平成 28年度 江東区立ひばり幼稚園 11月 園だより http://www.koto.ed.jp/hibari-yo/ 子を育て 子に育てられ 共に育つ 園 長 信 太 朋 子 秋本番、読書の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋。ひばり幼稚園では、年長組がむしむし王国 の畑で育てたサツマイモを収穫して、ふかし芋にして、おいしくいただきました。 小林一茶の俳句に「名月を取ってくれろと泣く子かな」という句があります。昔の親も、お月様を取 ってと泣く子に手をやいていたことが伺われます。 街中で、泣いてぐずっている子に、聞いているのが辛くなるような言葉をあびせかけている親御 さんの姿を見ることがあります。どうしても言うことを聞かなかったり、ぐずったりしている場合 もあるのでしょうが、お子さんの目にはお父さんやお母さんの姿はどう映っているのでしょうか。 こどもたちは、一番身近なお父さんやお母さんに、温かい言葉をかけてほしいと願っています。 温かい言葉、豊かな言葉は、耳にも心にも心地よく、こどもの心をやさしく包み込んでくれます。 けれど、とげとげしい言葉や冷たい視線は、心に突き刺さり、こどもの心をかたくなにしてしまい ます。忙しいから、疲れているから、ついイライラしてしまって…、そんな理由で、こどもの気持 ちは後回しになり、育児に余裕が感じられずに落ち込んでしまうこともあると思います。時には誰 かに話を聞いてもらったり、いろいろな人の話を聞いたりすることで気持ちも楽になります。 幼児期は、親との関係で会話の基本を学び、人への信頼の基盤を身に付けていきます。それは、 必ずしも親から子へ一方的に教えるばかりではありません。 「負うた子に教えられ」の言葉のよう に子育てを通して親もまた、人としてのあり方を考えたり学んだりする機会をもつ ことができます。子を育て、子に育てられ、共に育つ親子でありたいものです。 年少組 指導のポイント 年長組 指導のポイント 初めての運動会では、忍者になりきって友達 「みんなでチャレンジひばりんぴっく」のテ と一緒に踊ったり、走ったりする楽しさを経験 ーマで頑張った運動会。体を動かして遊ぶ楽し したこどもたち。 さを感じたこどもたちは、ボール投げや連続跳 園庭では、教師や友達と一緒にしっぽ取りを びなど、新たな運動遊びにも興味をもって取り をし、体を動かす心地よさや友達と一緒に遊ぶ 組んでいます。自分なりにめあてをもち、自分 楽しさを感じています。縄跳びを使ってさらに の力を発揮することができるようにしていきた 戸外で体を動かす楽しさを経験していきたい いと思います。 と思います。 また、運動会を経験したことで、運動会後も、 友達との関わりが楽しくなり、少しずつ自分 学級の友達に限らず他学級の友達と遊ぶ姿が見 の思いを言葉で伝えようとしています。まだ自 られています。さらに友達とのつながりを感じ 分の気持ちを上手く言葉で表せなかったり、相 ながら、共通の目的に向かって、友達と一緒に 手に上手く伝わらなかったりすることもあり 活動を進めていく楽しさを味わえるようにして ますが、友達が話している言葉に耳を傾けて、 いきたいと思います。 「こども会」に向けての取 友達にも思いがあることに気付けるようにし り組みの中でも、友達と一緒に悩んだり、考え ていきたいと思います。 を出し合ったり、困ったことを乗り越えたりし また、落ち葉や木の実を遊びに取り入れ、秋 の自然に触れた遊びを楽しんでいきます。 ながら、自分たちでやり遂げた満足感や充実感 を味わえるようにしていきます。
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