交 通 安 全 テ ス ト 平成28年3月号 解答・解説(5・6年生用) ① 自転車は、広い道であれば2台までは横に並んで走行してもよい。 【×】 A:● 道路交通法第19条(軽車両の並進の禁止) 軽車両は、軽車両が並進することとなる場合においては、他の 軽車両と 並進してはならない。 罰則 2万円以下の罰金又は科料 ● 道路交通法第63条の5(普通自転車の並進) 普通自転車は、道路標識等により並進することができることと されている 道路においては、第19条の規定にかかわらず、他の普通自転車と 並進することができる。ただし、普通自転車が3台以上並進するこ ととなる場合においては、この限りでない。 <指導のポイント> 自転車の並進は台数に関係なく、法律で禁止されています。 ただし、並進可の標識がある場合は2台までであれば並進で きます。 並進可 ② 自転車に乗って、信号機のある交差点を右折する時は、車と同じよ うに、交差点の中心の内側を通ってもよい。【×】 A:● 道路交通法第34条第3項(左折又は右折) 軽車両は、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の 左側端に寄り、かつ、交差点の側端に沿って徐行しなければならない。 罰則 ● 2万円以下の罰金又は科料 交通の方法に関する教則 第3章第2節3(交差点の通り方(抜粋)) (4) 右折は、次の方法でしなければなりません。 ア 信号機などにより交通整理の行われている交差点では、青信号で 交差点の向こう側までまっすぐに進み、その地点で止まって右に向 きを変え、前方の信号が青になってから進むようにしなければなり ません。 なお、赤信号や黄信号であっても自動車や原動機付自転車は青の 矢印の信号によって右折できる場合がありますが、この場合でも自 転車は進むことはできません。 <指導のポイント> 自転車に乗って交差点を右折するときは、できる限り道路の左側端に寄り、 2段階右折をしなければなりません。 (右図に記載の矢印のとおりに右折する。) ➂ 歩道を自転車で走っているとき、前を歩いている人にベルを鳴らし て、道をゆずってもらった。【×】 A:● 道路交通法第54条(警音器の使用等) 第1項 車両等(自転車以外の軽車両を除く。以下この条において同じ) の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさ なければならない。 第1号 左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道 路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路 標識等により指定された場所を通行しようとするとき。 第2号 山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識 により指定された区間における左右の見とおしのきかない 交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とお しのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。 第2項 車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければ ならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはな らない。 ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りで はない。 ● 交通の方法に関する教則 第3章第2節2(走行上の注意) (12) 警音器は、「警笛区間」の標識がある区間内の見通しのきかない交 差点などを通行するときや、危険を避けるためやむを得ないときだけ 使用し、歩道などでみだりに警音器を鳴らしてはいけません。 <指導のポイント> 歩道は歩行者優先です。歩道を自転車で通行する時は、車道側をいつでも 止まれるスピードで走りましょう。 歩行者の通行の妨げになるときは一時停止をしましょう。 ベルを鳴らしながらの走行はやめましょう。 ④ スピードを出さずに慎重に運転すれば、ブレーキを備えていない自 転車に乗ってもよい。【×】 A:● 道路交通法第63条の9第1項(自転車の制動装置等) 自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備 えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転し てはならない。 ※罰則 ● 5万円以下の罰金 道路交通法第63条の10第1項・第2項(概要) 内閣府令で定める基準に適合したブレーキを備えない自転車が運転 されている場合、警察官はその自転車を停止させて、ブレーキを検査し たり、ブレーキの応急的な整備や運転継続の禁止を命令する事ができ る。 命令に違反した場合は5万円以下の罰金が科せられます。 ~内閣府令で定める基準~ ● 道路交通法施行規則第9条の3(制動装置) 法第63条の9第1項の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲ると おりとする。 1号 前車輪及び後車輪を制動すること。 2号 乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が十キロメ ートル毎時のとき、制動装置の操作を開始した場所から三メー トル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有するこ と。 <指導のポイント> ブレーキを備えていない自転車(ピスト自転車等)やブレーキが壊 れている自転車で道路を走行すれば違反になります。 自転車に乗る前は必ず点検し、ピスト自転車やブレーキが壊れてい る自転車等には乗ってはいけません。 ⑤ 自転車に乗る時はヘルメットを被ったほうがよい。【○】 A:● 道路交通法第63条の11(児童又は幼児を保護する責任のある者の 遵守事項) 児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車 させるときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよ う努めなければならない。 ● 交通の方法に関する教則 第3章第1節1(自転車に乗るに当たって の心得(抜粋)) (8) 子供の保護者は、子供が自転車を運転するときや、幼児を幼児用 座席に乗せるときは、子供に乗車用ヘルメットをかぶらせるようにし ましょう。 また、シートベルトを備えている幼児用座席に幼児を乗せるとき は、シートベルトを着用させましょう。 <指導のポイント> ヘルメットは頭を守る大切なアイテムです。 万一の転倒に備えて、ヘルメットはサイズの合ったヘルメットを選びあ ごひもをしっかりと締め、正しく(問題の絵のように)かぶりましょう。 また、ご家族に高齢者がいる場合は自転車ヘルメットを着用するように すすめましょう。
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