期ユーロ圏国内総生産(GDP)速報値は実質で前期比 0.3%増となり
ました。プラス幅は前期から 0.1 ポイント拡大し、市場予想を上回りました。
2-2. ユーロ圏財務相会合
16 日に緊急のユーロ圏財務相会合が開催されます。ギリシャの金融支援問題で欧州連合(EU)とギ
リシャが合意に至るかどうかが注目されます
2-3. ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
20 日に 2 月のユーロ圏 PMI 速報値が発表されます。今回は前月に続いて改善が見込まれています。
【3.日本】
先週の日本市場は上昇しました。米国株高やドル円が一時 120 円台を付けたことなどが好感されま
した。日経平均は取引時間中に一時 18,000 円台を付けるなど 12 日に昨年来高値を更新しました。
3-1. 国内総生産(GDP)速報値
16 日に発表された 10-12 月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率 2.2%増となり 3 四半期
ぶりのプラスとなりましたが、3%台後半を見込んでした市場予想は下回りました。
3-2. 日銀金融政策決定会合
17 日、18 日と日銀の金融政策決定会合が開催されます。今回は金融政策に変更はないとみられる
ことから、会合後の黒田総裁の会見での発言が注目されます。
【4.中国】
先週の上海市場は大きく上昇しました。週明けに 4 営業日ぶりに反発して始まった上海総合指数は、
景気刺激策や追加の金融緩和などへの期待、さらに中国人民銀行による資金供給などを好感し 5 日
続伸となりました。上海総合指数は週間で 4%を超える上昇となり 3,200 ポイントを回復して取引
–2–
Copyright (C) 2015 Monex, Inc. All rights reserved.
世界経済のトレンド丸解り!今週の注目レポート
を終えています。なお、上海市場は春節(旧正月)で 2 月 18 日から 24 日まで休場となります。
詳細は「中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント」をご覧ください。
詳細レポートは以下をご参照ください。
■[日本]チーフ・ストラテジスト広木隆の「ストラテジーレポート」
■[日本]シニア・マーケットアナリスト金山敏之の「投資のヒント」
■[日本]フィスコの「週刊マーケット展望」(ログイン後限定レポート)
■[日本]J.P.Morgan(J.P.モルガン)社や TIW 社の「アナリストレポート」(ログイン後限定レポ
ート)
■[日本]主要日本企業決算カレンダー
■[米国]主要米国企業決算カレンダー
■[米国]米国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント
■[中国]中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント
■[その他] J.P.Morgan(J.P.モルガン)社の、「マクロ経済レポート
ウィクリー・データ・ウォ
ッチ」「グローバル・データ・ウォッチ」(ログイン後限定レポート)
グローバル・マクロ・ビュー(世界経済の基本観)
1.日本(赤字が前回からの変更箇所)
2 月 16 日に発表された 10-12 月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率 2.2%増となり 3 四
半期ぶりのプラス。
2.米国(前回からの変更なし)
景気回復鮮明に。今後は利上げ時期が焦点に。
3.欧州(前回からの変更なし)
1 月 22 日のECB理事会にて、国債購入を含む量的金融緩和(2015 年 3 月から 2016 年 9 月
まで、毎月 600 億ユーロの資産購入)を決定。
4.新興国(前回からの変更なし)
原油安の影響を大きく受け、ロシアやベネズエラ等の産油国経済は不安定に。今後対応策等に要注目。
–3–
Copyright (C) 2015 Monex, Inc. All rights reserved.
世界経済のトレンド丸解り!今週の注目レポート
利益相反に関する開示事項
マネックス証券株式会社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価
を契約先証券会社より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではあり
ません。レポート対象企業の選定はマネックス証券が独自の判断に基づき行っているものであり、契約
先証券会社を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びにマネックス証券
と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。
・当社は、本レポートの内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するもの
ではございません。
・記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨
し、勧誘するものではございません。
・過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
・提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございま
す。
・当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございま
せん。
・投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
・本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに
転用・複製・配布することはできません。
マネックス証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、
一般社団法人 日本投資顧問業協会
–4–
Copyright (C) 2015 Monex, Inc. All rights reserved.