西海市立西海中学校キャリア教育だより 未来予想図! ! 文責: 上野隆史 2015.4.9 No. 2 「キャリア教育」とは①(この言葉ができた背景と現状) 【生徒には難しい内容かも知れませんが読んでみよう】 この号は、私(上野)が、保護者の皆様や生徒、職員に「キャリア教育とは何か?」をわかり やすく(?わかりにくいかも)お伝えしたいと思います。 平成一桁の時代(バブルがはじけて証券会社が倒産する時代)をおぼえていますか?この時代 に日本の社会は大きく変化をしました。企業は正社員をリストラし、派遣社員を雇う時代になり、 大人自身が変化に対応(PC を使いこなすなど)する能力を求められるようになりました。そうし た中、平成8年に文部科学省は次世代代を担う子どもたちに必要な力は「生きる力」であると提 唱しました。また、平成11年には「キャリア教育」という 言葉を使い、「 望ましい職業観・勤労観及び職業に関する 知識や技能を身に付けさせるとともに、自己の個性を理解 し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育」が 必要であることを示し、小学校段階から発達段階に応じて 実施する必要があると述べました。 このことを受けて学校では平成12年頃(生徒の皆さん が 生 まれ た 頃 ) か ら 「 イ ンタ ー シ ッ プ ( 職 場 体験 学 習)」 「職場見学」を積極的に取り入れるようになり現在に至っ ています。 このように、時代の変化を受けて始まった「キャリア教育」 ですが、「インターシップ等の学校外での進路学習」=「キ ャリア教育」といった誤解が生まれてしまいました。 一方、 「進路指導」という言葉は残り、 「中学校の進路指導」=「高校入試に向けてのお世話(こ れもとても大切)」というイメージが相変わらず あります。 そこで、各都道府県では「キャリア教育とは『生き方』の学習ですよ」 「学校での学習活動全体 で行いますよ」と言い続けています。なかなか浸透しないのですが 、このこと(キャリア教育は 『各個人の生き方の学習』で教科や道徳、特別活動など全ての学習を通じて行うこと) を長崎県 の小中学校全体に理解してもらい、普及したいと思っています。 なんとなくでも「キャリア教育」という言葉の意味はわかり ましたか?例えば、前号でも書いた、西海中の生徒会3モット ー「一人ひとりが元気よくあいさつする」「みんな仲良くいじ めがない」 「何事も積極的に取り組む」、これをみんなで唱和す ることで1人1人がやってみようと思います 。これは社会の中 で「生きる力」を身につけることにつながります。 生徒集会は立派なキャリア教育なのです。
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